紅葉真っ盛り!岐阜県最高峰・北アルプス笠ヶ岳

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投稿者
本田 康之
イオンモール各務原店 店舗詳細をみる
日程
2021年09月21日 (火)~2021年09月22日 (水)
メンバー
イオンモール各務原店 本田康之
他1名
天候
①晴れ②小雨
コースタイム
①新穂高温泉第二駐車場(45分)笠新道入口(82分)1800m地点(139分)杓子平(89分)縦走路(80分)笠ヶ岳山荘(15分)笠ヶ岳(10分)笠ヶ岳山荘(50分)笠新道分岐(20分)抜戸岳(56分)秩父岩(10分)秩父平(111分)弓折岳(11分)弓折乗越(60分)双六山荘TS
②双六山荘TS(48分)弓折乗越(30分)鏡平山荘(100分)小池新道入口(16分)わさび平小屋(52分)新穂高温泉第二駐車場
コース状況
アプローチ
・公共交通機関は新穂高温泉までJR高山駅より路線バスになりますが、夏場は名古屋や大阪から直通バス が設定されています
・マイカーは国道471号栃尾から県道475号で新穂高温泉へ

①新穂高温泉有料駐車場はP11までたくさんありますが、満車の場合は一番遠い鍋平になります。
②新穂高センターにトイレ・新穂高登山指導センター(計画所提出場所)があります
③笠新道入口に水場がありますが、出ていないこともあります。その場合はわさび平小屋で吸水のこと。
④笠新道は急というより長いのが印象で、100m標高ごとに看板が出てきます。杓子平まで登ってもそこから主稜線までがまた長いです。杓子平から見る主稜線は絶景です。紅葉もやや進んでいました。
⑤笠新道分岐は主稜線合流地から北側です
⑥分岐から笠ヶ岳山荘までのピストンは結構遠い印象で、行きの方がかかります。途中の抜戸岩の間を通過していくのが印象的です
⑦笠ヶ岳山荘は水1㍑200円(雨水の消毒)、7月~10月中旬の開設、テント指定地
⑧笠ヶ岳山荘から笠ヶ岳はすぐ上のジグザグ道を辿ります
⑨笠ヶ岳山荘~クリヤ谷コースは2年間未整備の為、通行止としています
⑩抜戸岳は主稜線から外れ、トラバース道から登山道はありますが、岩場とガレ道です
⑪笠新道分岐~秩父岩まではゆるい稜線漫歩ですが、秩父平に下降するのは結構下がります。その先は結構登って行きますが、下部はハイマツのトンネルです。紅葉はこの秩父平から先の稜線が綺麗です
⑫大ノマ岳は稜線からやや離れますが、山頂に標識もなく、ここなのかわかりません
⑬大ノマ岳から大ノマ乗越もかなり下がり、その先の弓折岳の上りが憂鬱になります
⑭弓折岳も縦走路から離れますが、こちらは標識があります。
⑮弓折乗越にはベンチがあります
⑯弓折乗越からの稜線はハイマツ帯でゆるい登り下りを繰り返し、下降点から一気に下って行きます
⑰双六山荘は7月~10月中旬で水は豊富です。食事可能でテント指定地。
⑱鏡平山荘は7月~10月中旬で水は500mlで100円、食事可能でテントは張れません
⑲シシウドヶ原~中崎橋まで岩場は平たい岩が敷き詰めてあるなどかなり歩きやすいです。沢沿いになり、数回、橋で沢を渡ります
⑳わさび平小屋は7月~10月中旬で水は豊富です。食事可能でテント指定地。
㉑新穂高温泉の立ち寄り湯は中崎山荘が800円(8:00~20:00、無休)。他に深山荘、ホテル穂高などでも入浴可能です
難易度
Google Map
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感想コメント

笠ヶ岳(かさがたけ・2897m)は日本百名山の一つで北アルプスの中でも珍しく他県と接しない岐阜県最高峰。1674年円空上人が開山して以来、南裔上人、播隆上人など高僧ゆかりの信仰の山となります。北アルプスのどこから眺めても一見してそれと分かるきれいな形でまさに笠の形をしています。笠ヶ岳山荘、笠ヶ岳山頂からも穂高~槍の稜線、御獄、乗鞍がきれいに見える大パノラマが広がります。
笠ヶ岳への向かう登山道はいずれも急で長く、宿泊を伴うのが通常。また北アルプス主脈から離れているため、計画が組みにくく単独の山になること多いです。
今回は3日間休みが取れ、黒部五郎岳⇒笠ヶ岳の計画を立てましたが、残念ながら真ん中の日だけが天気が悪いのがわかり、悩んだ末、逆コースの笠ヶ岳周りに変更し、次の日の天候次第で黒部五郎岳を回る計画に変更しました。この計画では初日に笠ヶ岳をこなしてから双六山荘テント泊になり、重荷で笠新道を登ることになり、負担大ですが、快晴の中、紅葉登山が楽しめる利点はありました。早朝、出発しましたが、笠新道入口で昨日の地震の余震が起こり、ドンと大きな音がして、樹木がかなり揺れ、恐ろしさを感じました。震源が槍ヶ岳周辺だったのと登山道に危険な岩場がないので登山決行をしましたが、いきなりだと気持ちが揺らぎます。
入口から1400mもあがらないといけないこの登山道、最近の夏場だったら大バテしそうな長さですが、しんどさは不思議に感じませんでした。でも長い、長い、同じようなとこをずっと登っている感じで、特に上り詰めた杓子平からまだまだ長い稜線への道はこたえます。それでもわざわざ笠周りにしたのは紅葉が始まった杓子平から見るこの景色を見る為。本当にご褒美と思える絶景です。夏場はお花畑が広がり、また美しい風景が広がるのでしょう。
笠新道分岐からは荷物を置いて笠ヶ岳までピストンしますがこれが長かったです。見た目も遠いですが、最低鞍部から笠ヶ岳山荘までが長い!思ったより時間を取られてしまい、疲労も蓄積していきます。笠新道分岐まで戻ってきて想定より1時間遅れ程度かな?
この先、夕暮れ覚悟で双六山荘へ向かいます。秩父平までは順調に進みましたが、前方には立ちはだかる大ノマ岳、弓折岳への登り、登っては大下りで登り返し、時間だけが過ぎて行きます。本来なら槍ヶ岳へ向かうような絶景が広がりますが、午後から雲がかかったままで、絶景が見れず。弓折岳くらいで日がかけりつつ、寒さもましてきました。ここから先は数年前の同時期に通過していて、楽な稜線とうイメージですが、微妙なアップダウンがこたえます。双六山荘には18時に到着なんとか真っ暗になる前に幕営をすましました。10時間以上の歩行でなかなかくたびれましたが、飲み放題のおいしい水で水分補給し、ゆっくりテントで休みます。自動販売機が登場しており、びっくりしましたが、コーラが売り切れていて、がっくりです。
次の日の朝は予想痛り、小雨のガスで強風。回復する気配すらないので、黒部五郎は諦め、時間を見て下山することにしました。双六から鏡平、新穂高は前回、歩いているので歩きやすいのをよく覚えていて、悪天の中でもスイスイでした。鏡平の紅葉も絶景なのでしょうが、ここはいつも縁がなく、ガスばかり。ゆっくりしたい場所ですね。
明日は祝日で晴れということで登って来る人は多く、すれ違いをしました。
笠ヶ岳は冬しか登ったことのない山の一つでしたが、紅葉のシーズンに来たのは正解でした。最近は日帰りで登る人も多いのですが、なんだかもったいない気もします。

フォトギャラリー

杓子平からの絶景・笠ヶ岳

笠新道スタートのおいしい水

下部の樹林帯

焼岳と乗鞍岳

上部は展望がよいです

紅葉する杓子平

笠新道分岐

抜戸岩

きれいな笠ヶ岳

笠ヶ岳から槍穂高

笠ヶ岳山荘と縦走路

抜戸岳からの槍穂高

遠くになりました笠ヶ岳

秩父平へ

秩父平

このあたりの紅葉がすばらしい

弓折岳とはるかに遠い双六

今夜のお宿・双六が見えてきました

鏡平

歩きやすい小池新道

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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