八ヶ岳 天狗尾根

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投稿者
高谷 和郎
池袋西口店 店舗詳細をみる
日程
2023年03月06日 (月)~
メンバー
天候
コースタイム
コース状況
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感想コメント

先週に引き続き八ヶ岳に行ってきました。
東面は西面に比べるとずいぶん静かな様子です。
天気はこの日は西風なので、無風のなか、快適な登山でした。

今回登った天狗尾根は、赤岳に上がる真教寺尾根の南に位置するバリエーションルートです。
積雪期のみならず無雪期にも登られる八ヶ岳東面のなかでは代表するルートです。

スタートは山梨県北杜市の「美しの森」。
まずは出合小屋まで長い林道歩きと地獄谷の河原歩き。前日にわずかな積雪があったようですが、トレースは見えていたので一安心です。状況によってはチェーンアイゼンをつけると安心かもしれませんが、今回はつけずに歩きました。
歩きはじめは薄曇りでしたが、出合小屋につく頃には、晴れ間が見えはじめました。
出合小屋は営業小屋ではありませんが、東面ルートを登るベースとなる小屋です。
ここで軽く朝食を食べて小休止。

小屋からは赤岳沢方面に渡渉します。尾根の取付きは少し尾根を周りこんだところに看板があります。
いきなりの急登なので、アックスを持ち、クランポンを装着。
尾根上はこの時期にしては雪が少なく、ところどころ、草つきや岩が出ているところがありました。
ピンクテープとうっすらついたトレースを目印に高度を稼ぎます。
ところどころで権現岳の展望スポットに心癒やされながらの登りが続きます。
標高約2450m越えると出てくるのが「カニのハサミ」といわれる岩です。ここからがハイライトでしょう。ハーネスとクライミングギアを準備します。

少し登ると狭い尾根でお昼寝中のニホンカモシカが…。
かなり近くを横切りましたが、ちょっと顔上げるだけで、全く気にしてない様子でした。八ヶ岳の絶景の中で贅沢なお昼寝中、邪魔して申し訳ない。というかカモシカって犬みたいに寝るんですね…。

カニのハサミは左から巻きます。
簡単な岩を登ると、1つ目の核心です。フィックスロープがあるトラバースが少し緊張しますが、ホールドは豊富です。その後は急なルンゼを登ります。雪解けが進み、部分的に草付き登りとなりました。
岩と草付きミックスが続きますが、バンド状になったところを選び、慎重に登ります。大天狗という岩場に到着。けっこう大きな岩です。直上ルートがありますが、一人なので、右の巻き気味のルートを選択。傾斜はありますが、ホールドは豊富です。右から巻くと小天狗。
小天狗は左巻きで通過。最後は草付ミックスと雪稜をひと登りで縦走路へ。
余裕があれば赤岳登頂と考えてましたが、結構遠い…ということで先週登ったので今回はパス、下降路であるツルネを目指します。ツルネ手前のちょっとした登りが疲れた身体に応えます。
下降はツルネ東稜、ピンクテープはあります。うっすらですがトレースもありました。
帰りは出合小屋経由で来た道を戻ります。
充実した山登りとなりました。

○レイヤリング
アウター:ファイントラック  エバーブレスアクロジャケット
ミドルレイヤー:ノースフェイス  エクスペディショングリッドフリースフーディ
ベースレイヤー:ノースフェイス  エクスペディションドライドットクルー

○主なギア
シューズ:スカルパ  ファントムテックHD
アックス:グリベル  エアーテックエボリューション
ハーネス:ブルーアイス  コーカス ハーネス
その他:サーモス  山専用ボトル750

ブルーアイス  コーカス ハーネス
軽量でコンパクト、バリエーションルートや沢登りなどにオススメです。

フォトギャラリー

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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