中天狗岳・小天狗岳 周遊
- 投稿者
-
石渡 健一
GRAVITY RESEARCH SAPPORO
- 日程
- 2023年03月25日 (土)~2023年03月25日 (土)
- メンバー
- 石渡
妻
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 入山ポイント⇒中天狗岳・・・2時間
中天狗岳⇒小天狗岳・・・1時間半
小天狗岳⇒下山ポイント・・・1時間50分
※休憩込の総行動時間・・・5時間50分くらい
- コース状況
- 残雪期
オール軽アイゼン
トレースは一切なく、随時GPSアプリを確認しながら歩きました。
ハンティングでも使っているアプリ「ジオグラフィカ」が便利です。
基本的には尾根歩きですが、急な箇所や岩が出ていて通れない箇所は尾根を外してトラバースしました。
雪庇や雪崩が起きそうなポイントがあり、通過には十分注意が必要です。
残雪期も終盤で、例年よりも雪解けが早いこともあり、気温が上がる下山時に踏み抜き多数で消耗しました。
場所を見て「お尻すべり」で気分転換するのが大事!
- 難易度
-
感想コメント
定山渓の中天狗岳・小天狗岳を周遊登山してきました。
中天狗岳というのは、小天狗岳と定山渓天狗岳の中間にある地図上には記名されていないマイナー峰ですが、雪の時期に登られている方もいるみたいなので、雪が終わる前にせっかくだからということでチョイスしました。
下山後の定山渓温泉も楽しみです。
顕著な尾根を伝ってグルッと一周、小天狗岳も合わせて歩き通そうということで、「おしどり水処理場」脇の林道を逸れて目的の尾根を目指して入山。
全くトレースが無く、いきなり不安になる登山開始でしたが、午前中ということで締まった残雪、それなりに歩きやすくスタートしました。
しかし、開始早々に始まった馬鹿尾根登りで体力を持っていかれ、雪崩跡や急な斜面のトラバースに精神をすり減らされ、消耗感の激しい登りとなりました。
ようやく2時間かけて中天狗岳に到着し昼休憩。
定山渓天狗岳が間近に見えるビュースポットで落ち着きました。
そこから先も最近の登山者のトレースらしきものは全く無く、自由なハイキングを楽しみながら進みます。
エゾシカの気配も無く、小さいキツネの足跡だけが我々に先行していました。
中天狗岳を過ぎて、お尻すべりでリフレッシュしながらアップダウンのある尾根を歩き、707標高点に到着。
ここが小天狗岳との分岐になります。
雪崩や雪庇の恐怖感と小天狗岳のいかにも急峻そうな山容に、妻は心が折れかけていましたが、「もう下山するか?」となると、そこは「ノー」。
頑張って小天狗岳を目指すことになりました。
案の定、胸を突く登り返しが待っていて2人ともへとへとに。
さらに岩肌の出た痩せた尾根上で、雪庇に恐怖し、日差しに照らされてグズグズになった雪と格闘しながら進みます。
それでもなんとか小天狗岳山頂にたどり着く事ができ、ホッとしました。
必死にたどり着いたので、山頂の記憶はあまり残っていません。
下山は、小天狗岳からの急斜面がいちばんの難関でした。
一度滑り始めたら止まらなそうな斜度を恐る恐る下り、たまに雪を踏み抜いては体力が持っていかれる、きつい脱出になりました。
707標高点からは南南西の方角に延びる尾根をひたすら下り、無事下山。
残雪期のゆったりハイキングのつもりだったので、なかなかハードな散策となりました。
くたびれた身体には「小金湯温泉」ということで、太古の昔、傷を癒しに来たエゾシカさながらに上質な天然温泉を堪能しました。
サウナにはオートロウリュが設置され、決まった時間に熱々ロウリュを楽しむことができます。
個人的には、このオートロウリュももちろん最高ですが、露天にある熱くて浅い湯も大きな魅力です。
この浅い湯に寝そべった時に感じる無重力感が、登山の緊張を絶妙な湯加減で溶かしてくれるのです。
この時間のために登山があるといっても過言ではありません。
小金湯温泉、オススメです。
【データ】
〜天気〜
晴れ
3度くらい
沢から吹き上げる風が気持ちいい
〜服装〜
上下レインウェア
スパッツ
登山靴
軽アイゼン
ファイントラック ドライレイヤー
速乾Tシャツ
速乾長袖の中間着→途中で脱いだ
手袋
キャップ
サングラス
ネックウォーマー
〜装備〜
軽アイゼン
ストック
スノーシュー(使わなかった)
保温ボトルに熱湯
熊鈴
熊スプレー
スマホGPSアプリ
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。