愛媛県 石鎚山(天狗岳) 1982m 成就社から

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投稿者
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店 店舗詳細をみる
日程
2023年06月03日 (土)~2023年06月03日 (土)
メンバー
高知大丸店 戸田
友人5名
天候
晴れ
コースタイム
【アクセス】
JR予讃線・伊予西条駅→せとうちバス西之川線・ロープウェイ前
・バス 50分 22km
・徒歩 4時間50分 22km

山嶺下谷駅→山頂成就駅
・ロープウェイ 9分
・徒歩 3時間20分

【コースタイム】
山頂成就駅→(120分)夜明峠→(90分)弥山→(15分)天狗岳→(120分)山頂成就駅
※休憩時間は含まず。
コース状況
【エリアの概況】
山頂成就駅起点で弥山へ向かう場合、鎖場が4ヵ所あります。
一ノ鎖以外はどれも長く、途中で引き返すのも困難です。履いている靴や登る技術によっては安易に取りつかない方がいいでしょう。全て歩きやすい巻き道がつけられていますので不安ならそちらを利用できます。
弥山から天狗岳までの尾根は、比較的安全に歩けるラインが植生保護のため通れず、外傾した岩尾根部分を一部通過しなければなりません。
ソールのフリクションが悪いと覿面に滑りますので注意が必要です。
当日は北側からの風がかなり強かったため緊張感がありました。

【気象】
山頂成就駅(標高1281m) 8:10時点 13℃ 微風
天狗岳(標高1982m) 13:00時点 14℃ 8~10m/s

【服装】
トップ
・ブラックダイヤモンド ディプロイウィンドシェル
・スマートウール メリノ150プラントベースダイSSTシャツ
ボトム
・フーディニ スウィフトパンツ
シューズ
・スポルティバ TX4GTX
ザック
・クレッタルムーセン ラタトスク30

晴れていましたが樹林帯でも風が抜けてくるので涼しく、Tシャツ1枚ではやや肌寒さを感じました。
ウィンドシェルを着てちょうどいいくらいです。
今が一番過ごしやすい気温。

【トイレ】
山嶺下谷駅、山頂成就駅、成就社、二ノ鎖元小屋、石鎚神社頂上山荘にそれぞれあります。

【駐車に関して】
山嶺下谷駅周辺に相当数あり。有料で、ほとんどが500円/日。
Google Map
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感想コメント

先月末から四国は梅雨入り。
それにも関わらず、私が連休を取った2日間とも晴れるという目を疑うような天気予報には戦慄を覚えました。
他の地域は確信を持てるほどの好天ではなかったため、当初の行き先からだいぶ変更されましたが、関西から山仲間が登りに来てくれることになり、ちょうど『山道祭』というイベントが石鎚スキー場で開かれることもあって石鎚山に登ることに。

『山道祭』は、その名の通りアウトドアブランド・山と道主催のアウトドアフェスティバルで、コロナ禍や悪天で順延して4年ぶりに2回目の開催ができたとあって、熱気に溢れていました。
私たちは残念ながら定員に達した山道祭には参加できなかったので、フェスを横目に天狗岳のピークハント。
始発に近い時間のロープウェイで山頂成就まで行き登り始めます。

大雨の後だからか、いつもより空が青く見えました。
初夏の爽やかな風と木漏れ日のトレイルはこの上なく気持ちよく、歩みが捗ります。
とはいえ、メンバーに熱心なインスタグラマーが多いこともあって、写真撮影も捗っていました。
それも仕方のないこと。
初めて訪れた山が最高の天気で迎えてくれたとあっては。
ホスト役の私にとっては面目躍如といったところで、楽しんでいる姿を見て嬉しくなりました。

ところで、石鎚山といえば修験の山として全国的にその名が知られています。
その象徴といえるのが、4つある鎖場でしょう。
鎖場は登山者にとっても腕だめしとして人気ですが、もちろん通過するのにある程度の技量と装備(おもに靴の性能)が求められます。
慎重になれば誰でも登れるというほど簡単ではありません。
皆やや不安はあったようですが、最初に現れる試しの鎖だけを避け、残りの一~三ノ鎖は全て登るという選択をしました。

①一ノ鎖 33m
鎖場の中では最も短く、傾斜が比較的緩いため取り付きやすい。
足場も比較的良い。
②二ノ鎖 65m
傾斜がやや増し、何より長いため集中力を維持しなければならない。
外傾した足場が多く、手も足も鎖を頼る場面が多い。
③三ノ鎖 68m
最も長く、最も傾斜が強い。
部分的に垂直に近く、力がいる。

当日は雨後ということもあってところどころ濡れており、慣れていない女性陣は苦労していましたが、これら全てを登りきり、無事弥山に抜けることができました。
弥山に着くと、よく見る天狗岳の構図。
晴天の空に散らばる雲が山並みに影を落とす中、雲に覆われることなく屹立し、美しい頂稜を従えて粛然と突き上げる姿。
何度見ても、どれだけ見ても素晴らしい。
時間を忘れる瞬間です。

お昼ご飯を軽く取り、最後の難所である天狗岳へ向かいます。
北壁側からかなり強く風が吹いており、直立していると体を持っていかれるのでやや臥せ気味になって岩尾根を進みましたが、尾根の頂点付近を通過しなければならない箇所ではどうしても風にあおられ、緊張を強いられました。
北壁に落とされる向き、つまり南側からの強風だったら・・・
あまり想像したくないですね。
天気が悪ければ無理に行かない方がいいでしょう。

難儀してたどりついた天狗岳の頂上でひとしきり記念撮影を楽しみました。
私はあまり写真を撮る方ではないので、皆の撮る量の凄まじさに実は気圧されていたことに関しては、私は口をつぐんでおくべきかもしれません。
見習わなければ・・・。

ともかく下山に移ります。
下山後はキャンプ&温泉が待っているので気が逸るというものです。
足早に下って車まで戻った後は、スーパーで買い出し→キャンプ場にチェックイン→テント設営→宴会までの流れを、かつてないほどの効率と速度でこなしました。
暗くなってからは焚火も。
頂上でのひと時と同じく、時間の感覚がなくなるほど楽しく過ごせました。
関西から遠路来てくれた皆に感謝します。
これも山に纏わる喜びの一部ですね。

フォトギャラリー

天狗の社。

出発します。

成就猫。たまらん。

山道祭は蚊帳の外。

こういうトレイルが一番気持ちいい。

夜明峠まできました。最近ハヤリのポーズだそう。

核心の鎖場。小さいYさん頑張っています。

Sさん奮闘しています。

Hさんはあれ、余裕そう・・・。

ボルダーで4級を登るTさんは問題なし。

北壁がよく見える三ノ鎖基部まで来ました。

山行のリーダー、Mさん。雄たけびをあげて三ノ鎖を登ってました。

弥山でザックの陳列。山と道、パランテ、マウンテンローレルデザイン。錚々たるブランド。

いつになく見事な天狗岳。

晴れていますが強風の稜線。

立てません・・・。

それでも頂上へ。お疲れ様です。

下山して宴。奮発した肉でタンパク質補給。

豪華すぎるフラットバーナー×2に雪峰苑の組み合わせ。

楽しい夜はあっという間でした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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