北岳~確かに涼しい!けど曇のち強風!!

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年09月01日 (土)~2012年09月02日 (日)
メンバー
天候
1日晴れのち曇 2日曇・雨・強風
コースタイム
■1日目 広河原6:58---二俣8:43---八本歯ノコル10:35---北岳山荘11:30
■2日目 北岳山荘6:15---北岳山頂7:30---二俣9:40---広河原11:35
コース状況
■夜叉神峠~広河原間は通年マイカーでの乗り入れ禁止 芦安の市営駐車場(無料)からバス・乗り合いタクシーで広河原へアクセス。乗り合いタクシーの始発は5時11分 バスの始発は5時30分(料金はどちらも1,100円 広河原まで約1時間)
■大樺沢には雪渓が残っていますが、夏道上には雪はほとんど無し。
■八本歯ノコルの急登には木製の梯子が続きます。すれ違いができず、谷側に背を向けないと下れないので、登りで通過する方が安心です。
■北岳山荘~肩ノ小屋間は谷から吹き上げる突風に注意。
難易度
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感想コメント

「テント背負って山歩き歩きたいなぁ…」
山行計画を練りながらつぶやいた途端、隣にいたOさんの目が光った!
「〇〇縦走かー、今の時期メチャクチャ暑ついよ?もっと涼しいとこにしたら?〇〇のバリエーションルートとか、ザイルとハーケン持って〇〇の〇〇ルートとか」
「無理です。無理です!」
山の先輩〇さんの提案はぶっ飛んでいます。鵜呑みにすると遭難します。でもなるほど、涼しいところかー、となるとやっぱ高い所だよなー、高い山、富士山?でも去年2回登ったしなー、富士山の次に高いとこは…
「そうだ!北岳にしよう!まだ登った事ないし」
「え、バットレス?」

芦安の市営駐車場で仮眠をとり、始発のバスに乗車。一時間ほどで広河原に到着。
山の新鮮な空気を吸って頭もシャッキリ。お握りを食べていざ、出発!
さすがに人気の山。登山道は大勢の人で賑わっていた。途中、何組ものパーティーとスライドしたが、その度にみんな親切で「先へどうぞ!」と笑顔で道を譲ってくれる。ありがたいけど、止まる暇がない!おかげで(?)いいペースで高度を稼げた。
「ふぅ~」
二俣の分岐のちょっと手前で小休止。風がすごく涼しくて気持ち良い!
天気は晴れたり、曇ったり。八本歯ノコルを登りつめて稜線に上がるとガスが湧きはじめる。
北岳山荘に着く頃にはあたりはすっかり白いガスに覆われてしまった。荷物をデポして間ノ岳へピストンの予定だったけど、全く晴れそうにないので、のんびり過ごす事に。お気に入りの場所をみつけてテントを張り、珈琲を沸かして、お菓子を食べて昼寝。目が覚めると風が強くなって、近場のテント場がほぼ埋まっていた。大分冷え込んできて、持ってきたウールのTシャツに着替えて、フリースとダウンを重ね着してやっと暖かくなり落ち着く。夜は職場のIさんオススメの鍋焼きうどん。これが楽しみで重たい荷物担ぎ上げてきたようなもの。野菜とうどん玉をコッヘルにつめて、グツグツ煮込む。最後に卵を落として完成!フワフワに溶けたかき揚げと一緒にふぅふぅしながらすする。
「うま~い!」
山のてっぺんで食べる鍋焼き最高。体の芯から暖まった。心とお腹が満たされて、20時ごろ就寝。

翌朝2時30分頃にものすごい風の音で目が覚める。テントの外は小雨交じりの強風。大荒れ。すでにペグが抜けてぶっ飛んでいるテントも何張りか。ご来光は無理なので、あきらめてもう一眠り。5時頃、あたりが少し明るくなって、雨が止んだタイミングでテントを撤収。シュラフの中であっためておいたおにぎりを食べて出発。北岳までの稜線はものすごい強風。バランスを崩すと落ちそうで怖い。景色が無いので、どれだけ登っていけば山頂なのかよく分からない。よっこいしょと、岩を乗り越えたら、そこが山頂だった。展望もないのでそのまま肩の小屋へ。小太郎尾根から右俣コースへ入り、樹林帯が始まるとやっと風が和らぐ。気温は上がっていたけれど、時々雨がザッと振るので雨具を着たままで広河原まで下りた。タイミングよく、乗り合いタクシーが空いていので、12時前に芦安の駐車場に到着。運転手さんが教えてくれた温泉で汗を流して、帰路についた。
今回大荒れの山行きだったけど、やっぱりテント泊は面白い。すべての事を自分で判断する難しさ以上に、自由と、充実感を感じる事ができるから。(しかも安い!)
「また晴れた日に登りたいな」
無事に下山できて良かった。また一つ経験値が上がったな、きっと。
(で、女子力は下がってるんだな、きっと)

フォトギャラリー

晴れたり…

曇ったり

「もっとゆっくり歩けば?」

涼しい!

八本歯ノコル

あああ、ガスが…

北岳山荘が見えた!

私のお家はどれでしょう?

冷たくって美味しい雪融け水

鍋焼~♪

ここはどこ?

とりあえず、登頂!

風から逃れた

二俣へ

また来よう

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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