秋の乗鞍岳 千町尾根は格闘コース!
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年10月11日 (木)~2012年10月12日 (金)
- メンバー
- 天候
- 11日:雨のち曇りのち晴れ 12日:ピーカン晴れ♪
- コースタイム
- 11日:乗鞍青少年交流の家=(210分)=丸黒山=(150分)=千町ヶ原=(65分)
=奥千町避難小屋(泊)
歩行時間:7時間05分 休憩:20分 合計:7時間25分
12日:奥千町避難小屋=(235分)=乗鞍岳山頂=(55分)=畳平
歩行時間:4時間50分 休憩:35分 合計:5時間25分
- コース状況
- 青少年交流の家に駐車場・WCあり
【登山口~丸黒山】
良く整備された歩きやすい道
青年の家を「0/60」丸黒山を「60/60」として番号プレートがあります
枯松平には立派な避難小屋があります
【丸黒山~千町ヶ原】
丸黒山から標高差100mほどの激下りがあります。足元注意。
ささ・低木の藪漕ぎ、倒木があります。
紅葉がきれいでした。
【千町ヶ原~奥千町避難小屋】
湿原には木道があります。ぬかるみ多し。
池塘があり美しい景観。
【奥千町避難小屋】
収容人数5~6人 ログハウス風のきれいな小屋 WCあり
道中も含め、水場はありません
目の前に乗鞍岳、御嶽山 白山、北アルプスの展望
【奥千町~乗鞍岳】
森林限界までは相変わらず藪っぽい道。
森林限界からはハイマツの藪漕ぎが待っています。
頂上直下はガレ場のトラバースで浮石・落石に注意。
ガスなど視界不良時は道迷いに注意。
【乗鞍岳~畳平】
良く整備された歩きやすい道
頂上直下に売店あり。
畳平バスターミナルにはWCの他、お土産屋もあり。
- 難易度
感想コメント
「千町ヶ原の湿原や池塘に心ひかれた旧朝日村青屋の上牧太郎之助が・・(中略)・・全長20kmに及ぶ登山道を完成させた」
と言う「千町ヶ原」に行ってみたくて、岐阜県側より千町尾根を通って、秋の乗鞍岳に登ってきました。
(※ 上牧太郎之助の通した青屋道は今回の丸黒尾根ではなく、南側の九藏ノ尾根)
登山口から約3時間の丸黒山までは、よく登られており登山道も整備されていますが、丸黒山からは一変、がらりと様相が変わります。
道は終始藪っぽい所が多かったですが、紅葉やキノコが目を楽しませてくれました。
あまり人が入らないコースと言う情報通り、登山口から乗鞍山頂まで誰一人出会うことがありませんでした。
山独占!!と言うのは嬉しいですが、ちょっと寂しい感がありますね(^^;
熊の巣窟でもありますので、熊鈴必携!出来れば熊スプレーも持参したいです。
そして「千町ヶ原」
樹林帯を抜けると広々とした湿原が目の前に現れます。
苦労して登山道を通したと言うのもうなずける景観。
藪と戯れながら長い道のりを歩いてきた甲斐があります。
避難小屋のある奥千町まで足を進めると、目の前に圧倒的なボリュームで乗鞍岳が待ち構えていました。
右に向けば御嶽山。振り返れば白山。乗鞍の左には笠が岳のきれいな容姿とそれに連なる北アルプスの峰々。
そして湿原の絶妙な位置に、趣のある小屋がたたずんでいます。
来て良かったと思う瞬間
贅沢な風景を独り占めして、暮れ行く秋の空に赤く輝く天体ショーを心ゆくまで堪能しました。
翌朝は暗いうちに出発する予定でしたが、せかせかするのがもったいなくて、明るくなってから行動開始。
湿原を過ぎるとまたまた藪っぽい道。
森林限界を越えると、そこはハイマツの大海原!!
視界が開けて一面グリーンの世界が広がります。
そして待っていたのはハイマツの藪漕ぎ!
脛の高さから頭の上まで色んな高さで攻めてきます。
高所に弱い私には必需品の「食べる酸素」をこの時は不覚にも忘れてしまい、息を切らせながらの格闘。
山頂に着く頃にはヘロヘロになっていました。
しかし、展望は申し分なく、今まで見えなかった中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳、槍穂の奥に白く薄化粧した剱&立山まで見えました。
山頂をフィナーレとするのがふさわしく、千町尾根往復をあっさりとあきらめ、畳平からバスで下山することを心に固く誓った瞬間でもありました・・・
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。