早春 武能岳西尾根を辿る ~ 快晴の谷川連峰

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
伊藤 岳彦
横浜西口店 店舗詳細をみる
日程
2013年03月17日 (日)~2013年03月17日 (日)
メンバー
単独行
天候
快晴
コースタイム
土樽駅(60分)武能岳西尾根取付(210分)上部痩せ尾根手前(150分)土樽駅
コース状況
・土樽PA方面(吾策新道方面)の道は除雪されています。
・吾策新道分岐から雪道となります。
 最初からワカンをつけた方が時間の短縮になるでしょう。
 分岐の手前に5~6台の駐車スペースが作られてあります。
・西尾根への取付ではまだ雪深く、渡渉の必要はありませんでした。
・西尾根最下部の取付は急斜面で雪の状態も良くありません。
 時間をとられますが、焦らずじっくり登りましょう。
・西尾根は全般的に広くゆったりした、分かりやすい尾根です。
 視界不良時でも迷うことなく降りられそうです。
 中間部のブナ林には赤布が見られます。
 広い尾根なので、幕営適地は随所に見られます。
・森林限界を越えた上部では小規模なクレパスがいくつかありました。
・当日の気温は高めだったので、上下雨具で充分でした。
 3月半ばとはいえ、森林限界上での風は冷たかったです。
 レイヤリングを工夫して快適な春山登山を楽しんで頂きたいと思います。
難易度
Google Map

より大きな地図で 武能岳西尾根 を表示
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

上越の春山登山を楽しめる季節が今年もやって参りました♪
3月に入り天候が安定してくると、上越国境周辺の山々には、豊富な残雪が作る【春限定】の登山ルートが数多く現れます。
仙ノ倉山北尾根や俎嵓山稜といった珠玉の雪稜から、タカマタギ・日白山・赤沢山・阿能川岳・小出俣山・足拍子岳・雨ヶ立などマイナー系の峰々まで、それぞれの力量に応じたオリジナルの登山を楽しむことができます。

今回私が訪れたのは、そのなかの一つ「武能岳西尾根」。
天候の関係もあり、上越線土樽駅から手近にアプローチができるマイナーな尾根を辿ってきました。
武能岳(1759.6m)は、谷川連峰周回ルートいわゆる馬蹄形縦走の際に通過するだけの1ピークにすぎず、無雪期にこの山を目標として登られることは少ないと思われますが、西尾根はこの時期素晴らしいルートへと変貌します。
最初は急斜面ですが、取付も分かりやすく、美しいブナ林のなかに明瞭な尾根が続いていきます。
最後の稜線直下が急峻な痩せ尾根になっているので、雪の状態や時間、技量を考慮して、無理だと思うときは引き返しましょう。
今回私は時間切れを理由(言い訳!?)に痩せ尾根の手前で引き返しました。
途中幕営するつもりで登りましたが、翌日(18日)の天気が下り坂だったので、結局日帰りになってしまいました。
全般的には広く分かりやすい尾根なので、脱登山道の春山入門コースとして、大変オススメです♪

何人も手をつけていない真っ白な雪のキャンパスに、まるで一本の線を引くが如く、自分の足跡のみを刻みながら登るという行為は、どこであっても気持ちのよいものです。
この日は大変天候に恵まれ、白く輝く上越のあまたの山々を望むことができ、日々の心のモヤモヤが吹き飛んでいくような気が致しました。

フォトギャラリー

武能岳西尾根では終始右手に茂倉岳が望めます

魚野川も春間近です 土樽から

アプローチから望む武能岳西尾根

茂倉新道取付の様子

武能岳西尾根へ取り付きます

最初の急斜面を登り切ると平坦な尾根となります

蓬沢方面を望む

途中登路を振り返る

徐々に視界が開けていきます

美しいブナ林の中を登ります

白く輝く万太郎山

森林限界を越えました

土樽方面を振り返ります

足拍子岳とコマノカミノ頭 こちらも春限定の縦走路です

万太郎山から仙ノ倉山、平標山へと続く稜線

蓬峠を望む 奥は巻機山 左手の尖った山は上越のマッターホルン、大源太山です

茂倉岳が迫って見えます

クレパスに注意しながら痩せ尾根を歩きます

ようやく武能岳の全容が見えました 稜線直下は痩せ尾根です 今回はここで時間切れ

自分のトレースを辿って下山します

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

横浜西口店 - 登山レポート

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部