平湯~十石山BC

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投稿者
林 勇樹
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日程
2014年01月29日 (水)~2014年01月30日 (木)
メンバー
松本パルコ店 林
天候
コースタイム
1/29
平湯ゲート(100分)ワサビ谷入口(80分)1869m(160分)2188m(40分)稜線(20分)十石峠小屋
1/30
十石峠小屋(5分)2390峰とのコル(25分)林道(60分)平湯ゲート
コース状況
早朝は雪が固くなっていることが多いのでクトーを用意した方が良い。
十石山北西尾根取り付きまでマーキングあり。
稜線直下は岩&ブッシュだったのでアイゼンを装着。
十石山東面は快適なオープンバーン。

▼北西尾根北側谷(2390m峰とのコル西面)
ルンゼ中間部に幅3m弱のノドあり。
下部に地図に載っていない堰堤(高くない)あり。
全体的に狭いので、堰堤を過ぎるまでは落石やブロック雪崩に注意。
難易度
Google Map

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感想コメント

平湯エリアに魅せられて、今回は十石山、安房山、白谷山の連続滑降を目的に入山しました(結果的に十石山だけしか滑れませんでした…)。

初日は平湯から十石山までの長い登り。前回は白骨温泉からのノーマルルートでアプローチしましたが、今回は反対の岐阜県側から十石山北西尾根を経て山頂へ至るバリエーションルート。
と言っても道自体はシンプルで尾根取り付きまでマーキングもあり、尾根に取り付いてからはただ尾根上を進むだけなので迷うことはありません。ただ、かなりの急登です。
稜線直下は岩が露出していたのでアイゼン歩行に切り替え、そのまま小屋まで行きました。今回は雲ひとつない快晴で、山頂からは360度の大パノラマを満喫しました。
十石峠小屋は設備がかなり充実していて、避難小屋と呼ぶにはもったいないくらい、素晴らしい小屋でした。
小屋で少し休憩し、余計な荷物をデポし、前回滑れなかった十石山東面のオープンバーンを時間の許す限り滑りました。5cmの新雪のサラサラパウダーで、滑るたびに粉が舞い、とても気持ちよかったです。この日は誰も入山してなく、オープンバーン貸切でした。

電波も通じる十石峠小屋で夕食後天気予報を見てみると、翌30日は入山前と変わらず悪天の予報。
ここで安房山と白谷山の滑降への意欲はほぼ無くなりました。
ゆっくり起きて、下山して平湯で風呂入って家に帰ろうと決めました。

2日目は朝からどんよりとした天気。風も強く、雪面はクラストしてます。
下山すると昨晩決めましたが、滑降は予定通り北西尾根北側、2390峰とのコル西面の谷を滑ることにしました。
実は初日に北西尾根を登っている途中、近くで地面が割れるようなけたたましい轟音がしました。恐らく雪崩か落石があったのだと思いますが、それがあったので、谷筋の滑降に入るのにかなり緊張しました。表層雪崩の心配は無さそうですが、両サイドからのブロック雪崩や落石が怖いです。できるだけ危険地帯を早く抜けることを心掛けました。結果、30分弱で林道まで下りてこられました。
全体的に狭く細長いルンゼは、斜度もそれなりにあり滑るたびにスラフが流れ、両側が岩壁でノドを越えても、傾斜が緩み広くなるまで気が抜けませんでした。

斜度も緩やかで快適なオープンバーンが続く東側、人を寄せ付けない岩壁と急峻なルンゼを持つ西側と、異なる表情を持つ十石山。そして立派な避難小屋。今回はその十石山の特性を体感できた忘れられない山行となりました。

フォトギャラリー

ここからワサビ谷へ。奥に案内標識が見えます。

1869m

開けてきました。

稜線はすぐ。

アイゼン装着。

稜線に出ました。

十石峠小屋(避難小屋)今晩の宿。

山頂より乗鞍。

山頂より笠ヶ岳、焼岳、穂高連峰、霞沢岳など。

東面を数本。

2日目。天候悪くなる前に下山します。

2390m峰とのコル(写真中央)へ。

北西尾根北側の谷地形を滑ります。

ハーフパイプ的な

ノド

ルンゼ

眼前にアカンダナ。

堰堤に気付かず吹っ飛びました。

林道に合流。

滑ってきた斜面を見上げる。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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