鉄山ルンゼ
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2014年02月10日 (月)~2014年02月10日 (月)
- メンバー
- 天候
- 曇り
- コースタイム
- 大川口(35分)ルンゼ出合(260分)ルンゼ終了(10分)鉄山山頂(100分)大川口
- コース状況
- 大川口から冬季ゲートを越え林道を歩く。道の折り返しから沢沿いに入り2つ目と3つ目の堰堤の間からルンゼに入る。
斜瀑は凍結も積雪もなく登れそうにないので右手を高巻き。かなりの急登。なかなか沢に戻れず、登りすぎないようにトラバースするが結局尾根に出てしまった。獣の足跡を追って尾根の左側をトラバースしていくと大滝の上に戻ることができた。最初の核心部をまるまる飛ばしてしまったようだが、思っていたより積雪が少なく、2月にシャワークライミングはしたくない。
大滝の上で昼食。
いくつか2~3m程度の小滝をこえながら直登していく。基本的に岩はツルツルしていてホールドもほとんどなく登りにくい。一か所、右も左も難しくロープを出してダブルアックスで登った。さらにその次もスラブ状の岩に薄い氷が張っていて怖いので右手に高巻き。適当なところで懸垂下降して戻る。
標高1300mからはひたすらラッセル交じりの急登。デブリがあったので雪崩に注意が必要。垂直に聳える両岸の岩壁が美しい。
傾斜が緩くなり、前方の灌木が風に揺れているのが見える。ルンゼ終了点。
木々の枝という枝が雪をまとい、冬山らしい景観を呈している。夏道をテープを目印に右に登ると鉄山山頂。麓から見える鉄山の形状に違わず、頂上はかなり狭いが景色は最高に良い。右手に見える大普賢岳がかっこいい。
下りはサクサクかと思ったらとんでもなかった。ロープを出したくなるほどの急傾斜。1470m付近の大地に出るまで難しかった。台地で休めるかと思ったが吹きっさらしのため早々に出発。この辺は迷いやすいので気をつけたい。
そこからはリョウブやコナラの明るい樹林帯を行く。鉄山上部とは打って変わってスノーハイキングといった感じ。途中悪い箇所もあるが概ね歩きやすい道。
獣の足跡が、ほとんど大川口まで登山道上についていた。人が歩きやすい道は獣も歩きやすいのだろう。
大川口に着いたのは日が暮れる直前だった。全コースタイムはおよそ8時間30分。
- 難易度
感想コメント
特に怖いところはないが、思っていたより難しかったというのが正直な感想。
しかし技術や経験が試される、良いルートだと思う。敗退には懸垂下降が必要だが、支点があまり取れなさそうだった。できるだけ早い時間にスタートし、上まで抜けてしまったほうが楽だと思う。
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