山の辞典 : か行

ガス(がす)

空気にはある温度で決まる飽和水蒸気量がある。低気圧等による上昇気流や山の斜面を這い登る空気は高度を上げると膨張し低温になると水蒸気は細かな水滴となる。雲の発生である。登山中に雲の中に入る事とガスにまかれる事とは同じことである。濃霧で視界が効かなくなるだけでなく、積雪期、滑らかな雪面と濃い濃霧によって乱反射する太陽光線の中では自分自身の影ができなくなり、方向や平衡感覚が失われてしまう。(=ホワイトアウト)