残雪の白馬岳(大雪渓往復)

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2014年05月08日 (木)~2014年05月09日 (金)
メンバー
天候
晴れ/雪/雨/雷
コースタイム
1日目:猿倉(60分)白馬尻幕営
2日目:白馬尻(290分)白馬山荘(10分)白馬岳頂上(55分)白馬尻(60分)猿倉
コース状況
猿倉から白馬尻まではアイゼンなしでも行けるが、残雪をつないで行けばアイゼン装着して楽に歩ける。
白馬尻からの大雪渓はアイゼン装着、標高2300m付近まではストックの方が良いかもしれない。そこから斜面が急になるのでピッケルが必要。夜に降った雨のせいか、雪渓下部は午前でも雪が腐り気味でダンゴがつきやすい。中間ぐらいは程良く締まってアイゼンが良く効いた。上部はややクラスト気味だった。
テン泊の夜は雷雨と突風の嵐でテントがつぶされそうなほどだった。
登頂日も風が強く、特に上部では耐風姿勢が必要なほど吹き下ろしの突風に悩まされた。
白馬岳頂上宿舎付近からホワイトアウト。細かい雪が舞っていた。
午前10時ごろの山頂気温はマイナス4度。雪渓下部辺りで雪から雨になった。
難易度
Google Map

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感想コメント

残雪の北アルプス北部の景色、雷鳥との遭遇を期待して、今シーズン最後の雪山登山に向かいました。大糸線から見える後立山連峰の山々に見惚れているうちに白馬駅に到着。
GW後は猿倉までのバスが運行していないためタクシー(3800円)で猿倉へ。

1時間程で幕営地の白馬尻に到着。この日は好天だったため、大雪渓からスキーヤーたちが気持ちよさそうに滑降してきます。大岩の影にテントを張り、景色を眺めながらのんびり過ごしました。(日射しと照り返しがきついので日焼け止めを忘れずに!)

テントでうたた寝をしているうちにいつのまにか夜になっていました。
深夜になるとぽつぽつと雨が降り始め、風が唸りをあげながら近づいてきます。突然テントが半分ぐらいに押しつぶされ一気に眠気が覚めました。稲妻でテントの中が真っ赤に光ります(エアライズのオレンジフライのため…)。ここが稜線だったら生きた心地がしなかったことでしょう。時々風と格闘しながら眠りました。

朝になると雨と雷はやみましたが、風は相変わらず強い。しょうがないので山頂を目指します。テントをたたんでいるとスキーヤーが一人、雪渓に向かって通り過ぎて行きました。(登山中いつの間にか見失いました。)
雪渓はひたすら直登しました。だんだんとガスが出てきて頂上宿舎当たりでホワイトアウトしました。風は強くなるばかり。
GPSで確認しながら山頂を目指します。真っ白な空間をふらふらと歩き白馬山荘に辿りつきましたが、風よけになる場所もなく山頂を目指します。
最後はロープ柵用の鉄杭に導かれ、標識と展望指示盤で白馬岳山頂を確認。展望も何もあったもんじゃありません。
下山を始めても相変わらず真っ白で、しまいには雷まで鳴る始末。逃げるように山を下りました。

最後は冷たい雨でずぶ濡れになりましたが、白馬村の温泉でほっこり癒されましたとさ。

フォトギャラリー

白馬駅から。

猿倉からの林道。

彩雲

白馬尻付近の大岩の影で幕。

デブリ

落石

なんの足跡?

上部では雪が吹きあがっていた。

振り返れば絶景。

稜線近くになると風が強い。

カッコイイ!

最後の登り!

うっすら小屋が見えた。

ロープ柵の鉄杭発見。

エビの尻尾。まだ冬だな~。

真っ白な山頂でした。

すぐ脇は断崖。

幕営地にデポした荷物を回収してさっさと下山!

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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