霧雨に煙る、南アルプス鳳凰三山
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2011年06月27日 (月)~2011年06月28日 (火)
- メンバー
- 天候
- 曇り時々雨、時々晴れ
- コースタイム
- 1日目 7:30青木鉱泉登山口→ドンドコ沢コース→15:30鳳凰小屋到着
2日目 7:30鳳凰小屋出発→9:00地蔵岳→11:30観音岳→12:00薬師岳→中道コース→16:30青木鉱泉登山口
- コース状況
- 青木鉱泉を出発し、鳳凰小屋までは沢沿いの深い樹林帯を歩いていきます。時折雨が降りましたが、木々のおかげで多少しのげましたが、風も無く、うっそうとした樹林帯の中の急登はかなり辛いものがありました。しかし、沢の冷たい水でクールダウンできるのはとても助かりました。
- 難易度
感想コメント
大迫力の「五色滝」を見たい…!
登ることよりも、実はこれが今回のテーマでした。
時期は梅雨真っ盛り…天気予報は曇マークと、山に登るコンディションとしては決して良くなかったけれど、青木鉱泉からの「ドンドコ沢コース」は、霧に煙る鬱蒼とした樹林帯がなんとも神秘的な印象でした。
暑さと疲労でバテ気味のところ、第1の滝、「南精進ガ滝」に出会う。
沢の音とも雨の音とも明らかに違う、轟音がかすかに聞こえ、その音が徐々に近づいてくる。
展望台に立つとそこからは大迫力の滝を見ることができました。
どうどうと大量の水が上下数十メートルにわたり流れ落ちている光景にしばし時を忘れて見入ってしまいました。こんな間近で滝を見るのは生まれて初めてでしたが、この記録はこの後すぐに破られるのでした(笑)
それからしばらくすると、白糸滝、鳳凰滝と続きます。
どちらも最初の南精進ガ滝と比べてしまうと、少し見劣りしてしまう印象でしたが、それでも立派な滝でした。(特に鳳凰滝は展望台からも距離があるためかなり遠くから眺めることになりました)
鳳凰滝から更に樹林帯の中を歩くこと1時間、遂に「五色滝」に出会うことになります。
五色滝と鳳凰小屋への分岐を五色滝のほうへ歩いていくと、いきなりそれは現れました。
ひんやりと気持ちのいい風が吹いてきたかと思うと、まるで巨大な階段のような段差をたたえながら、勢いよく水が流れ落ちてくる…
すごい!なんて迫力!!!
しばしその迫力に圧倒され、見入った後、ここでお昼を食べることにしました。
贅沢にも「南アルプスの天然水」で作った「山の棒ラーメン」です。(笑)
しじみの風味がとっても食欲をそそり、疲れた体に染み渡るしょうゆ味がたまりません。
一度ご賞味あれ。
大休止後、再び鳳凰小屋を目指して進みます。
途中、沢で美味しい水を飲みながら約1時間半、今日の宿泊地である鳳凰小屋に到着しました。
小屋はひっそりと静まり返り、受付には誰もいない…
「すいませーん」と何度か呼ぶと、2階から受付のお兄さんが下りてきました。
小屋には誰も泊まっておらず、テント場には単独の方のテントが1張りだけ…
梅雨ですからね~…おかげで静かな夜を堪能しました。
今回は「MSR ハバハバHP」のデビューです。垂直気味に立ち上がった壁のおかげで内部は実際の寸法よりもとても広く感じられました。夫婦2人でも充分快適に過ごすことができました。
二日目、昨日の疲れからかすっかり寝坊してしまい、出発したのはなんと7時半…(笑)
天気は相変わらずの薄曇りで、時折小雨がぱらつく状態でした。
二日目は一気に鳳凰三山のピークを3つとも踏破します。
朝一番から辛い地蔵岳への急な登りを超え、観音岳、薬師岳と歩みを進めていきます。
そして薬師岳から中道コースを下ってスタート地点の青木鉱泉へと無事に下山しました。
しかし、この中道コース、かなりの急勾配であると同時に、終始樹林帯なので全く展望が無く息つく場所がありませんでした。このコースは下りにのみおすすめしたいですね…登るのは辛いと思います。
青木鉱泉で温泉に入り、すっきりして帰路につきました!
天気には恵まれませんでしたが、大迫力の滝と、神秘的な森、今までに無い思い出深い山行となりました!
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。