未知との遭遇 Mt.キナバル
- 投稿者
-
るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2015年05月12日 (火)~2015年05月13日 (水)
- メンバー
- おとな女子登山部 なずな部長、なっちゃん、なみへ~、スカーレット
鈴木みきさん、編集・宮川さん、カメラマン・岡野さん
- 天候
- 晴!
- コースタイム
- 1日目 ティムポホン登山ゲート(30分)カンディス・シェルター(20分)
ウパ・シェルター(35分)ロウイ・シェルター(40分)
ムンぺニング・シェルター(30分)ラヤン・ラヤン・スタッフ小屋(45分)
ビローサ・シェルター(25分)パカ・シェルター(35分)ペンダント・ハット
2日目 ペンダント・ハット(90分)サヤサヤ・ハット(90分)ロウズ・ピーク(75分)
サヤサヤ・ハット(ヴィア・フェラータ所要時間約120分)
ペンダント・ハット(70分)ラヤン・ラヤン・スタッフ小屋(55分)
ロウイ・シェルター(20分)ウパ・シェルター(10分)
カンディス・シェルター(20分)ティムポホン登山ゲート
- コース状況
- ・ヴィアフェラータはショートコースの【ウォーク・ザ・トルク】を下りました。靴は滑りにくい登山用がおすすめです。(現地の方はスニーカーで登山していましたが、ヴィアフェラータを通るなら必ず登山靴を履いたた方が良いです)
・高山病予防には、休憩時は水分補給、栄養補給をしっかりと、深呼吸しながら焦らずゆっくり歩くことに尽きると思います。
- 難易度
感想コメント
ずっと憧れていた海外登山。願い叶って今回、全てにおいて初めて尽くしの素敵な旅をしてきました。
海外登山の中では所要日数が少なく、気候も温暖で登りやすいマレーシアのキナバル山(4,095m)は、世界中の人に登られています。今回もイスラムのベールを被った女性や、ヨーロッパからの団体客など、行き交う人々は実に多国籍でした。その中でも、装備がきっちりしているのは日本人の私達ぐらいで、Tシャツにジャージにスニーカースタイルの方も少なくありませんでした。お国柄もあるでしょうが、快適で疲れにくい装備を教えてあげたい!と思いました。
登山中は常に珍しいものばかり。登山道には南国の色鮮やかな花々やちょっとグロテスクな植物に溢れていました。驚かされたのは自然だけではありません。びっくりするような荷物を運ぶ超人的ポーターさんが行き来し、マレー語、英語、さらには韓国語などが飛び交い実にインターナショナル。これが海外登山かぁーとしみじみ思いました。
しかしこの日一番の感動はやはりキナバルの岩峰を見た時。少しガスがかかっていましたが、雲間から天に向かって聳える灰色の岩肌が見えた時は、キナバルに来たんだ!と込み上げてくるものがありました。その岩壁の下には小屋が点在しており、登山者はいずれかの小屋に泊まり早朝アタックを試みるようになっています。私達の泊まったペンダントハットもきれいでとても快適でした。ラバンラタハットでの夕食はまさかのビュッフェ。味付けも良く、肉や野菜、デザートまで明日の為にモリモリ食べました。
翌朝は2時出発。目覚めから頭がガンガン痛く食欲もあまりないので、私だけ高山病?と不安を抱えながら、真っ暗な道を深呼吸しながらゆっくりと歩き出しました。満天の星と奇岩の黒いシルエットを眺めながら歩いていると、頭痛はいつの間にか解消されあっという間に最後のシェルター・サヤサヤ・ハットに到着。いよいよキナバルの懐です。そこから先は広大なスラブ地帯、道を外れないようロープに沿って歩きます。黒いシルエットは徐々に薔薇色に染まり、息を飲むような光景が次々と現れました。そして山頂ロウズ・ピークへ。人生初の4,000mはとても穏やかで感動的でした。
帰路は晴天の中、自然の彫刻を心行くまで眺めながら下山。おかげで朝の頭痛はどこへやら、ヴィア・フェラータに挑戦する体力も十分残っていたのでほっと一安心。ハーネス、ヘルメットを装備すると少し緊張しましたが、カラビナの掛け替えにも慣れてくるといつの間にか夢中になっていました。特にワイヤー綱渡りは意外な面白さ、わざと揺らして皆童心に帰ったようにはしゃいでいました。
小屋に戻り少し休憩して下山準備。名残惜しい気持ちの中、岩が見えなくなるまで振り返っている自分がいました。
登頂できるか不安もあったけど、挑戦して本当に良かったです。一緒に登ったおとな女子のメンバーとアドバイスをくれた鈴木みきさん、機会を与えてくれた会社の皆さんに感謝感謝です!
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。