須築川遡行【北海道・道南】
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2015年08月24日 (月)~2015年08月25日 (火)
- メンバー
- 天候
- 24日 小雨 25日晴れ
- コースタイム
- 25日 須築橋(120)―Co300二股(60)―S字峡(240)―Co570=C1
25日 Co570(60分)-Co790(180分)狩場山(300分)―登山口
- コース状況
- co300までは難しいところはない
ここから狭いゴルジュがはじまる
S字峡からはいくつもの滝が連続する。要所ロープを出す。
雪渓が所々残り一部いやらしい箇所もあった。
570二股には良いテンバがあったその後もいくつかの滝を越え
20m大滝は右岸を登る。その後の錦柄の滝も不思議です。
co780もテンバに使われるようだが少し狭い。
その後はこの遡行を終わりを向かえ稜線までしばらく藪漕ぎ
狩場山から茂津多コースをくだる、熊糞が多く見られるので要注意。
- 難易度
感想コメント
北海道を代表する沢登りルートの1つでもあるこの須築(すっき)川
ゴルジュ、釜、淵、廊下や滝が連続しこの沢の遡行は泳げることがまず条件でもあります。
核心部のS字峡は地形図でもわかるようにS字に屈曲した函が連続し泳ぎと滝登りが連続します。
ほぼ海抜0に近い須築橋より遡行は始まります。
広い河原歩きからはじまり300m二股までは穏やかな渓相でひと泳ぎする程度、ここから
ようこそ須築へと言わんばかりの狭い廊下が始まります。鍾乳洞のような美しい場所もありました。
そして再び静かな渓相となり、420m二股で大きな柱状節理にぶつかります。
ここからがS字峡の始まりこの沢の本領発揮です。泳ぎ滝登りを繰り返し巻いたりで通称「やかんの底」
と呼ばれる両側を岩壁で囲まれたハイライトまで進みます。ここは脆い左岸を登りS字峡が終わりを告げます。
幾つかの釜滝を超えて行くと大きな雪渓が現れます。一部微妙な残り具合をしている箇所もあり緊張する場面でもありました。
次第に沢も開けてくると5mハングのF9が現れます。ここは空身で泳ぎ水流に耐えて中を突破しました。
左岸巻が正解なのか・・・?ここを抜けると570m二股天気もイマイチなのでここをテンバとします。
翌日は朝からいい天気15mハングの滝の高巻から始まります。右岸を微妙なトラバースをし次の滝を直登し20mの大滝が現れます。ここは右岸を登りますがそんなに快適ではなかったです。
続く7mの滝を超えると780二股ここでこの沢の遡行はほぼ終了といった感じになります。
ここから1500の狩場山山頂までひたすら詰めです、一部濃い藪はありましたが稜線に抜けると風が気持ちよかったです。
山頂からは海まで見渡せ良い眺めです。ここから約10km茂津多コースを熊に怯えながら下りました。
この沢は総合的な要素を含んだ美しさと険しさを兼ね合わせた良い沢でした。
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