水を湛える山 月山(山形県)
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2015年09月08日 (火)~2015年09月08日 (火)
- メンバー
- 天候
- 雨 風が強い
- コースタイム
- 月山八合目(27分)御田原参篭所(120分)仏生池小屋(110分)月山頂上小屋(50分)牛首(46分)リフト上駅
- コース状況
- 木道が多く、道標もあるので歩き易い。
御田原参篭所で聞いた所、月山は台風の影響を受け易く九州の南の方にある時でも風が強くなるそうです。
今年9月は、土日祝日は鶴岡駅から月山八合目までのバスが出ています。(約2時間)
- 難易度
感想コメント
春から友人と「行こうね」と約束していた月山。
湿原と池塘を見に行って来ました。
台風が近づいているせいか、月山八合目に到着してすぐに雨が降って来ました。
雨具を着こんで出発です。
天気が良ければ弥陀ヶ原散策をしながら池塘を見たかったのですが、台風が気になって散策はせずに御田原参篭所へ。
それでもここそこに池塘があり、結構楽しめました。
御田原参篭所では、お守りを求めつつ今日の天候の話をします。
「山頂付近は風が強いから、無理しないで下さい」
そうですよね。だって来てるのは台風ですもんね。
友人とは「楽しくなくなったら引き返そう」
と決めて歩きます。
一の岳位までは雨は降ったりやんだりで風もそんなに強くなかったのですが、徐々に風は強くなり、仏生池小屋手前では風で吹き付ける雨が顔に当たって痛い位になりました。
「どうする?小屋で止めとく?」
「いや。大丈夫」
周りは霧で、広大な景色を見る状態ではなくなってきましたが、友人は黙々と歩きます。
小屋で一休みして、更に歩きます。
天候が思わしくない中、友人のペースは何故かどんどん上がっていく。
頑張っている、というより、絶好調に近くなってきている。
「前、歩いてみる?」
「うん。じゃあ~歩いちゃおっかな♪」
迷う感じでもないので、先に友人に歩いてもらいました。
歩みの遅い私は、友人に前を歩いてもらう事でペースアップを図れます。
このまま山頂まで行くかと思いきや・・。
更に、急に風が強くなってきました。足元もゴロゴロした石になり、歩きにくいです。
「かおちゃん。前歩くの変わって・・」
「はいよ」
雨量はそんなでもないですが、風が強く、風に吹かれて飛ばされていく雨粒が真っ白に見えます。
「ねぇ、ホントにちょっとでも楽しくなくなったら言ってよ」
「うん。それは大丈夫」
・・・ホントにこれ、楽しいかなぁ。
月山神社の直前で、風は更にパワーアップ!
ばんばん吹き付け、吐く息は白くなってきました。
友人にウールアンダーをオススメして本当に良かったと思いながら、月山神社前へ。
風はびゅうびゅう吹いています。
あまりの吹きっぷりに
「ホントの山頂は神社の敷地内だと思うんだけど、これどうなの?
行く?お払いしてから参拝だって」
「いや、もう小屋行かない?」
「つーか、風がひどいよね」
こうして私たちは、頂上小屋に入りました。
ここでいただいたコーンポタージュがめちゃくちゃ美味しかったです。
「ここまで来たら、あとは下山だけだから。ゆっくり行こう」
鍛冶月光はなかなかの急坂です。
下るのも大変ですが、登ってくる方々にお会いしてすごいなあと思いました。
牛首まで出たら、後は木道が多く出てくる登山道です。
ここも広大な景観が楽しめる場所なのですが、雨と霧で真っ白。どーんと広がる景観は望めませんでした。
また、天気が良い時に来たいと思います。
山頂の風を受け、果たしてリフトは動いているのだろうかと冷や冷やしましたが、ちゃんと動いていてほっとしました。
リフトで無事下山。
この後、バスの乗り継ぎがとても悪かったのですが、
リフト駅のスタッフの方々に大変ありがたいお心遣いをいただきました。
本当にありがとうございました。
月山自体とてもステキな山でしたので、また天候の良い時に来たいと思いました。
そして、今回大変お世話になったリフト駅のスタッフの方々にも、改めてお礼を兼ねて
お会いしに行きたいと思いました。
山も人も、とてもとても素晴らしい所でした。
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