稲村岩尾根から鷹ノ巣山、石尾根で奥多摩駅へ(東京都西多摩郡)
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2015年11月05日 (木)~2015年11月05日 (木)
- メンバー
- 天候
- 快晴
- コースタイム
- 東日原バス停→(8分)→中日原バス停→(60分)→稲村岩のコル→(75分)→ヒルメシクイノタワ→(25分)→鷹ノ巣山山頂→(65分)→六ツ石山分岐→(六ツ石山ピストン往復7分)→(75分)→鷹ノ巣山登山口→(30分)→奥多摩駅
- コース状況
- ピンクテープはあまりなく枯れ葉で踏み跡が一見分かりづらいですが、良く見て行けば道間違えの心配はないと思います。全体的に歩きやすく危ない箇所も特にありません。コースタイムが7時間程あるので、これからの時期は下山時刻に注意して下さい。バス停は、中日原ではなく一つ手前の東日原で降りるとトイレがあります。キレイです。ここ以外このルート上にはトイレはありません。
- 難易度
感想コメント
関東近郊の低山は、この時期からまさに登山ベストシーズンに突入。始発で家を出ると奥多摩駅を8:10に出るバスに乗ることになるのですが、超満員。今回は行程時間もしっかりあるので、バスの中でおにぎりを食べたり登山靴に履き替えたりして、バス停に着いたらトイレだけ済ませてすぐに歩き出そうと思っていましたが、まさかのずっとぎゅっぎゅーの立ち乗りで予定通りに行かず。バス停でもたもた準備をしたら一番最後になってしまいました。
稲村岩尾根は奥多摩三大急急登のひとつとされています。奥多摩三大急登は下記のルートが挙げられることが多いです。
・稲村岩尾根~鷹ノ巣山
・大休場尾根~本仁田山
・水根~六ツ石山
・馬頭刈尾根~大岳山
・ヌカザス尾根~三頭山
吉備人出版発行の「奥多摩登山詳細図/西編」の等高線の間隔や距離などをじっくり見て、大体の登山道の感じを予想して行ったので心の準備出来ていました。稲村岩の頭から稲村岩までの道はこの地図によるとちゃんと整備され、片道25分程度で行って来られるようです。ですが、この道のりを端折っても7時間以上掛かる行程だったので、今回は3分程登ったところまで行ってすぐ戻って来ました。岩のてっぺんまで行くと絶景のようなので、今度日の長いうちに行ってみたいです。
往年の洋楽POPSやR&Bしか流れないラジオを引っ下げたおじちゃんを途中で抜くと、その先を歩いていた2人組の白髪のおじいちゃんに接近しました。ものすごくペースが早い。同じような山シャツに山ズボン、同じようなリュックにダブルストックスタイル。顔も似てるし双子か?などと思いながら、ペースが一定で付いて行くにはちょうど良かったので、2人を追うように続きました。すると後ろの方でガサガサっと音がしたので熊かと思って構えて見ていたら、顔とお尻が真っ赤っかの猿が現れました。「わー猿だ!」とこちとら1人なのに大きな声で発表しました。
山頂に着くと途端に、遠くに富士山がどーんと見えました。何回も見ているけれど、見えると無条件にテンションが上がるのが不思議です。山頂では風が吹くと寒いので、レインジャケットを羽織りました。20分程景色に見とれたりして過ごし、先も長いので早々に出発しました。先程の2人組の白髪のおじいちゃんも同時出発でした。
下りは気持ちの良い石尾根。最高です!2人組のおじいちゃんもこれまで以上にペースが上がっていました。枯葉がたくさん落ちていて滑りやすい下りも、すすすすーと余裕綽々でこなしています。その身のこなしを見て、この2人組のおじいちゃんが山登りの達人の域を超え、もはや猿にしか見えなくなりました。双子の猿2匹。キンシコウじゃなくて銀色の猿です。途中で追い付かれた単独のお兄さんもその猿2匹のペースに飲まれて、一緒になって必死で下って行きました。私は下りで膝が疲れてきたので、この猿2匹とは段々距離が離れてしまい、姿もとうとう見えなくなってしまいました。2匹は全然休憩もしないのです。すっかり私のペースは落ちてしまい、のんびり歩いて行くことにしました。登りが急だと、当然ですが緩やかな下りは距離が長くなります。2匹から離れて、何だか勝手に使命感からも解き放たれた気持ちになっていました。遂に長かった山道が終わり車道に出る手前まで下って来たところで、さっきの猿2匹が腰掛けて休憩していたのでちょっと吹いてしまいました。ここで私は初めて猿2匹を追い抜きましたが、途中で合流して何だかペースに飲まれてしまった単独のお兄さんが一番早く奥多摩駅にゴールしたようでした。
そんなスーパーおじいちゃんたちとの出会いに感謝し、私は駅前の「こうらく」へ真っしぐらしましたが定休日。何も食べずにもえぎの湯へ。スッキリさっぱりして帰路。電車で残りの行動食を食べました。充実した一日でした!
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。