西丹沢縦走 檜洞丸~加入道
- 投稿者
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中村 慧至
福井北四ツ居店
- 日程
- 2016年03月25日 (金)~2016年03月25日 (金)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 晴れのち雪
- コースタイム
- 大石キャンプ場-4:15-檜洞丸-2:00-犬越路-1:45-大室山-1:20-加入道山-1:45-用木沢出合-0:30-西丹沢自然教室
- コース状況
- 檜洞から西に向かう道でさらさらザクザクの氷がびっしりで、日が当たり始めると溶けだしました。一応持って行ったチェーンアイゼンは使いませんでした。鎖場やはしごがある道なのでここが一番気を抜けませんでした。
- 難易度
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感想コメント
ツェルトで泊まりたい。それがきっかけでした。初めてのツェルトでの泊まりだから山の中は不安。であればキャンプ場です。10年前から利用させていただいている大滝キャンプ場さんで張りました。
結露対策に、シュラフカバーをつけ、ザックや道具類にはザックカバーをかぶせましたが、朝起きても特に懸念していたことは起こらず。ぐっすり寝られました。味をしめそう。
30リッターで泊まりができるなんてもう最高。荷物は軽いし、朝も早めにスタートできるからと、コースは少し長めに計画。
累積標高は1800くらい。コースタイムは約11時間。好きなところを繋ぎまくる計画。
檜洞丸は、つつじ新道からの道も沢沿いを通ったりといいのですが、正直しんどい。
個人的には大石キャンプ場の脇から入るルートが登りやすくて好きです。富士山もきれいに見えるし。ベンチも途中二か所あり、しかも朝方は日当たりがいい。以前より禿げているせいか、富士山はほんとによく見えるようになりました。いいやら悪いやら。
鹿親子二組に遭遇しました。
檜洞までは1200mアップのなかなかの登りですが、ここから犬越路へはなかなかの下りです。途中、鎖場と梯子の連続。西へ流れるルートでいくと全て下りです。鎖場では懸垂下降っぽく降ります。
危険な道ではありましたが、今回で一番きれいで幻想的だった道でもあります。
木々についた氷が桜のように見え、白く咲き誇っているようでした。
しかしながらこの氷桜、木を思いっきり登山道に反らせてくれまして。手で避けながら通らざるを得ないところも何度も出てくるのですが、ベシベシくるので「痛い痛い!」と1人騒ぐ羽目に。フード付きのソフトシェル着てて良かった。首のほうにジャラジャラ入られたらもう騒ぎまくっていたことでしょう。
きれいな花には棘があるってやつでしょうか。
スタートが5時半で、犬越路着が11時。うーむ、大室までピストンでそのまま下れば15:40のバスに余裕だな。楽して帰るプランが頭をよぎります。いやいや。大室に着いた時間で判断しよう。正直連続梯子で足がプルプルしていてそこからの600mアップの前に心が楽なほうへ行こうとしていました。全然人にも出合わないし。
とりあえずがむしゃらに大室までの登りを頑張ることにすると、朝のバスから登ってきたと見られるおじさまたちが前方に。おおっ!良かった結構登ってる。
挨拶がてら、もそもそと先に行かせてもらいます。張り合える人が前に出てくると急に元気になるのが男子。結局大幅に時間短縮ができたので、登り切ったところでダッシュで大室山のピークを踏みにいきます。このときの気持ちがよくわかんなくて、一年ぶりに再会する彼女の元に駆けつけるような心情でした。大室ちゃん、好き。
どうせ大室には自分1人だろうなんて思っていたら(いつきてもここに人がいるのを見たことがないのです。)お一方おられました。にやにやしながらダッシュしてきたのが恥ずかしくなり、すぐに真顔に戻ります。記念撮影を珍しく自撮りという形で終え、また走って分岐へ。
着くと、単独のおじいさまがおにぎりを食べています。加入道方面へ走って抜けようとすると、「どちらまで?」と声をかけて頂きました。「白石峠から教室へ下ります。」というと「じゃあいっしょですね。」と。「そうですか。ではお先に。」と返し、良かった、同じルートで行く人がいるという嬉しさに余計に足が速くなります。
ここらで雲が一気に出始め、雪がちらつきます。早く下ってしまいたいな。そう思い、さらに足を速めます。破風口も整備がされ、安心して通ることができるようになっていました。
加入道に着くころには風も出てきて、そこまでくると止まっていられないくらいには寒かったです。小休憩をし、すぐに下りへ入ります。
白石峠からの下りは、午後には日当たりこそしませんが風もないため、よく利用します。
林道に出るまでが長くないのと、途中の白石の滝が魅力です。ピンクテープはよく見ないと、ほんとにこれ登山道か、という有り様のところもありますので、気は抜きません。
丹沢山塊は年々崩れがふひどい箇所が増えているような気がするなーなんて思っていましたが、ここの道もその一つのような気がしました。高校生で初めて来たときはこんなになってなかったよなー。そう思いつつ、ひざががくがく。
今回のプチ重点項目に、下りをおろそかにしないことを掲げておりました。
最近、つったかと下りたいがために危ないこけ方をしたので、スピーディかつ慎重に。を心がけて。
そして白石の滝を見つつ下り、そこから用木沢出合いまではあっという間。
なのですが、ここから自然教室までがやたら長く感じますので、行かれる方はしっかり体力を温存しておきましょう。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。