槍ヶ岳から大キレットを越え北穂高岳へ

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投稿者
つじまい(おとな女子登山部)
日程
2016年08月02日 (火)~2016年08月05日 (金)
メンバー
おとな女子登山部 荻野なずな部長、つじまい
ゴールドウィン  小澤由紀子さん
グッデイ取材班  3名
天候
3日目 晴れのちガス 4日目 晴れ
コースタイム
3日目山行5時間46分
【05:51出発】槍ヶ岳山荘→(9分)→飛騨乗越→(24分)→大喰岳→(31分)→中岳→(63分)→天狗原分岐→(15分)→南岳→(5分)→南岳小屋→(94分)→長谷川ピーク→(98分)→北穂高小屋【12:30到着】

4日目山行5時間49分
【05:40出発】北穂高小屋→(109分)→涸沢小屋→(5分)→涸沢→(53分)→本谷橋→(39分)→横尾→(42分)→徳澤園→(30分)→明神館→(46分)→上高地バスターミナル【12:55到着】
コース状況
◎槍ヶ岳山荘から南岳までは、ゆるやかなアップダウン。
南岳小屋から緊張が続くので、小屋でトイレを済まし、休憩をとる。
高度感のある梯子、やせた岩場を下ると、大キレットの最低コルとなる。
長谷川ピークまで急な岩場を登りきると、ナイフリッジの稜線を三点支持で通過する。
稜線をまたいで反対側に移る際、小柄な女性は厳しく感じる。
A沢コルで休憩をとって、残りの標高300Mを一気に登っていく。
飛騨泣きと呼ばれる難所は、稜線の両側が切れ落ちているが足場がよく整備されており、
見た目ほど難しくない。
むしろ落石に注意して、石を落とさないように登ることが重要。
ヘルメットは着用率100%でした。

◎北穂高岳山頂は、小屋から階段を上がるとすぐ到着する。360度の大展望。
北穂高岳から南稜へは、急な下りのため転落に注意する。
すれ違いの際はお互い譲り合って、臨機応変に安全な場所で待つ。
とくにスラブ状の長い鎖・梯子で、渋滞となることが多い。
ゴロゴロの岩の上を下り続けるため足の疲労が大きい。固いソールの靴がよい。

◎涸沢から下山は樹林帯となり難しいところはない。
横尾から上高地まで11kmの水平道となる。

◎上高地バスターミナル~平湯・あかんだな駐車場までバスで約30分(片道1160円)

◎お手洗い
北穂高小屋、涸沢小屋、横尾、徳澤、明神、上高地多数あり。
難易度
Google Map
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感想コメント

槍・穂高縦走の後半は、お天気に恵まれました。
朝起きると前日真っ白だった槍ヶ岳が姿をあらわしていました。
これから歩く稜線、振り返ると槍の雄姿が素晴らしく、カメラマンさんの仕事もはかどります(^^)/
南岳までは、雪渓やお花畑を楽しみながらルンルンで歩けるのです。

この先が今回の核心部。
山渓のアドバンス山岳ガイド『槍・穂高縦走』DVDで予習をしていなかったら、
え!道がなにもない・・となっていたことでしょう。
切れていて、ほぼ垂直に下っていく場面もありました。

長谷川ピークから緊張が続く難所となりますが、ガスが湧いてきました。
スッキリと晴れているほうが高度感があり、こわいかもしれません。
小柄なGWの小澤さんは、稜線マタギに緊張されていました。

最後の北穂高岳への登りはかなり急で高度差300Mをグングン登っていきます。
ここは石も落としやすく、下るのは嫌だな、と思う険しい岩場です。

北穂高小屋に到着して、しばらくするとポツポツと雨。やはり夏の天気は不安定ですね。
できるだけ早いうちに小屋に着くように、という意味がよく理解できました。

夜明け前、槍ヶ岳から続く大キレットの美しい稜線を目にする。
自分の足でここを歩いてきた、という達成感でいっぱいになりました。

取材メンバーのみなさま、ありがとうございました。

フォトギャラリー

槍とツーショットで照れちゃう。

雪がお好きなお二人。

ふりかえると、槍ヶ岳から歩いてきた道(^^)

南岳小屋が見えてきた

ここからが核心

梯子は、一人ずつ。

下りてきた南岳をふりかえる。

長谷川ピークからの下り

ひゅ~

おっかない下り。カメラマンさんが見守ってくれました。

部長は、さくっと下りていきます。

北穂高小屋が目前!

北穂高岳山頂で、ブロッケン、感動。

小屋の美味しいごはん。しょうが焼き。

北穂高に朝がきた。

朝日を皆で拝みます

槍ヶ岳~大キレット。歩いてきた稜線が一望です

奥穂・ジャンダルム方面

北穂高岳からの下りも気が抜けない

涸沢はもうすぐ(*^^*)

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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