三郡山系を歩こう!!Vol.2 『畝原山-鉾立山ー三ッ頭山ー飯盛山 超マイナー尾根から篠栗秘境を歩く周回コース!』 

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2016年11月30日 (水)~2016年11月30日 (水)
メンバー
天候
☁⇒☂
コースタイム
城戸南蔵院前駅(40分)取付き(40分)P413(30分)P530(30分)P614(30分)畝原山(30分)鉾立山(30分)猫峠(18分)P522・4(15分)P574(30分)三ッ頭山(33分)横峠(25分)樹芸の森(30分)飯盛山(25分)龍泉堂(30分)篠栗駅
コース状況
●取り付き~畝原山
取り付き付近から稜線までは踏み跡、道標、ピンクテープ等はありません。また、稜線に上がってから畝原山までの区間も大半が不明瞭区間です。地形図やGPSの携行、地図読みのスキルがあった方が良いです。
稜線上の一部分では林業従事者の方が使われるピンクテープや、以前登山で使われていたと思われるピンクテープの残骸などがあります。
小ピーク上や分岐らしき所で惑わされない様に注意が必要です。県境標をちょくちょく見かけますのでテープ代わりに利用できます。
地形はあまり複雑ではないですが、見通しが効きにくい場所、方向が定まりにくい場所が含まれますので注意が必要です。中級者以上向け、初心者の方は控えた方が良い区間です。

●畝原山~猫峠~三ッ頭山~飯盛山
全体的に明瞭、道標、ピンクテープのある区間です。
猫峠からP574までは林業従事者のピンクテープが多く、稜線をしっかり意識して歩くと問題ありません。
以降、歩きやすい区間が続きますが、飯盛山から龍泉堂に下山する一部が落葉で滑りやすくかなりの急坂になっています。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

不定期の「三郡山系を歩こう!!シリーズ」。
第2弾は『畝原山(うねばるやま)~鉾立山~三ッ頭山〜飯盛山』です。
今回は三郡山系人気の…というより、三郡山系の知られざる?篠栗秘境の?山行内容をお届けします!


《 三 郡 山 系 に つ い て 》
福岡の登山者なら誰もが耳にする三郡山系について整理しておこうと思います。
『今さら何を言い出すの!?』と思わないでください…(笑)

三郡山系(山地)と言えば大半の方が宝満・三郡・若杉を指して連想すると思います。
出典にもよりますが、三郡山系は『北側は宗像平野や玄界灘に没し、東は英彦山まで連なる全長60km以上の弧状の山地…』と言う記述の説明を度々見かけます。
これも意外と知られておらず、実は印象やイメージよりも遥かに広い三郡山系です。航空写真で確認すると分かりやすいですね!

今回の『畝原山(うねばるやま)~鉾立山~三ッ頭山〜飯盛山』は犬鳴山地の南端、大きく捉えると三郡山系(山地)に十分含まれており、三郡山系の北側にあたります。国土地理院の2万5千分の1地形図を見ると西山(鮎坂山)の南側に「三郡山地」とはっきり明記してあります。『え!?そうなの?』『そう言われてみればそんな事書いてあったような…』『知っとーばい!』と様々な反応があるのではないでしょうか?

ただ『東は英彦山まで…』の記述通りに東方面に辿ると、大根地山、古処山、釈迦ヶ岳、英彦山…とその先まで続いていきます。東端が未だに判然としません。
出典によっては『三郡山系北側は宗像四塚連峰も含めて玄界灘に没し…』という様な表現もあります。
これと同じ考え方で地形を広く見てしまうと、東端は国後半島の山を含めて太平洋側に没している様にも見受けられます。そうなると全長60km以上と言うには表現が過小すぎる気もしますよね。玄界灘側から太平洋側まで含めてしまうと脊振山系の2倍以上の長さになってしまいます!
ちなみに北アルプス(飛騨山脈)が延長105km、南アルプス(赤石山脈)が延長120kmです。*wikipediaより
逆に最も狭い範囲で考えると、色々な出典から察するに、少なくとも犬鳴山地~若杉・宝満~英彦山周辺までは範囲に入りそうです。こちらだと60km以上〜と言われてもしっくりきます。
登山では縦走路を県境線沿いに敷設してルートを取っている場合が多いですね。その場合、東端は犬ヶ岳から更に東の大平山まで!というのも一つの見方ですかね。


《 計 画 》
今回は福岡市からほど近いポピュラーな三郡山系の中でも比較的マニアックな山を歩いてみた!という内容です。
そもそも『畝原山』『鉾立山』『三ッ頭山』『飯森山』と聞いて、これらの場所が頭の中の地図に正確に思い浮かぶでしょうか?
『聞いたこんなかぞっ!』『どこやそれっ!?』という声も聞こえてきそうですが、お客様によっては稀にご存知の方や『登ったよ〜』と言う方もいらっしゃるので、知る人ぞ知る山といった印象があります。

「福岡県の山」「山と高原地図 福岡の山々」に記載がない山なので主に地形図とネットで情報収集をします。
どうやら猫峠や五塔ノ滝方面の林道から畝原山〜鉾立山〜菅嶽(鉾立山の北西方向に鎮座)の3点セットで歩くパターンが多い様ですね。
ただこの3点セットだけで見ると短い行程。駅からだと登山口まで距離がある上に、肝心の登山はあまり歩きごたえが無いのが難点です。もう少ししっかり歩けて、駅からのアプローチがしやすい行程がなんとか作れないものかと色々調べて見ると…面白そうなルートを発見!!

猫峠と言えば、個人的には三ッ頭山の稜線がかねてから気になっていた所。
地形図でじっくり観察すると、いかにも猫峠から篠栗方面まで稜線伝いに歩けそうな匂いがプンプンしていました。もっと言えば、なんとなく三ッ頭山の北東側あたりから犬鳴山方面にも抜けられそうな気がしてならない…。
そんな普段からのモヤモヤ(ムラムラ?)を解決させる為に、猫峠から三ッ頭山や飯盛山を経由して篠栗駅に接続する事に!畝原山、鉾立山、菅嶽も繋がる事が確定しますが、問題は畝原山以南をどう歩くか…。
無難に五塔ノ滝からせこせこ林道を歩いて、畝原山山頂から西南西方向に伸びる登山道を利用するのか…。でもそうすると結局駅からの車道距離が長くて行程の1/4くらいが車道&林道歩きになってしまう。よく使われているルートなのであまり芸がない気もします…。

そこで今回見つけ出して採用したのが城戸南蔵院前駅から畝原山を目指すルート!
城戸南蔵院前駅から畝原山の南東尾根を経由して、畝原山、鉾立山、菅嶽、猫峠、三ッ頭山、飯盛山、そして篠栗駅に戻る周回ルートになります。
事前の調査では城戸南蔵院前駅から畝原山山頂までが、どうやら内容的にバリエーションルートに比肩しそうなので、キーワードは《マニアックピーク×マニアックルートのコラボ》にしました。
距離的にも時間的にも標高の割には三郡縦走と同レベルくらいの行程 & 登山道は歩きやすい縦走路とは全くの別物なので歩きごたえもありそうです!


《 山 行 》
実際に歩いてみて意外だったのが、バリエーションルートと捉えていた取付き〜畝原山区間が、ルートとして活きているのか死んでいるのか何とも形容しがたい状況だった事。
ピンクテープや踏み跡が全くなく、地形図やGPSの所持が前提のルートファインディング力が必須にな区間…。所々昔は登山道として使われていた痕跡が薄っすらと垣間見られる廃道の様な区間…。林業従事者の方や自治体の方が管理で入られる形跡がある比較的人が入ってそうな区間…。
ありのままの純粋な自然の中で廃退的な印象が入り混じる、ちょっぴり不気味でミステリアスな雰囲気。なんともノスタルジックで珍しい不思議な区間でした。
実際は取付き〜畝原山の間で完全なバリエーションルートの区間は全体の半分くらい。強いて言えば取付きから稜線まではかなりの急坂なので、逆方向から下降に使う場合にはロープがあっても良いかなという印象。
無積雪期山歩きのバリエーションルート入門としては比較的うってつけの様にも思えました。

畝原山〜鉾立山区間は予想通り特に際立った変化の無いなんとも地味な登山道。
畝原山山頂は反射板横の林道にヒッソリと道標が佇み、ピーク感が殆どありません。
鉾立山への道中は序盤の反動で歩きやすく一部綺麗な樹林帯があります。鉾立山も特に特徴無し。
この日は夕方から夜間にかけて雨の予報。大体この辺りの山域は比較的海に近い地理関係の影響もあってか、平地の予報が下り坂だと早い段階で崩れやすい傾向に思われます。
念には念を押して今回の菅嶽は省略させてもらいました。帰宅後に愛犬の散歩もお願いされてたし…。
猫峠までは猫の様に無駄な動きなく、それでいてダラダラと車道を下ります。。。

最後はかねてからのモヤモヤムラムラ区間、猫峠〜三ッ頭山〜飯盛山〜篠栗駅区間です!
猫峠に着いてまず目に付いたのが、「柳原峠 古犬鳴 犬鳴山 西山 登山口」の表示。やったね!!一つモヤモヤがスッキリしました♪
P574までの登りは倒木のオンパレードですが、山頂は禿げているので展望は抜群。ここに来てやっとこさある程度見渡せる展望です!鉾立山北東方面の電波塔から鉾立山山頂、鉾立山山頂から陣ヶ田尾滝に下る緩やかな稜線越しに、若杉山や岳城山が見えます。ちなみにP574山頂は防護策に覆われているので山頂には立てません。
防護策沿いに北西方向に少し進むと柳原越と三ッ頭山分岐の道標。こちらは防護柵沿いに左に進みます。防護柵沿いの道が終わるといきなり林道との出会い。目の前にはなだらかな稜線らしき光景が見えますがこちらは南斜面の下山道方向。すぐ様右を向いて林道右側の登山道に入り込みます。入り込んですぐの所でも柳原方面と三ッ頭山への分岐がありますが、柳原方面へはピンクテープで塞がれていますので、やはり左手側の三ッ頭山への稜線を歩きましょう。
P574から約10分の短い間に方向が右→左→右→左と変化します。分岐間違いは後々重大な影響を及ぼしますので、どんな簡単な道でも方向を間違わない様に、分岐の度に地図やコンパス・GPSを参照するなどして念の為注意しましょう。

三ッ頭山を越えて横峠〜九大演習林〜飯森山〜篠栗駅までは普通のハイキング道です。
初心者の方でしたら、公園になっていて山頂に見晴らしの良い展望台がある樹芸の森P376と、道幅が広く綺麗な樹林の広がる森林浴に最適な九大演習林をおすすめします!
九大演習林〜飯森山にかけてはヌタ場(獣のお風呂)が集中していますのでイノシシには注意です。

終点の龍泉堂ではまだまだ秋の様子が残っていました!今回の行程の人里では篠栗の遍路道を一部歩きます。各所で寺院の雰囲気がいかにも歴史を感じさせる荘厳さを醸し出し、『篠栗88ヶ所霊場巡り』にも機会があれば是非挑戦してみたいと思われるくらい魅力たっぷりでした!


三郡山系を歩こう!!シリーズ、まだまだ続きます~。

フォトギャラリー

紅葉見納めです!!今回は写真多めにお送りします!

城戸南蔵院前駅から車道を歩いて行きます。右下のピークは今回の取付き付近の山P372

途中林道でショートカット出来ます。へんろ道に従うと最短距離です。

上段:取付き周辺。下段:稜線までの登り。全行程中稜線までの登りが一番ツラい…。

取付きから稜線までこの様になっています!

稜線に上がった直後。P413(隠れた小ピーク)から進行方向。県境標があります。薄っすらと道らしきものが。

上段:道なき道。下段:P433からの景色と、番号が付けられた県境標

林業従事者が付けたのか、過去に登山者が付けたのか…。地形図で確認しつつ惑わされない様に。進行方向以外のテープは無視しましょう。

上段:P530に至るまでの様子。下段:P530周辺。ここはテープの方向が進路ではありません。右下の石標が倒れている方向が進路です。

P530周辺。地形図ではこの様になっています。しっかり方向の確認を!

上段はP614に至るまで。コンパスを使える所でしっかり進路を見極めて下さい。僅かなズレで右上の様なヤブが酷くなっていきます。

P614周辺。たった少しのズレで明暗が分かれます。進路を維持出来れば写真11右下の様な古い踏み跡を歩けます。

道なき道の中で、所々純粋に紅葉が楽しめました。右下が畝原山山頂の反射板です。

畝原山山頂。特に何もありません。

鉾立山まで歩きやすい!!

猫峠とP522.4。林道は極力歩きません。

左上:P574。右上と左下:注意したい分岐。右下:三ッ頭山です。

紅葉のグラデーションを楽しみながら九大演習林を歩きます。県境標がいつの間にか「九大」に!

上段:樹芸の森P376周辺 下段:飯森山への入口と山頂。山頂からは篠栗の街並みが確認出来ます。

左上:龍泉堂の登山道終点。シメの龍泉堂でも去り際の秋を感じられました♪

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