南アルプスの名渓 野呂川シレイ沢 ~ 花崗岩の大滝を抱く爽快な渓へ(鳳凰三山西面)

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
伊藤 岳彦
横浜西口店 店舗詳細をみる
日程
2017年09月08日 (金)~2017年09月09日 (土)
メンバー
単独行
天候
晴時々曇
コースタイム
シレイ沢橋(150分)20m滝下(30分)白い滝30m下(25分)二俣(25分)奥ノ二俣(30分)脱渓し樹林帯へ(60分)薬師岳(180分)夜叉神峠登山口
コース状況
※ 本文をご参照ください
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント





シレイ沢



シレイ沢は花崗岩の美瀑が連なる南アルプスの名渓。
鳳凰三山の観音岳と薬師岳の間に突き上げる明るい渓で、標高差1,500mのなかに多くの滝が散りばめられています。
特に“白い滝”と呼ばれる30m直瀑は一見の価値あり。
暑さの和らいだ9月初旬、白いスラブの映える美渓で快適な遡行を楽しんできました。






  2017/9/8(金) 曇時々晴

夜叉神峠登山口[11:17]⇒シレイ沢橋[11:58/12:09]…20m滝下[14:41]…白い滝30m下[15:07]…二俣[15:31]…奥ノ二俣[15:55]…幕営地[16:00]



  2017/9/9(土) 曇時々晴

幕営地[9:24]…脱渓し樹林帯へ[9:51]…薬師岳[10:44]…夜叉神峠登山口[13:27]







■ プロローグ ~ 月映えの北岳

テントの中が白い光で満たされ、心地よいまどろみから目覚めると、まるで昼間のような明るさに一瞬戸惑ってしまいました。
いつの間にか満月に近い月が天高く上がり、フライシートのないテントの中にまで強い光を射しこんでいます。
ファスナーを降ろし、外を覗いてみると、黒々とした大きな塊が対岸に浮かび上がっています。
昼間はガスに隠れて見ることができなかった北岳の巨大な山容。
大樺沢の急峻な切れ込みと、茫洋とした吊尾根を落とす亡魂沢ノ頭、そして黒光りするバットレス。
北岳を構成する全てが余す所無く月に照らされ、見る者の心を惹きつけます。

ここは、鳳凰三山の一角薬師岳の西斜面にあるシレイ沢源頭部。
北岳を優雅に望む、抜群のロケーションをもった幕営地は南アルプスの中でもそうあるものではありません。
かつて遡った小仙丈沢の下流部左岸台地でも同じように北岳を眺めたことを覚えていますが、北岳との距離感でいえば、ここシレイ沢源頭部に軍配が上がります。
穏やかなせせらぎと月映えの北岳が織り成す幻想的な世界。
鹿の夜啼きが甲高く響くなか、時を忘れて北岳に見入ってしまいました。



■ バスに乗る

平日木曜の深夜に夜叉神峠登山口駐車場まで。
約100台収容の無料駐車場です。
土日は芦安駐車場も含め、ここも満車になるはずですが、さすがに平日深夜はかなりスペースが空いています。
バス停からかなり離れた一番端で車中泊。
少し前まで降っていた雨も上がり、今は満月に近い月が煌々と夜叉神の森を照らしています。


夜叉神峠登山口駐車場の情報はこちらをご覧ください


翌朝は11時17分発広河原行きのバスに乗車。
鳳凰三山西面の沢へ向かうには、マイカー規制があるためどうしてもバスに乗らなければなりません。
9月平日の昼前だからでしょうか、バスも増発なしの1台。
しかし車内はほぼ満席でした。
夜叉神峠登山口から広河原までが¥940なので、シレイ沢橋で降りたら少し安いのかと思ったら、広河原までと同じ¥940。
ちょっとガッカリしました。


バス時刻表 ~ 山梨交通 登山バスはこちらをご覧下さい

バス時刻表 ~ 南アルプスNETはこちらをご覧下さい


バスに揺られること40分ほどでシレイ沢橋へ。
降りるのは幸か不幸か、私一人だけ。
「何でこの人はこんなところで降りるんだ?」という好奇の眼から逃れるようにそそくさとバスを降ります。
バスが走り去った後、まずは橋の上からシレイ沢と対峙。
橋には銘があり、“白井沢しれいざわ”と記されています。


 ↑ シレイ沢橋

橋の上からシレイ沢を見上げると......


いきなりここ登るんですか?


水量豊富で想像していたよりも傾斜があります。


 ↑ いきなりここ登るんです

なぜかスラムダンクで寝坊した仙道クンがアップなしで試合に出るシーンを思い出しました。


「仙道、アップしてる時間はないぞ」

「大丈夫ですよ。走ってきたから」



男はいつも泰然自若としていなければなりません。



シレイ沢は鳳凰三山の西面を流れる南アルプス屈指の名渓。
富士川の一大支流である早川上流域を野呂川と呼称しますが、シレイ沢はその支流。
観音岳と薬師岳を源頭として野呂川に注ぐ美しい沢で、大小さまざまな滝があり、見所が随所に散りばめられ、とても楽しく遡行することができます。
下流部は水成岩、花崗岩、変成岩が複雑に入り込みながら美しいコントラストを形成。
ゴルジュっぽい渓相のなか、連瀑帯が続き、思い思いに滝を越えていく楽しさに溢れています。
上流部は花崗岩のスラブ帯からなる明るい渓相で、ハイライトは“20m大滝”と“白い滝30m”。
芸術的な大滝は一見の価値があります。
全般的に登れる滝と巻く滝の区別が明確で、巻き道も比較的明瞭なものばかり。
核心部を過ぎた後は、源頭部である奥ノ二俣にて幕営するのがベスト。
北岳を望むロケーションは素晴らしく、とても静かな一夜を過ごすことができます。
詰めは涸棚の突破か樹林帯直登に分かれますが、どちらも1時間ほど。
奥秩父などの詰めに比べると倍以上の労力がかかりますが、最後にハイマツ帯を越え、白砂青松の稜線に登り着いたときの達成感は大きなものがあります。
特に危険な箇所はないため、中級クラスの沢として人気があり、シーズン中多くの遡行者が訪れるようです。



■ いきなり急傾斜

いよいよ本日も遡行開始!
まずは橋(右岸側/広河原寄り)から沢へ下降しなければなりませんが、かなりの急斜面。


 ↑ 橋上から見た感じ

短い残置ロープも眼につきますが、いきなりの急降下はちょっと勘弁。
ロープを出すのも面倒なので、慎重にトラバースしてからルンゼ状の溝を滑り台下降。


 ↑ ルート赤線 いきなり滑落注意です

入渓点辺りの岩はヌメッていて、滑りやすいので注意が必要。
水量豊富で、水は結構冷たく感じられました。


 ↑ 入渓点にて

調子にならず、最初は慎重に歩を進めます。


 ↑ 最初は多段の20m滝です

すぐに赤い堰堤が現れ、左から容易に越えることができます。
因みに2001年頃の遡行記録をみると、当時堰堤はなかったようです。


 ↑ 赤い堰堤


 ↑ シレイ沢橋を振り返る

堰堤上には左岸に崩壊地のあるガレた20m滝。




 ↑ ガレた20m滝

堰堤があるとはいえ、この辺りは素早く通過するよう心掛けるべきでしょう。


 ↑ 左岸に巨大なガレ




■ 下流部の美瀑群は右岸から

いったん傾斜が緩み、落ち着いた渓相となると、少しホッとします。


 ↑ いったん穏やかに

ここから少しゴルジュっぽくなり、次に現れるのは、大岩が挟まったCS滝。
右岸に明瞭な巻き道があります。


 ↑ 大岩が挟まったCS滝

続くナメ滝は右岸を容易に歩いて越えることができます。


 ↑ ナメ滝


 ↑ 右岸を歩きます

やや傾斜が増し、続いて3段10m滝。




 ↑ 3段10m滝の下部

夏なら水線突破。右岸巻きも容易です。
3段の最後に、豊富な水が勢いよく迸しる立派な滝。
高さ以上に迫力のある美しい滝です。






 ↑ 勢いのある美しい滝

飛沫を浴びながら、左を登ることができます。


 ↑ 左側から巻き上がります

この後はしばらく苔むしたナメが続きますが、主に左側から登った気がします。











序盤の最後には、滝らしい滝が2つ続きます。6m直瀑と10m直瀑。


 ↑ 直瀑が連続します


 ↑ 6m直瀑


 ↑ 左から巻き上がります

何となくある踏み跡を辿っているうちに、2つまとめて巻いてしまいました。


 ↑ 遠目から見た10m直瀑


 ↑ 何となく踏み跡あります




■ 小滝を次々に越えて

この辺りまで来ると、黒い岩肌と白い砂礫が美しいコントラストを描くようになります。
しかし惜しむらくは倒木の多さ。2014年2月の大雪の影響とされます。
遡行に差し障りはありませんが、あまりの多さに少し驚いてしまいました。








 ↑ 倒木が多い


 ↑ 四角い岩の滝


 ↑ 右のガレから巻き上がります

続く7m滝は、右から簡単に登れます。


 ↑ 7m滝

この先は小滝群をぐんぐんと登っていきます。















■ 中流部にも様々な美瀑

小滝群の最後を飾るのは、凸凹の見事な15m滝。
ちょうど滝上に青空が広がり、夏らしい爽快感を演出してくれました。







 ↑ 凸凹の見事な15m滝

直登はシャワー。左岸巻きは容易。
高巻きの最中、私にしては珍しく野イチゴに出会いました。


 ↑ 左岸巻きは容易


 ↑ 野イチゴですか?


 ↑ 高巻きしながら


 ↑ 踏み跡明瞭すぎます

右岸から40mナメ滝をもつ支流が入った後、本流には小滝が続き、顕著な8m滝と15m滝が現れます。


 ↑ 40mナメ滝をもつ支流











 ↑ 8m滝


 ↑ 左岸巻きは容易


 ↑ 15m滝


 ↑ こちらも左岸巻き







          





■ 王様のような滝

岩質が花崗岩となり、沢の色が白基調に変化してくると、いよいよシレイ沢も佳境を迎えます。
最初のハイライトは、2つの小滝を従える20m滝。
『沢登り銘渓62選』(山と渓谷社)では、“王様のような滝”と紹介されているところ。
とても素敵な表現です。


 ↑ “王様のような滝” 見えてきました

小滝の手前左岸に、幕営適地が1ヶ所あります。


 ↑ 焚き火跡ありました

20m滝の下部は階段状。左から容易に小さく巻くことができます。




 ↑ 下部は階段状


 ↑ 左から小さく巻く感じ

20m滝の上部を間近に見上げると、まさに“王様”のよう。
高さ以上にスケールのある美瀑です。




 ↑ “王様”の雄姿

高巻きは右岸。
上部の直登はさすがにできないので、右岸の樹林帯から巻き上がります。
複数の踏み跡が見られましたが、トラバースに危険なところはありませんでした。
しかしアザミが多く、何かと痛いところです。


 ↑ 沢へ戻ります 巻きすぎかも......


 ↑ 落ち口へ




■ 美しすぎる“白い滝”

20m滝を越えてすぐ眼に飛び込んでくるのが、右手の白い大スラブ




 ↑ 白い大スラブは壮観

白い大スラブの景観はまさに芸術的!
鳳凰三山が秘める隠されたスポットは神秘的とも言えます。
そして大スラブから目を左に転じると、いよいよシレイ沢のハイライト、白い滝30mがまなかいに飛び込んできます。






 ↑ 白い滝30m

女性的な美しい滝はとても印象深いもの。
見方によっては、白い龍のようにも見えます。
滝下はスラブなので、場所によっては滑りやすいところもあります。
滝壺までバランスよく歩いていきます。


 ↑ 滝壺はこじんまりとしています

ハーケンの打たれた左岸スラブを登る、という記述もありますが、樹林帯の高巻きが一般的でしょう。


 ↑ 右壁の様子

高巻きは右岸もできそうですが、セオリー通り踏み跡のある左岸へ。
白い大スラブと樹林帯の境界に踏み跡があるので、これを忠実に辿ります。


 ↑ 木をつかみながら登っていきます


 ↑ ここは滑落注意です


 ↑ 巻きながら


 ↑ 踏み跡明瞭すぎます




■ 二俣から奥ノ二俣へ

白い滝の上はナメのようですが、ここも倒木がひどい有様。
先の高巻きの続きで、左岸の樹林帯のなかを進んだ方がよいかもしれません。






 ↑ 倒木が多いのが残念


 ↑ 珍しく花の写真です

10分ほどで二俣へ。


 ↑ 二俣が見えてきました

水量比1:2。幕営適地のある右俣が本流です。


 ↑ 二俣 進路は右へ

ちなみに左俣も遡行可能で、登山体系によれば、

“左俣は2段30m、続く25mの滝を右岸から越えると、花崗岩の大岩が積み重なって沢筋は急峻となる。水量が多いとすべて滝となりそうである。水が消えると白ザレの登りに苦しめられる。ハイマツをこいでゆくと観音岳より西にのびている支尾根上2,700m付近の台地に出る。”

と、あります。


 ↑ 左俣は奥に滝が見えます

本流である右俣には、シャワーで登る小滝がかかっています。
左端を登ればあまり濡れずにすみました。






 ↑ 本流にかかる小滝

続く15m滝は幅広の階段滝。意外に迫力があります。


 ↑ 幅広の階段滝15m

巻きは右岸の樹林帯。
取り付きが木登りみたいになりますが、何となく踏み跡があります。


 ↑ 右岸の樹林帯から巻きます

滝らしい滝はこれが最後。
徐々に水線が細くなっていき、渓は源頭の雰囲気となっていきます。


 ↑ 源頭部へ

途中、左岸に幕営適地【A】。焚き火跡もあります。


 ↑ 幕営適地【A】

この後【B】【C】2ヶ所の幕営適地がありますが、おそらく【A】が最も平らであるように思いました。
薪も比較的集めやすいかもしれません。
渓はこの先傾斜が増し、小滝をこえていくと、やがて奥ノ二俣です。


 ↑ さらに上流へ


 ↑ 小滝が続きます


 ↑ 奥ノ二俣へ

奥ノ二俣は左へ。
右手を見ると、岩の至る所から水が沁み出し、流れ落ちています。


 ↑ 奥ノ二俣は左へ


 ↑ ここを越えると......

右岸に幕営適地【B】です。


 ↑ 幕営適地【B】

もう少し上に幕営適地【C】もありますが、広さと空間、ロケーション的に一番人気は【B】でしょう。
ビミョーに斜めっているのと、薪がほとんどないのは残念ですが、冒頭で記したように北岳の展望は抜群です。


 ↑ 幕営適地【C】

【C】は【A】【B】に先着がいるときに使用されるのかもしれません。

時刻はそろそろ16時半。ここまで4時間半かかったことになります。
核心を無事に越えることができ、ホッとしました。
詰めと下山は明日ということにして、今宵はここに一夜の夢を預けることにします。


 ↑ 今日はフライなし







          





■ 白砂青松の稜線へ

翌朝も晴れ。1Lのナルゲンボトルを満タンにしてから出発です。
幕営地より上で、すぐに水は涸れ、涸棚とも急なガレ場ともつかないルンゼを登っていきます。










 ↑ ルンゼを登っていきます

傾斜は徐々にキツくなり、涸棚に取り付くのも大変になっていきます。
涸棚を全て越えれば、沢は樹林帯の中に消え、あとは最大窪地を忠実に詰めればよいようですが、涸棚をクリアするのはかなり大変そう。
生粋のクライマーの方はこのまま平気で突っ込んで行くのかもしれませんが、私は潤いのない世界がとても苦手です。
無理に涸棚突破にこだわるよりも、樹林帯で森の彷徨を楽しみながら高度を上げる方が自分には合っているような気がします。
左岸樹林帯の下部に取り付けるところまで来たら、迷わず脱渓。
ウールソックスとラバー沢靴に履き替えたら、後は樹林帯を強引に詰め上がることにします。


 ↑ 樹林帯下部に取り付く

原生林の詰めは、奥秩父でよく経験すること。
獣道なのか踏跡なのか、よく分からないものばかりですが、とりあえず登りやすそうなところを選んで、ひたすら上を目指します。
しかし所々大岩などがあり、巻きを余儀なくされ、時間がかかるところもありました。






 ↑ 樹林帯の詰め

もうすぐ稜線か、と思ったところで、最後に立ち塞がるハイマツ帯。
やはり南アルプスは甘くはありません。
上越の沢でよくあることですが、ハイマツを迂回していると必要以上に巻いてしまうこともあるので要注意。
無理にハイマツに突っ込まず、北へ迂回しつつ、突破口を探します。
今回は運よく、ルンゼっぽい窪地を覆うハイマツの下に、密集度の薄い部分を発見。
ここを詰め上がってハイマツ帯を突破することができました。


 ↑ ハイマツ帯の突破に成功

あとは白ザレと花崗岩を登り詰めて、稜線を目指すだけ。


 ↑ 花崗岩を登っていきます


 ↑ 白ザレを登っていきます


 ↑ まもなく稜線です

どうやら薬師岳の山頂の少し手前に詰め上がったようです。


 ↑ ウオー!道だ!

もっと効率的な詰めがあるのかもしれませんが、怪我さえしなければ結果オーライ。
無事稜線に到着し、ふと振り返ると、わずかに覗いた北岳山頂が遡行の達成を祝福してくれました。


 ↑ 北岳を望む




■ 遡行を終えて

シレイ沢は岩質の変化のなかで、美しい滝がめくるめくように現れる、大変面白い渓でした。
遡行5時間+詰め1時間+下山3時間とはいえ、結構体力を消耗するので、日帰りでチャレンジするのは大変な気がします。
余裕をもって、源頭部での幕営がやはり妥当なのではないでしょうか。

シレイ沢は人気のある名渓ですが、南アルプスのなかではほんの一つの渓に過ぎません。
野呂川流域には隣のアカヌケ沢をはじめ、仙丈ヶ岳東面の沢、小太郎山を取り巻く急峻な渓の数々、さらには間ノ岳東面に広がる荒川など、多種多様な渓が幾つもあり、南アルプスの奥深さをまざまざと見せつけてくれます。
今後心配なのは、不気味に進行するトンネル工事によって、これらの渓に入ることが叶わなくなるかもしれないこと。
実際芦安から奈良田方面に向けてトンネル工事は進められており、これが完成すると、広河原へは芦安から奈良田経由でバスやタクシーが入り、夜叉神峠登山口から広河原へのルートは工事関係車両しか通れないようになってしまうという噂もあります。
積雪期の北岳でさえすでに林道の通行問題があるのに加え、野呂川流域の入渓にも暗い影を落とす予兆があるのはとてもやりきれないものを感じます。
大なり小なり冒険の舞台として、南アルプスは我々登山者のアルピニズム精神を研磨してくれる雄大なステージ。
限られた時間のなかで、行け得る限り、南アルプスの大自然の内院にこれからも触れてみたいと思います。




最後までご一読いただき、有難うございました。

※ 総画像数137枚。

※ HTMLを使用したレポート掲載については許可を得ております。

※ 画像サイズはスマートフォンで見やすい大きさに設定してあります。

※ 滝表記については、『沢登り銘渓62選』(山と渓谷社)を参照させて頂きました。



フォトギャラリー

シレイ沢は花崗岩の大滝が美しい名渓

シレイ沢橋からいきなりの滝登り

ガレた20m滝

名もない美瀑がたくさんあります

倒木がとても多いのが残念

凸凹が見事な15m滝

王様のような滝20m ~ ハイライト①

芸術的な白い大スラブ

白い滝30m ~ ハイライト②

二俣へ 本流は右へ

最後の滝らしい滝15m

奥ノ二俣は左へ

素敵な幕営地でした

滝とも涸棚ともつかないルンゼを登っていきます

最終的に樹林帯の詰めへ

薬師岳稜線に向かって白ザレを詰める

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

横浜西口店 - 登山レポート

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部