裏銀座縦走~黒部の山賊の地へ~③④⑤

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投稿者
日下部 友哉
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日程
2017年09月04日 (月)~2017年09月08日 (金)
メンバー
他1人
天候
9/6:雨 9/7:防風雨 9/8:雨/曇
コースタイム
【3日目 9/6】
雲ノ平で停滞
【4日目 9/7】
雲ノ平(80分)黒部源流(30分)三俣山荘(90分)双六小屋
総行動時間:3時間20分+休憩
Google Mapルート:ブルー
【5日目 9/8】
双六小屋(50分)弓折乗越(30分)鏡平山荘(60分)秩父沢(50分)わさび平小屋(50分)新穂高ロープウェイ
総行動時間:4時間+休憩
Google Mapルート:オレンジ
コース状況
【4日目】
第一・第二雪田付近はだだっ広いので、
荒天時は黄色ペンキマークを見失わないように。
黒部源流付近は急坂。降雨時は源流の増水に注意。
【5日目】
鏡平山荘から下は石、岩が多いのでバランスを崩さないように。
難易度
Google Map
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感想コメント

【3日目】
いよいよ3日目ですが、夜からずっと雨と風。。。
一日中弱まることなく、雲ノ平で停滞。
幕営したところが悪かったのかテントの下に降った雨が溜まる。
テントも浸水したような感じになりシュラフを濡らしてしまいました。
テント下に溜まった水を押し出したり、寝たりして過ごしました。

【4日目】
この日は移動しないと帰れなくなってしまうので双六小屋まで移動することに。
上下レインウェア、レイングローブ着用。少し雨が弱まったとこでテント撤収して出発。
時折、雨が弱くなることはありましたが、相変わらずの雨。そして風。
雨、風とあるので稜線は厳しいだろうと判断し、黒部源流を経由して三俣山荘へ。
鷲羽岳登りたかった。。。黒部源流も連日の雨で増水していましたが、
渡渉できないほどではなく、三俣山荘方面から来る登山者ともすれ違いました。
三俣山荘でサイフォンコーヒーをいただきながらしばし休憩。
晴れていると展望食堂からの素晴らしい景色があるのですが、天気も天気で。
むしろ休憩していると暴風雨がすごく、台風並みとも思える状態。

そして、いざ心して双六小屋へ向かう。双六小屋へは稜線が少ない巻道ルートを選択。
登り返しの登山道が沢のように。。。巻道分岐に出ると強風で台風姿勢を取るほど。

そして双六小屋で素泊まり。小屋のありがたさを実感。乾燥室で濡れたものを乾かす。
午前中に着いてしまったので、お酒を飲みながら他の登山者との会話を楽しみました。
夜まで雨風は全然おさまらず。。。

この日に下山しようとした人は秩父沢までのいくつかの沢が増水し、
下山困難で鏡平山荘に宿泊になったそうです。

雨が止むことを願い、就寝。

【5日目】
最終日、双六小屋から新穂高へ下山。なんとか大雨は夜に止み、パラパラと降る程度に。
鏡平山荘のスタッフが朝方登山道の状況を確認しに行くとのこと。
ただ双六小屋を出るときに確認できなかったですが小雨だったこともあり、とりあえず鏡平山荘に向かうことに。
西鎌尾根方面はなかなかガスが取れず槍穂高を見ることはできませんでした。
鏡平山荘について確認すると登山道は問題ないとのことで一安心。

この日の午後から週末にかけて天気が回復する予報だからか、新穂高から続々と来る登山者とすれ違いました。好天の中歩けるのうらやましいなぁ。
 
長い林道を経て、新穂高ロープウェイからのバスに乗り、平湯で温泉、食事をして岐路に着きました。

【まとめ】
5日間の縦走。日程が5日間もあると全日程で「晴れ」というのはなかなか難しいところ。
だからこそ悪天候になったときの判断が重要。あと精神力。
晴れていればなんてことないことも荒天時は状況が変わってしまいます。

反省点は「雲ノ平での幕営場所」と「天候判断」。
天気が崩れると分かっているのなら、水はけが良いところ、水がたまらないところに幕営するべきでした。
でもそういったところは斜めだったりして寝心地は悪そうですが。。。その判断がなかなか難しい。。。それとシュラフカバーを忘れたこと。まさかシュラフまで濡れるとは。軽量化を優先して省いてしまいました。

計画段階でどれだけのリスクを想像できるか。
エスケープルートは問題なかったですが、天気の崩れを甘く見すぎました。

計画通りに行かないのは大変ですが、計画通りしっかり歩けたときの達成感はまた格別です。
これだから縦走はやめられません。

■計画ルート
【1日目】高瀬ダム~烏帽子小屋~烏帽子岳~烏帽子小屋
【2日目】烏帽子小屋~野口五郎岳~水晶岳~祖父岳~雲ノ平
【3日目】雲ノ平~祖父岳~ワリモ岳~鷲羽岳~三俣蓮華岳~双六岳~双六小屋
【4日目】双六小屋~樅沢岳~槍ヶ岳~南岳~南岳小屋
【5日目】南岳小屋~天狗池~槍沢ロッジ~横尾~上高地

■重量
ベースウェイト:約9kg パックウェイト:約15kg
食料は軽量化優先でフリーズドライ(賞味期限切れがいっぱいあったのでw)。

■レイヤリング
上:ドライレイヤー+メリノ半袖T+アームカバー
下:メリノボクサー+夏用薄手ロングパンツ

低気温時(朝方など):ウィンドシェル
荒天時:レイン上下、レイングローブ
就寝時:3シーズン用シュラフ+薄手フリース+ダウンジャケット(ダウンパンツ1日目のみ)

フォトギャラリー

3日目 雨水が溜まる

インナーテントが結露?!

4日目 幕営していたところ かなりの水たまりに

黒部源流渡渉

三俣山荘で一時休憩

展望食堂でサイフォンコーヒーを なにも見えない

登山道が沢に?!

5日目 日が差してきた!!

さらば双六小屋

鏡平山荘

秩父沢もいつもより増水

わさび平小屋 あとは林道歩き~

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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