難路でした… 保津川舟曳徑 / 京都西山

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投稿者
上田 哲也
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日程
2020年06月23日 (火)~2020年06月23日 (火)
メンバー
グランフロント大阪店:上田
天候
晴れ
コースタイム
JR・嵯峨嵐山駅~20分~渡月橋~20分~旅館送迎船着場~75分~JR嵯峨野山陰線鉄橋~35分~嵯峨野観光鉄道鉄橋~35分~書物岩~40分~トロッコ保津峡駅
コース状況
岩登り、沢登りの経験者向け。
足板の無い橋や岩場など、人によって危険を感じる箇所があります。
補助ロープやスリング等があると安全確保に役立ちます。
2018年の台風直撃後に倒木などの障害物が増加しており、以前より難易度が高くなっていると思われます。

水場:なし
WC:なし
難易度
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感想コメント

京都西山にある保津川舟曳徑(ふなびきみち)へ行ってみました。

保津川舟曳徑(舟曳路)とは保津川下りの舟を上流まで綱で曳いて川を遡るのに用いられた道の事で、現代のようにトレーラーが無い時代には人力で運んでいましたが、地図を見ると「危」「迷」「一般ハイカー不可」と記されており、難路であった事が分かります。

JR・嵯峨嵐山駅を出発地点に設定し朝7時前に出発。渡月橋から保津川の右岸遊歩道を進んで行くと、旅館の送迎船着場に到着。ここから舟曳徑がスタートします。旅館下の小道を進んで行くと次々に鉄橋が出てきますが、この橋には流されたのか踏み板が無く、端の鉄筋部分しかありません。さらに進むと踏み板のある橋がありましたが、今度は板が朽ちていて底が抜けそうなので、少し手前から川へ下り、岩場をへつって橋を回避しました。

断崖に沿って続く岩の道を進んでいくと護岸堤が現れますが、この辺りは急峻なV字渓谷の自然美を堪能できます。さらに進むと水量の有る小滝と石垣があり、1992年版「山と高原地図」には「砦跡」と記されています。確かに小規模な城塞のような雰囲気がありますが、こんな辺鄙な所を守る必要があったのかどうか…(現代でもここまで調査に来た城の専門家は少ないのでは…)

しばらく河原を歩いてJR嵯峨野山陰線の鉄橋下を潜ると、少し先にあるテープの目印の所から高巻き道へ。この巻き道は途中で倒木により道が寸断されていたので、安全を期してロープを使って斜面を下降して、嵯峨野観光鉄道(トロッコ列車)の鉄橋下の河原に下りました。

そのまま鉄橋下の河原を進み、テープの目印部分から高巻きしてロープで下ると、川の合流部に位置する河原へ到着。ここの対岸には「書物岩」がありますが、保津川下りで一番綺麗な景色が見られるところです。ひと休みした後、目印に従い背後の崖を登って高台の「休場」に出て、高巻き道を進んだ後に再び河原へ下りる。目的地のトロッコ保津峡駅がようやく見えてきましたが、この少し先の岩場が最大の難所でした…。

「水際をどうしても通らなければならない箇所がある」と古いガイドブックに書かれている所でしたが、通過しようにも踏み石が水没していて全く見えません。流されたくないので幅広く立ち塞がる崖を調べると、岩場の上部にロープが設置されているのが分かり、これを登って迂回する事にしました。

この巻き道の通過後は堰堤に上り、しばらく進むとトロッコ保津峡駅に到着。ここで舟曳徑歩きは通常終了するようです。JR・保津峡駅までなら徒歩20分、嵐山に戻るなら1時間半ぐらいかかります。

難易度を下げるなら、トロッコ列車の鉄橋の所で河原に下りず「書物岩」のある川の合流部まで山腹道を伝い、「休場」の所からさらに尾根に上がって進んで行くと、トロッコ保津峡駅の近くに下りられるそうです。


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フォトギャラリー

渡月橋と愛宕山

保津川の右岸遊歩道を行く

橋に踏み板が無い!!

橋が端しかない!!

舟曳徑を歩く

渓谷の自然美

鉄橋が見えてきた

砦跡

鉄橋を電車が通過中

巻き道突破用自作装備!…「鉤縄(かぎなわ)」「苦無(くない)」と命名!!

V字渓谷

河原歩きは暑い!!

トロッコ列車の鉄橋

水が澄んでいます

巨岩もあります

巻き道は獣道のような細さです…

書物岩の向かいにある「落合の岩場」

トロッコ保津峡駅が見えます

保津川下りの舟

トロッコ保津峡駅の吊橋

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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