ぐるっと一周榛名山
- 投稿者
-
るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2020年12月15日 (火)~2020年12月15日 (火)
- メンバー
- 友人一名
- 天候
- 晴/雪
- コースタイム
- 相馬山登山口(30分)相馬山(40分)磨墨岩(60分)天目山(20分)氷室山(30分)湖畔のトイレ(40分)掃部ヶ岳(20分)硯岩(50分)鬢櫛山(40分)烏帽子ヶ岳(60分)榛名富士(30分)駐車場
- コース状況
- ・木段は凍って滑りやすい箇所あります。
・距離は短いですが全てのピークが急登です。
・冬季閉鎖されてる所もありますが、湖畔のテニスコート脇のトイレと、湖畔の宿記念公園脇のトイレは使用できます。
・下山後は伊香保温泉街の黄金の湯館を利用しました。15時までは743円ですが15時以降は1,073円と割高になります。
- 難易度
感想コメント
寒風の中、健脚の友人と榛名湖の外輪山を一周してきました。はるばる新潟からやってきた友人の車は、凍りついた雪がべったり付着して寒波到来の凄まじさを物語っていました。『トンネルを抜けたら雪国だった』県境はすでに豪雪の様相、榛名湖までのヘアピンカーブを恐る恐る登っていた私には、もはや関越トンネルを越える自信はありません。
最近はのんびりハイクやジムで登ることが多かったので、この日は久しぶりのがっつり登山。アップダウンの連続と冷たい風がかなり体に堪えました。
車を一台ロープウェイの駐車場に置いて相馬山登山口からスタート。山頂からすっきりと晴れた関東平野を見下ろすと、遠くに筑波山と針のようなスカイツリーが見えました。そのまま縦走路に入りなだらかな笹の尾根を下ります。夏には高山植物園となる沼ノ原の広い平原に、ぽつんと置き忘れたように佇む長方形のオブジェは磨墨(するす)岩と呼ばれ、頂上には神像が奉られていました。梯子やロープが掛けられているので山頂を踏むこともでき、今は冬枯れのベージュの世界ですが夏にはまた一味違った景色が眺められそうです。
穏やかな風景に和んでいると、榛名富士を取り囲むコブたちが見えてきました。それぞれ単発でピストンするなら距離も短くちょうど良いハイキングを楽しめるのでしょうが、今回はそれらを無謀にも繋ぐ計画を立ててしまいました。一体アップダウンを何回繰り返すのだろう。2座目の天目山の階段を終えて既にふくらはぎが悲鳴をあげてしまい、最後まで歩けるか不安が頭を過りました。
3座目の氷室山に取りつくと空が暗くなって雪が舞い始めました。風の冷たさに指先や筋肉がさらに強張ります。ここから急降下して一旦湖畔沿いのロード歩き、駐車場脇のトイレに寄って小休止しました。
長く休んでしまうと腰が上がらなくなりそうだったので、ほどほどに休憩した後、怒濤の急登ラッシュが始まりました。最高峰の掃部(かもん)ヶ岳、鬢櫛(びんぐし)山、スナフキンの帽子のような烏帽子ヶ岳と容赦ない急登祭り。しかしどのピークも山頂付近は笹原に覆われ、穏やかな光景が広がります。そのギャップがまた心地よくて、いつの間にか楽しんで登っていました。
烏帽子を下りきっていよいよ最後の榛名富士へ。端から見た姿はまさにミニ富士山、ミニとは言えど円錐の基部から登るのはこれまで酷使してきた足腰にはなかなかのダメージです。ジグザグの道は時折大きな岩にぶつかったり、霜柱が掘り起こした黒い土が見え隠れして、火山らしさを物語っていました。
これまでと同様、笹の台地が現れるとようやく山頂に到達。そこからは箱庭のような前橋の街並みが広がっていました。辛うじて赤城山の稜線は見えましたが、県境付近の谷川、武尊方面はすっかり雪雲に覆われ本格的な冬の到来を告げているようでした。
榛名山の中腹に広がるのは名湯・伊香保温泉、立ち寄らないわけにはいきません。黄金の湯で冷えた体を温めたら、もう一歩も動きたくなくなりました。せっかく有名温泉地に来ているのに帰らねばならないこの辛さ。次回は山をもうちょっと短くして、温泉と名物の水沢うどんも堪能したいです。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。