雨の遡行は低体温注意! 奥多摩・軍刀利沢

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2021年08月17日 (火)~2021年08月17日 (火)
メンバー
山仲間6名
天候
コースタイム
※講習のため通常より時間かかってます。
林道終点(30分)入渓点(60分)逆くの字滝(60分)大滝2段15m(30分)チョックウッド滝(30分)6m滝(30分)10m滝(30分)二俣(60分)三国峠(100分)落合橋
コース状況
・前日も雨でかなり水量が多かったと思います。
・ツメは泥壁を上がりました。かなり泥濘んでおりチェーンスパイクとバイルが役に立ちました。
・最後の渡渉はかなりの激流でした。
難易度
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感想コメント

 奥多摩で人気の軍刀利(ぐんだり)沢へ行ってきました。実は奥多摩の沢は今回が初めて。関東に住んでしばらく経ちますが、名渓の多いと言われる奥多摩に漸く足を踏み入れることができました。しかし数日前から雨が続き、当日も生憎の雨模様。水量は当然多く、滝もかなり迫力がありました。雨のせいで狭い沢が一層暗く感じられ、太陽も届かない為待機中は体が震えるほど。厚手の沢ウエアにレインを重ね、できるだけ温かい格好で挑みました。

 今回は講習でしたが、甘えは許されず、できたら巻きたいと思うような滝もほぼ全て直登。早い段階でシャワーや泳ぎを強いられ、動いていないとすぐに冷えてしまいます。行動食を小まめに摂ったり、腕を回したりスクワットしながら、低体温になるのを必死に防ぎました。
 ツメは泥々の急登をコンテで登り、ずり落ちそうになるのを堪えながらなんとか登山道に合流。泥だらけになりながら登り切ると、今度は土砂降りの洗礼。既に濡れているのでどうってことはありませんが、もう少し小降りならいいのに。心の中でため息をつきながら、2人1組でコンパスと地形図片手に、降りしきる雨の中目標地点まで下降していきました。

 最終ピークを踏んだ後は、目標の渡渉点まで足場の悪い急降下。荷物もそれなりに重いので、それぞれ自分のロープを立ち木に巻き付けながら、カウンターラッペルで下りました。
 川は予想通りの激流で、白く泡立った流れはどこも渡れそうにありません。わずか5mの距離ですが、そのまま渡れば流されるのは必至。かなり頑丈な渡渉システムを組んで、体勢を崩しながらも何とか対岸まで辿り着きました。
 
 全員無事に渡りきってホッと一息。安心したのも束の間、帰ってから始まる洗濯を考えたら皆げんなり。沢登りは、お家に帰って片付けが終わるまで気が抜けないということを思い出しました。

フォトギャラリー

雨の沢は寒い。行動食とスクワットで低体温を防いでるとこ。

ナチュプロ類も使いました。

いざ入渓。冷たい!

最初の滝で岩角フィックスと馬車引き確保の練習。

水量多くて逆くの字だか何だかわからない。ここは左岸、右岸2つに別れて登攀。

へつりでドボン。悔しい!スラブ特訓しなきゃ。

流れがきつくて登るの大変。一級上以上あるんじゃ?

ここは見た目より簡単。でもドボンしないように。

皆も続々と。

2段滝。ここは右壁か手前を高巻きで。緊張のトラバース。

チョックウッドの滝は左の壁からレイジングで引き上げ。大きなカブみたい。

ボールナッツやカムを使って三点から固定分散。複雑。

滝の中での確保を見守る。

一滝越えて次の滝へ。

最後の滝10m。かつて先輩が落ちたいわくつきの滝。

二俣からはナビゲーションしながら。

急な流れを一気に登ります。

足を突っ張って。股が筋肉痛になりました。

そろそろツメ。だんだん泥壁傾斜になってきます。

最後の渡渉。激しい流れに体勢保つの大変でした。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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