【おとな女子登山部ツアー】奇跡の晴れ!高層湿原と山小屋ゆったりプランで行く苗場山
- 投稿者
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るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店
- 日程
- 2022年07月16日 (土)~2022年07月17日 (日)
- メンバー
- 小板橋ガイド、13名のお客様
- 天候
- 1日目/曇り 2日目/晴→大雨
- コースタイム
- 【1日目】祓川登山口(20分)和田小屋(210分)神楽ヶ峰(30分)お花畑(70分)苗場山頂ヒュッテ
【2日目】苗場山頂ヒュッテ(80分)神楽ヶ峰(180分)和田小屋(15分)祓川登山口
※お花や景色を楽しみながらのゆっくりめのコースタイムです
- コース状況
- ・トイレは祓川登山口と山頂ヒュッテのみ。要協力金。
・雷清水の水出ています。
・雨後はブヨがたくさんいるので虫除けと防虫網もあると安心。
・神楽ヶ峰までとお花畑から山頂台地までは、岩がゴロゴロしていて歩きにくく体力削られます。雨後はスリップにも注意。
・苗場山頂ヒュッテ1泊食事付11000円。小屋の外に自販機あります。ビール600円、ポカリやお茶、ジュースは350円。
- 難易度
感想コメント
今年の7月の3連休はどこも雨ばかり。北アルプスや富士山山行を諦めたという声がちらほら聞こえる中で、参加者の方々も落ち着かない様子。本当に晴れるのか不安を拭いきれないまま、小雨の降る川越から新潟に向けて13名のお客様と共に出発しました。
北上するにつれ空は晴れ渡り、関越トンネルを越えたらすっきりとした青空に。皆の表情も次第に期待の色に変わり私も一安心、登山口で小板橋ガイドと合流して元気良く歩き出しました。
苗場山は高層湿原を湛えたテーブルマウンテンで知られ、夏は高山植物、秋には草紅葉とのコラボレーションがとても美しい百名山の一つ。アクセスがそれほど良くないので、今回も初めての方がほとんど。ゴロゴロした歩きにくい岩場、登ったかと思えばその分下るアップダウンの連続、蒸し暑さと虫の煩わしさなど、山頂の楽園に辿り着くには険しい道のりを乗り越えなくてはなりません。
重い荷物を背負っての長時間行動にも拘わらず、初日は皆無事に山小屋まで登り切りました。曇ってはいましたがお天気は崩れず乾燥室も使わずに済みました。
キャンセルが出たようで、小屋の中は広く使わせていただきました。夕食はたっぷりの甘口カレーとポテトサラダ。もちろんおかわり自由!たらふく食べたあとは、今時の山小屋泊の必需品・インナーシーツ最軽量選手権を急遽開催、様々なメーカー、様々な形を見る良い機会となりました。
その後は小屋番さんのおすすめで秋山郷のビデオ鑑賞会。苗場山の登山口は西側の秘境・秋山郷からもいくつか延びていて、豪雪地帯の暮らしやマタギの生活などをちょっぴり学びました。
消灯は20時、明日のご来光に合わせてこの日は早めに就寝しました。
翌朝4時に起きてご来光を見に行くも、生憎の雲の中。気を取り直して小屋に戻り、朝食をいただくことに。味付け海苔や昆布、梅干しなど、ご飯のおかずがたくさんあったので白飯がどんどん進みました。
朝ご飯後、外はみるみる晴れてきて青空が覗いてきました。これはチャンスと空身で湿原散策へ。優しく揺れるワタスゲや池塘に映る雲と青空が何とも素晴らしく、皆さん何度も写真を撮っていました。
苗場山の醍醐味を存分に味わったらいよいよ下りへ。名残惜しい気持ちと、またあのアップダウンを歩くのかという面倒臭い気持ちを抱えながら歩き出しました。
何とか順調に下り、このまま降らないでと思っていたら神楽ヶ峰を過ぎたところでポツポツ...。上ノ芝あたりで強めに降ってきたので仕方なく雨具を着用しました。雨は一旦上がったかと思えばまた降り出しの繰り返し。下ノ芝に差しかかった時にはついに大雨に。雨の激しい音と川のようになった登山道は恐怖すら感じるほど。そんな中、大丈夫?とか、そこは滑るから気をつけて!とか、お互いに励まし合って歩く皆さんの姿を見て後ろから密かに感動していました。
登山口に着く頃にはすっかり雨が上がり、皆元気を取り戻していました。小板橋ガイドとはここでお別れして、下山後のお楽しみ・日帰り温泉へ。
祓川登山口からすぐの道の駅みつまたに立ち寄り、温泉とお買い物を堪能。バスの中で皆ぐっすりかなと思いきや、楽しそうにお喋りに花が咲いてました。皆さん相変わらず元気で何より。
今回はおとな女子登山部ツアーの中でも、標高差、気温差もあり、かなり体力的に難易度の高い山だったと思います。雨に降られたのも良い経験だったのではないでしょうか。
山頂での素晴らしい景色は、私にとってもかけがえのない思い出となりました。ご参加くださった皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。そして大変お疲れ様でした!
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。