秋の岩トレ 水滴る三ツ峠屏風岩

このエントリーをはてなブックマークに追加
投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
浦和パルコ店 店舗詳細をみる
日程
2022年09月10日 (土)~2022年09月10日 (土)
メンバー
ジム仲間2名
天候
雨→ガス
コースタイム
三ツ峠裏参道(40分)三ツ峠山荘(10分)屏風岩
コース状況
【亀ルート4P】
1P:階段状。
2P:第一バンド草付の藪漕ぎからスタート。水が滴り落ちる垂壁を登る。ボルトが突き出た怪しい残置スリング右上部にあり。最後は左斜め上に張り出したフレークを掴んで体を一気に上げる。
3P:ルートは左上だが一度右に回り込んでからトラバース。苔が生えてるので非常に滑りやすい。スラブのようだが所々薄ガバあり。トラバースで上に行き過ぎないよう注意。最後の岩は左上から回り込む。
4P:八寸バンド。ガバ、スタンス適度にあり。終了点から懸垂できる。50mダブルで1ピッチ。
5P:階段状の後ハンガーなし。ルーファイもかなり難しく上はザレている模様。
【東面フェイス】
・草溝ルート(Ⅳ)…第一バンドより上はクラックなのでカム連打できる。
・地蔵ルート左(Ⅴ)…序盤が若干核心。アンダーをとり左に巻いていく。
難易度
Google Map
  • スタートナビ
  • おとな女子登山部

感想コメント

 久しぶりの外岩、晴れると踏んで向かった先は岩トレの定番・三ツ峠。いつものように裏から1時間かけて登ってみると、富士山どころか屏風岩すら見えないほどガスで覆われ、小雨まで降ってくる始末。土曜だけどきっと誰もいないだろうと進んでいくと、中央フェイスで待機している1パーティが。「乾くといいですね~」と挨拶を交わし、簡単な右フェイスでアップすることにしました。

 何本か登った後、初めての東面フェイスへ。右フェイスより難度の高いルートが多く、これまで見向きもしなかったエリアです。他エリアと違い東から吹く風をもろに受けるので、この日は寒さ耐えながらの登攀。風当たるから乾いてるんじゃない?という陽気な先輩にリードしてもらい、地蔵の左ルートを1本だけ登りました。

 お昼を食べてから、いよいよマルチの時間。経験豊富な先輩がリードしてくれるし、まあまあ難しそうだけど何とか行けるだろうと序盤は気楽に構えていました。
 1P目問題なく登り核心部へ突入。水滴がポタポタと落ちてくる2P目は、見た目が立っているので抜けられるか不安が過りましたが、ガバ、アンダー、スタンスも意外に豊富。頼りない残置スリングの助けも借りれば、上のフレークまではあっという間。テクニックよりもフィジカル要素のあるピッチでした。
 やれやれようやく核心が終わった、胸を撫で下ろして3P目。有名な八寸バンドの手前までの地味なピッチですが、スタートした先輩が「うわぁ~」とか「いや~これは~」とか唸っているのを見て再び不安が襲ってきました。苔だらけで滑り易い岩の上を10mトラバース。スタートしてからずっと落ちて振られる恐怖と戦っていました。「もうちょい左にいくと多分ガバあるから~」とアドバイスをもらいますが、これは私にとってはガバではない。泣きそうになりながら何度もA0してしまいました。終了点でハンギングビレイしながら笑っている先輩方に追い付いて、セルフをとってようやく安全地帯。右に体重をかけながら登っていたので、右側がやけに筋肉痛になりました。亀ルートの核心は誰が何と言おうとこの3P目。フォローでもメンタルの強さが要求されました。
 この先は7mの八寸バンド。八寸もスタンスがあるなら先ほどのピッチに比べれば天国です。しっかりとガバもあるので難なくクリアして最終ピッチ。最初は階段状ですが、上部のルーファイが難しく戻って撤退、八寸バンドのビレイポイントから降りることにしました。

 さあ帰るかと思っていたら「物足りないでしょ?もう一本どう?」とにこやかな先輩。「そそ、そうですね~(汗)」と渋々承諾。いつの間にか右フェイスはたくさんの人、仕方なく再び東面フェイスへ。最後にクラック混じりの草溝ルートを登りました。始めは相変わらずびしょ濡れの壁を登り、右にトラバース、その後は快適なクラック状。私はラスト、ギアも無事回収して何とかゴールしました。

 今回もやっぱりギリギリのヘッデン下山。ご褒美に川口湖畔の素敵な洋食屋さんで、野菜たっぷりの豪華ディナーをいただきました。
 天気が良くて乾いている時に、亀ルートちゃんと登りたいな。そう思って今日のルートを検索してみると、いつだって常に濡れていて苔だらけとのこと。残念...。

フォトギャラリー

亀ルート・八寸バンドをトラバース。ガバがあって助かったの表情。

進めば進むほどガスが濃くなる。

とりあえず乾いてそうな右フェイスでアップ。

東面へ移って地蔵ルート左。

リードで再登する強女子。

私もTRでなんとかゴール。

午後はいよいよ亀ルート。1P目は易しい。

2P目はまず藪潜りから。

そんなとこ登るのー(涙)。

水が滴り右半身がびちょびちょになりました。

2Pラストは厚めのフレーク越え。

3P目。私はこの左の割れ目からスタートしました。

右側はガバあるって言われたけど...。

苔でぬめって皆苦戦。ここの左上が一番怖かった。

八寸バンド。見た目はヤバいが今まで以上にちゃんとガバ。

4P目階段状の後ルート不明瞭のため撤退。

八寸バンドの先から1Pで降ります。

再び東面・草溝ルート。上のクラックは割かし楽しい。

バンドまでは濡れてて厄介。

下りは空中になります。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

この記事を見た人は次の記事も見ています

アクセスランキング

浦和パルコ店 - 登山レポート

同難易度の登山レポート

  • スタートナビ
  • おとな女子登山部