高知県 斗賀野 首切り地蔵①
- 投稿者
-
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店
- 日程
- 2023年03月08日 (水)~2023年03月08日 (水)
- メンバー
- 高知大丸店 戸田
GRAVITY RESEARCH サンガスタジアム by KYOCERA 平嶋
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 駐車スペース→(3分)エリア
- コース状況
- 【エリアの概況】
駐車スペースから川の下流方向に向かって20mほど歩くと、左手の山の斜面に入り込む踏み跡が出てきます。固定ロープが垂れ下がっているのが目印。
首切り地蔵エリアの岩壁は車道からもうっすら見えていて、踏み跡に入り込んで1分ほどで取りつきですので、アプローチシューズでなくても問題ありません。
岩壁はそのほとんどが135°以上の強傾斜。
飛来落下物の心配や、落下時の壁への衝突はほぼ考慮する必要はなく、ヘルメットは不要。
岩質は石灰岩。当日は3日ほど晴れが続いた後だったので染み出しはなかったですが、雨の後1~2日は『リョーマ』のあたりが染み出しが一番酷くなります。
下地は平坦で居心地は良いですが、すでにメマトイやヤブカの類が出てきていて、虫除け対策は必要に感じました。
【気象】
首切り地蔵エリア(標高150m) 12:00時点 20℃ 無風
【服装】
トップ
・中厚化繊インサレーションジャケット
・ウィンドシェル
・化繊半袖Tシャツ
ボトム
・薄手化繊パンツ
アプローチシューズ
・トレイルランシューズ
クライミングシューズ
・スカルパ インスティンクト
日が当たるところはTシャツ1枚でもやや暑さを感じるほど。
日陰はウィンドシェルを着てちょうどいい程度。
午後から日が陰り、気温が下がったのでさらにインサレーションを加えてやはりちょうどいいくらいになりました。
【トイレ】
近くにはありません。佐川町の国道33号線沿いにはコンビニ等の商店がありますのでそちらで済ませてから行きましょう。
【駐車に関して】
道幅の狭い路肩に駐車することになります。平日1日に2~3台は車の往来がありますので、川側になるべく寄せて停めましょう。
感想コメント
以前1回だけ行ったものの染み出しが酷くほとんど登ることができなかったエリアです。
強烈な傾斜の前傾壁が覆いかぶさるようにせり出した迫力のある景観。
壁の基部には、切れたような筋が首を横切る地蔵が祀られています。
これが「首切り地蔵」の由来のようで、もしかしたら昔の首切り場だったんじゃないかと思ったのですが、どうにもそんな記録は出てきません。
いずれにせよ壁の見た目とエリア名から受けるプレッシャーのようなものがあり、正直私は委縮していたと思います。
しかし穏やかな天気なのが救いで、手が悴む冬の辛いクライミングから解放された喜びを春の暑気の中に感じながら、アップもせずお互いの目標ルートに取り付くことになりました。
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【今回の課題】
戸田
①リョーマ 5.12b ×
平嶋
②残心 5.14a RP
③リョーマ 5.12b FL
④瀬戸の花嫁 5.12a/b ×
①
ポジティブなホールドが続くが、強烈な傾斜でどんどん消耗していく。
ムーブを洗練させることはもちろん、レストをどこでどれくらい入れるかが大事に感じました。
当日は4トライしましたが最後は高度が下がりました。1日3トライが限界のようです。
②
①の3ピン目から分かれ、すっきりした強傾斜のフェイスを右上していく四国最難ルート(小豆島を除く)。
平嶋くんはクイックドローをかけた後の1トライ目でごくごくスムーズにRP。
危ういところは一切なく、高負荷のムーブを淀みなくこなす姿はさすがの一言です。
③
彼にとっては派生ルート。5.10台を登っているかのような安定感で1撃。
④
かなり辛いグレーディングのようで、疲れてきている状態で登っているとはいえ、平嶋くんがFLできなかったということは、もしかしたら①より難しいのかもしれません。
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私は宿題が残ってしまったのでまた行きます。
暖かくなってきてこれからいい季節です。
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