灼熱の雨飾山

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投稿者
るんちゃん(おとな女子登山部)
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日程
2025年07月25日 (金)~2025年07月25日 (金)
メンバー
アルピコプラザ松本駅前店 佐藤
天候
コースタイム
雨飾高原キャンプ場(15分)登山道入口(80分)荒菅沢(80分)笹平(40分)山頂(30分)笹平入口(60分)荒菅沢(60分)登山道入口(15分)キャンプ場
コース状況
・雨飾高原キャンプ場は1張1,100円でシャワーも使えます。係員の人は常駐しておらず夕方にはいなくなります。オンライン予約可能。
・登山口には携帯トイレの自販機があり、途中1ヶ所携帯トイレブースがあります。
・荒菅沢の雪渓は薄い箇所もありますが通過に問題ありませんでした。
・樹林帯の急登が終わると梯子のかかった岩登りとなります。遮るものが無いのでとにかく暑かったです。
・山頂直下も滑りやすく狭い岩場です。すれ違い注意。
難易度
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感想コメント

 数年振りに雨飾山に登りました。当初は甲斐駒ヶ岳に登る予定がでしたが、なんやかんやで行き先変更して小谷の雨飾山へ。暑い時期だったので、早朝アタックするため麓のキャンプ場で一泊することにしました。
 
 雨飾山に登るのは、紅葉燃える秋と残雪の春と合わせて今回が3回目です。花が最も綺麗な時期とはいえとにかく暑すぎました。早朝アタックしても、一番辛い笹平までの登り下りで灼熱の餌食になってしまいます。暑さに耐え切れず、帰りに荒菅沢の雪渓に下りて冷たい雪解け水で顔をじゃぶじゃぶ洗いました。

 暑さには参りましたが、その代わりこの時期ならではの絶景が素晴らしかったです。始めにお隣の焼山と少しだけ火打山の山頂部が確認出来ました。笹平まで来ると眼下には日本海、お花畑の遥か向こうにはギザギザした戸隠連峰と、何と槍ヶ岳を筆頭に北アルプス南部の山々も確認できました。
 山頂直下の急登から笹平を振り返ると、眼下に現れたのは雨飾山の女神様。笹平を縫う登山道を上から眺めると、まるで女性の横顔を1本の線で描いたように見えます。女神様と言われるようになったのは割りと最近なのでしょうか?過去2回は全く意識せずに歩いていました。確かに女神様に見えますし、雨飾山の雰囲気にぴったりだと思います。
 美しい女神様を拝んだ後は、山頂から残雪の山々が迎えてくれました。白馬岳の右の稜線は栂海新道を辿って日本海に注がれ、五竜、鹿島槍、爺ヶ岳などの後立山連峰はまだ雪が残っていました。ここまでの辛い道のりも一気に吹き飛ぶ絶景が広がっていました。
 帰りは女神様を緩やかになぞり、再び灼熱地獄へ。雪渓で一休みしたら樹林帯を延々と下ります。雨飾山の樹林帯は瑞々しいブナの巨木がたくさんあり、春は柔らかな新緑、秋は赤いナナカマドと共に黄色く彩られ大変美しいのですが、この日ばかりは目を向ける余裕がありませんでした。ただ日を遮ってくれて助かりはしました。
 
 下山後はもちろん汗を流しに温泉へ。いつも雨飾荘を利用していましたが最近は日帰り入浴はやっていないとのことで、以前から宿泊してみたいと思っていた有形文化財に指定されている山田旅館へ行きました。嬉しいことに日帰り入浴もやっているとのこと。時間は限られていますが、またとないチャンスなので、古い建物に目が無い私は有り難く利用させてもらいました。
 その後は小腹を満たしに佐藤さんおすすめのお蕎麦屋さんへ。古民家でいただく繊細で美味しいお蕎麦です。人気店なので小一時間ほど待ちました。席に座ってからお蕎麦が到着するまでクルミと味噌をすり鉢で細かく砕きます。この作業も新鮮で、味の期待値がどんどん上がります。到着した蕎麦つゆに混ぜてクルミだれの完成、蕎麦をさっと浸けて早速一啜り。これは美味しい!蕎麦だけでなく季節の天婦羅も大変美味でした。
 満腹になって次に向かったのはジェラート屋さん。小谷にちなんでオタリアンジェラートという名前の素敵なお店でした。小谷産の食材を使っており、ジェラートは真夏の下山後には欠かせない一品です。
 小谷がこんなに奥が深かったとは。新たな驚きと魅力を発見した山旅となりました。雨飾山登山の後は、温泉とグルメもたっぷり堪能するのがおすすめです。
 
【使用ウエア】
上▶️ミレー/ドライナミックメッシュ+ヘザーメッシュクルー
下▶️ノースフェイス/バーブラライトスリムパンツ
靴▶️ダハシュタイン/スーパーフェラータ+スーパーフィート
ザック▶️ノースフェイス/ノーム28

フォトギャラリー

荒菅沢から見上げた布団菱。中央の鋭峰が山頂です。

雨飾キャンプ場にて前泊。

どこでもドアがありました。

翌朝は暑さを避けて早朝に発ちます。

トイレブースが新設されてました。

雪渓は薄い箇所もあるので注意して通過します。

急登の始まり。

日影がないので焼かれながら歩きました。踏ん張り所です。

金山の向こうに焼山が顔を出しています。

糸魚川と日本海も見えました。

なだらかな笹平を抜けて山頂へ。

シモツケソウの蜜を吸う蜂がいました。

オオバギボウシと高妻山、戸隠連峰。

なんと槍ヶ岳まで見えました。

振り返ると女神様が。

聳える白馬岳と後立山。最高の日です。

暑いのもう限界。雪渓に下りて水浴びしました。

憧れの有形文化財の山田旅館で汗を流します。

小谷の絶品お蕎麦屋さん蛍にて。お蕎麦が来るまでくるみダレを一生懸命擦ります。

天婦羅も美味。山菜やりんごの天婦羅も!また行きたいなあ。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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