富士山撤退!日本最高峰はやはり手ごわい…

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投稿者
好日山荘スタッフ
日程
2012年05月07日 (月)~2012年05月07日 (月)
メンバー
天候
晴れ後曇り ※標高3000mより上は風雪強い
コースタイム
8:10 富士宮口5合目(2400m)→8:25 6合目(2490m)→9:15 新7合目(2780m)→10:10 元祖7号目(3010m) <ここで撤退> 10:45→11:40 富士宮口6合目
コース状況
この時期の富士山は危険です。
完全冬山装備が必要です。
7合目まではピッケル、アイゼンもよく刺さり、慎重に行けば大丈夫。
難易度
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感想コメント

富士山を頂上からスキー滑走する、というのがBCスキーを始めたときからの目標。
積雪量や天候から時期的には今が最適期ですが、やはり日本最高峰はなかなか手強い。
急斜面のアイスバーンと強風。
2年前にチャレンジして装備不足と技術不足のため、3400m付近で撤退。
その後練習を積み、今回再チャレンジ。

今回も同じく富士宮口から。
数ある富士山登山ルートの中でこのルートが一番好き。
雄大な宝永山と海が眺められて気持ちいいんです。

前日に神戸から静岡に移動し、そのまま富士山スカイラインを上がって5合目で車中泊し、翌朝早く登り始めたかったのですが、前日は悪天候のため富士山スカイラインが閉鎖。
というわけで、水ヶ塚公園で車中泊。
富士山スカイラインは17時半から翌朝7時半まで通行止めのため、登りはじめは8時を過ぎてしまいます。

朝、天気は晴れ。
山頂は見えるのですが、雪煙が舞っていて風が強そう…
富士山スカイラインを5合目まで車で上がると、ありゃ、風が強い。
スキーは諦めました。
上はもっと風が強いはずだし、担いでいるスキーが煽られると大変だから

ということで、アイゼン、ピッケルの冬山登山装備で出発です。
出発は8時10分。
すでに5合目(2400m)から雪があります。
6合目(2490m)までは緩やかなハイキング。

6合目から本格的な登りです。
雪質は悪くなく順調。
広い真っ白な斜面は富士山ならではですね。
でも一度こけるとすごい勢いで滑落しそう
緊張します。

新7合目(2780m)到着は9時15分。
ペースは悪くなく、順調なんですが、上空はすごい勢いで雲が流れ、頂上はだんだんと見えなくなってきました。
寒くなってきたのでフェイスマスクとオーバーグローブを着用して、上を目指す。
だんだんと風が強くなってくる。
やはり急斜面なので足が疲れる。
そして、絶対に滑落してはいけないというプレッシャー。
ピッケルを握る手にも力がこもってきます。

やっとのことで元祖7合目(3010m)到着。10時10分。
風が強まり、雪も混じってきたので、行動食を食べながら行くか戻るか考える。
8合目の小屋と鳥居は見えるので、あそこまでは行けそうなのですが、上空を見上げると天気も悪くなってきたし、頂上も見えなくなってきたし、潔く撤退を決めました。
撤退地点は元祖7合目の小屋。標高3010mです。

撤退開始は10時45分。
また滑落しないように慎重に下って5合目に戻ってきたのが11時40分。

結局、標高600mしか登れませんでした。
なかなか手ごわいです。
富士山はまた来年ですね。
来年でも5年後でも10年後でも20年後でも、いつかは目標を達成します。

フォトギャラリー

朝起きて、水ヶ塚公園から見上げた朝焼けに染まる富士山。きれいだ

天気は晴れていますが、山頂付近は雪煙が舞っているのが見え、風が強そう

さぁ出発(8:10) 。5合目(2400m)からもう雪があります

6合目まではハイキング

6合目(2490m)到着

ここから斜面が急になります

ゆっくり直登してきます

ボードで滑ってくる人がいる!話を聞くと、7合目あたりで引き返してきたということ

新7合目(2780m)到着。9時15分。

あの小屋までがんばろう

宝永山の火口が見えてきた

後ろを振り返る。急斜面。お~、こわっ

上空をすごい速さで雲が流れていきます。

元祖7合目(3010m)到着。強風。寒い…

8合目(3250m)の鳥居と小屋は見えるんですが、上空は雲に覆われ、雪も降ってきました

ここで撤退します!だぁ~

下りも慎重に

下山してから富士山を見上げると、やはり上部は雲がかかっていますね。あの雲の中はなかなかの風雪です。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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