雲海、雷鳥、快晴の御嶽山(王滝口)
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2012年05月23日 (水)~2012年05月23日 (水)
- メンバー
- 天候
- 快晴!
- コースタイム
- 6:50 田の原→7:55 7合目→8:10 8合目石室避難小屋→9:55 王滝頂上 10:10→10:50 剣ヶ峰 11:30→12:00 王滝頂上→13:25 7合目→14:10 田の原
- コース状況
- 登山道で一部雪が切れているところがありますが、まだ雪深し。
ピッケル、前爪付きのアイゼンは必携。
危険箇所はない。
- 難易度
感想コメント
先日、木曽駒ヶ岳から見えた雪をかぶった白い御嶽山がとても美しかった!
これは雪が残っているうちに登っておきたい!ということで行ってきました。
快晴でポカポカ陽気のなか、雲海を見ながら登れ、雷鳥にも出会え、山頂からは絶好の眺望を楽しめました。
会いたかった友人とも出会え、最高の残雪期登山になりました。
※雷鳥にもずっと会いたかった。
■田の原~7合目
田の原の駐車場から御嶽山がきれいに眺められます。
最高峰である剣ヶ峰(3067m)もちょこっと頭が見えています。
大きな鳥居をくぐって出発です。6:50。
最初は参道のような道をまっすぐに山のほうへ。
やがて緩やかな登りに。アイゼンは必要ないです。
振り返ると雲海がきれい。これだけ大きな雲海を見たのは久しぶり。
そして、中央アルプスも近く見えます。
森林限界を超え、這い松が目につき出したあたりが7合目。
お堂に入った金剛童子や石碑がたくさん並んでいます。
信仰の山であることが感じられますね。
■7合目~王滝山頂
7合目からは雪が切れ、岩場を登っていきます。
それほど傾斜はきつくない。
すぐに8合目の石室避難小屋です。
そのまま同じような岩場を登り続けると、「九合」と書かれた石碑が。
ここでしばし休憩。
すると、「グゲゲ…、グゲゲ…」というカエルのような鳴き声が。
まさに雷鳥です!
どこにいるんだろう?と探していると、2羽のつがいの雷鳥がバサバサ~と目の前を飛んで横切っていきました。
けっこうきれいに飛ぶもんですね。
他の雷鳥も這い松帯から出てきて、仲間を呼ぶように「グゲゲ…、グゲゲ…」と鳴いています。
毛はまだ白いです。すこし黒が混じってきたところかな。
ひょこひょこ歩きがかわいいね。
ああ、望遠レンズを持ってくればよかった~。
ここでアイゼンを装着し、雪渓を登っていくことにします。
王滝山頂山荘は上部に見えているのですが、かなりキツイ登りです。
前爪のあるアイゼンがないと厳しいですね。
振り返ると南アルプス、八ヶ岳も見えてきて癒されます。
そして、王滝頂上に到着。9:55。
ここにも神社があります
剣ヶ峰がすぐ目の前に見えます。
■王滝山頂~剣ヶ峰
ちょっと休憩してエネルギーを補給してから剣ヶ峰へ向かいます。
ゴーゴーと音がして「何の音だろう?」と音のするほうを見てみると、白い蒸気が勢いよく地面から噴出していました。
硫黄の匂いも風に運ばれてきます。
うん、この山は生きてるね。
山頂に向かって少しキツイ坂を登る。
山頂の直前に鳥居があって、雰囲気は富士山みたいです。
そして山頂到着!10:50。
天気がよく山頂からの景色は抜群です!
すぐ真北に乗鞍岳が近いね。その奥に北アルプスの山並みが。
東には中央アルプス。
そして、北西の奥には白山です。まだ真っ白ですね。
今度は白山に登ろう。
風もなく本当に穏やか。
標高3000m以上の独立峰の山頂にいるとは思えない。
「これだったら鍋を担いで上がって山頂で3時間ぐらい鍋パーティでもやりたかったね」と友人と話してました。
でも、気温が上がって雪が緩くなりすぎて下りに苦労するのがイヤなので、早々に下山を開始しました。
下りは雪渓で滑落しないようにピッケルで慎重に。
まぁ、足を滑らせてもこの雪ならすぐに止まりそうです。
尻セードで下っていく方も多数。
ただ、下降する方向を気をつけないと沢のほうへ流され、登山道に復帰するのが困難になります。
雷鳥を探しながら下りましたが、残念ながら鳴き声は聞こえるものの姿は見えず。
「下るのがもったいないね~」と言いながら下ってきました。
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