奥秩父の名渓 竜喰谷 ~ 深山幽谷ワンデイ遡行 (多摩川水系一之瀬川)

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投稿者
伊藤 岳彦
横浜西口店 店舗詳細をみる
日程
2013年08月13日 (火)~
メンバー
単独行
天候
コースタイム
石楠花橋(5分)竜喰谷出合(75分)曲り滝(90分)大常木林道(100分)石楠花橋
コース状況
■ 一之瀬林道石楠花橋手前に駐車スペースあり。
■ 曲り滝の高巻きは大きく巻くルートと小さく巻くルートがありますが、大きく巻いた方が比較的安全なような気がします。
■ 帰路大常木林道の最初の分岐は左下に進みます。
難易度
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感想コメント

竜喰谷(りゅうばみだに)は奥秩父主脈縦走路の一角、将監峠の南面を水源とし、多摩川源流一之瀬川に注ぐ奥秩父の名渓です。
沢としてのスケールや奥深さでは、一つ下流の大常木谷に一歩譲る感がありますが、幾つもの適度な滝を楽しみながら越えていくという点において、竜喰谷の面白さは秀逸です。
ただ核心部の「曲り滝」を直登するか高巻くかによって難易度が根本的に異なってしまいます。
本来は曲り滝を登ってこそ遡行価値があるのかもしれませんが、高巻きも分かりやすいので、力量に合わせて判断する必要がありそうです。
しかし他の全ての滝は登ることができ、巻くことも容易。あえて難しいルートに挑戦することで、技術の向上をはかることもできそうです。
ビギナーのステップアップや、沢慣れした方々のトレーニングに非常に適した沢と言えるのではないでしょうか?
変化に富んだ飽きのこない充実したルートでありながら、程良い遡行距離、そして駐車即入渓ができ、水源林巡視路である大常木林道(歩きやすい立派な道ですが、地図には掲載されていません)を経由して入渓点に戻ってこられる点も嬉しいところです。

お盆休みにも関わらず、誰にも会わない静かな遡行を楽しむことができました。
美しい森と水の世界に身体を溶け込ませる時間は、大都会の猛暑と喧騒が嘘のような濃密な一時であり、今夏中毒になってしまっています。

フォトギャラリー

竜喰谷は奥秩父の名渓

滝の中段途中が竜喰谷出合

精錬場ノ滝8m

積極的に淵の中へ

最大落差の下駄小屋ノ滝12m 左壁を軽快に登れます

滝の途上から 岩が黒光りして滑ります

末広がりのナメ滝10m

穏やかな渓相が続きます

階段状2段8×10m

曲り滝10m 手前の右岸から高巻きしました

滝上から 都会の猛暑と喧騒が嘘のようです

登れる小滝が続きます

シャワークライムも楽しめます

左壁を登ります

ナメの小滝が続きます

倒木のある8m滝

さまざまな滝に出会えます

最後の滝らしい滝

さらに上流へ

大常木林道が遡行終了点

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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