スイセンとブリトロと富山
- 投稿者
-
中澤
ららぽーとTOKYO-BAY店
- 日程
- 2014年01月17日 (金)~2014年01月17日 (金)
- メンバー
- 友人T
- 天候
- 晴れ
- コースタイム
- 岩井駅ー(40分)ー福満寺入口ー(55分)ー富山南峰ー(10分)ー富山北峰ー(50分)ー伏姫ノ籠窟ー(40分)ー岩井駅
- コース状況
- 数日前に雪が降ったらしく、南峰、北峰、山頂にうっすら雪が積もっていました。危険個所はなく犬の散歩ができそうなのんびりコースです。
- 難易度
感想コメント
房総半島でスイセンが咲き始めたと聞いたので、南総里見八犬伝で有名な富山に行ってきました。
内房線の各駅停車に揺られて岩井駅に到着すると、外は春の陽気。
登山道に入る福満寺まで、あたたかくのんびりとした道路を歩いて行くと、道端にスイセンが咲いているのが目に入ります。このあたりでは安房勝山や保田のスイセンロードが有名ですが、駅からの普通の道端にもたくさんのスイセンが咲き乱れていて感心しました。あたたかい陽射しを浴びてほのかな春の香りを漂わせるスイセンは、まっすぐに伸び凛として、昭和初期の女性のようなすがすがしい美しさです。
福満寺から1合目を過ぎると登山道らしくなってきます。意外な急登と1月とは思えない気温に、汗がじんわりと出てきます。仁王門跡の石段を登るとひっそりとした観音堂が立っていて、その左上を少し登ると南峰です。観音堂はなにか出てきそうな雰囲気なので、けっこう怖かったです。
南峰から10分ほど歩くと展望台のあるひらけた北峰に出ます。木のテーブルやベンチが何組かあるので、食事休憩はここがベストでしょう。
北峰から伏姫ノ籠窟までは途中林道などになっていて歩きやすいのですが、門からは5分くらい登っていきます。この籠窟、南総里見八犬伝にちなんだつくりで、8つの玉が中に安置されていますが、すっごく不気味です。写真を撮るのを躊躇しましたが、玉以外には特に何も写っていないのでよかったです。
岩井駅から電車で保田駅に移動し、大好きな「ばんや」へ。ここは漁協が経営している施設で、風呂、食事、飲み、買い、さらに宿泊までできるすばらしい施設です。房総ハイキングのたのしみといえば「ばんや」と言っても過言ではないでしょう。
中澤勝手に観光協会としては、房総半島のベスト3は第1位「ばんや」第2位「海」第3位「山」です!山が海に負けていますが、山から眺める海の美しさは格別です。房総の山は海があればこそそのよさが引き立つのです。
歩いて10分くらいで「ばんや」に到着し、まず風呂へ。ぷちぷちとした無色透明の人工炭酸温泉で550円。ぬるめのお湯がいいかんじ。肌がきゅるきゅるしてはりが出た気がしました。
風呂あがりに海に落ちる夕日とかもめを眺め、ちょっと旅行気分。このまま民宿に泊まってだらだら飲みながら浴衣で畳の上に寝そべりたい・・・と思いながら食事処へ。
店内には数組のお客さんがいて、海鮮丼などを食べながらかるくビールを飲んでいる。ここは飲み物以外のメニューは壁の電光掲示板に書かれていて、近寄って眺めないと見えない。店内をうろうろして、入口のメニューサンプルのボリュームに感心しながらメニューを決める。フライの盛り合わせは2人では食べきれないだろう・・・しかしうまそうだ・・・。席に戻ると、テーブルに紙とペンがあらかじめ用意されていることに気がつき、システムがよくわからなかったので自分で注文を書いて店員に渡してみた。たぶん「いせや」とかと同じで自分で紙に書いて注文するのだろう。
頼んだのは、朝どれ寿司(800円)、ブリトロ(1カン100円)、あじのなめろう(800円)と瓶ビール。友人は海鮮丼とブリトロとウーロン茶。朝どれ寿司は、ワラサ、サワラ、ヒラメ、金目鯛、玉子で8カン800円。破格です!!ガリも自然な風味でうまい。なめろうは前回より味が薄く感じたけれど、ぷりぷりした身の引き締まり具合で、新鮮さとボリュームで納得の一品です。
18時くらいになると店内はわれわれだけになったので、まっくらな道をまた歩いて帰る。駅のホームに行く歩道橋から空を見ると、大きなオレンジ色の満月が目に飛び込んできた。それは目玉焼きのような不思議な色の月で、友人は写真を撮っていたがうまく写らないようだった。
そういうちょっといいことは、うまく写らないんだよなと思いながらわたしは月を見ていた。まっくらな田舎のホームで電車がやってくるまで、わたしたちはオレンジ色の月を見ていた。
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