北穂高岳~春の3000mを味わう~

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投稿者
大島
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日程
2010年04月30日 (金)~2010年05月01日 (土)
メンバー
単独
天候
晴れ→吹雪→晴れ
コースタイム
0530上高地バスターミナル-0620明神-0730徳沢-0905横尾-1230涸沢
0700涸沢-0900 2900m付近-1040北穂高岳北峰1125-南峰-1220南峰北峰コル-1250涸沢小屋
コース状況
4/30 上高地快晴 横尾付近に来ると雪がチラつく。道も雪道になってくる。
本谷出合付近では強い降雪。踏み抜きは無し、アイゼンも不要でした。
5/1 4:00 いまだ降雪。6:30 雪は止み空が明るくなっていく。
先行者は居るが新雪なので直ぐ崩れてくる。2900m辺りで先頭に追いつきラッセル。
北穂山頂付近はよく締まっていてアイゼンがよく効きました。
下りは、シリセードでラクラク下山。
難易度
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感想コメント

4/30
新宿から夜行高速バス【さわやか信州号】に乗車し上高地へ。早朝、冷える空気の中、準備を整え涸沢を目指します。明神、徳澤、横尾と歩みを進めると雪がチラつき始めました。本谷橋が近づくにつれて雪の上を歩くようになり雪の踏みしめる感覚を楽しみます。雪は次第に本降りとなり視界はあまり良くない中、涸沢に到着するとテント村がすでに出来ていました。小屋で受付を済ましテントを張ります。北穂寄り、稜線寄りに行ってしまうと雪崩を受ける可能性があるのでやや下目に位置取りスノーブロックを積んで風よけを作りその内側にテントを張ります。今回は食材に生ものがあるのでテントの入り口付近に埋めておきます。今日はもうやることがないのでのんびり過ごし明日に備えます。雪は依然降り続く。

5/1 未明に目を覚ますと雪はまだ降り続いていたので二度寝。日が昇ったころにまた起きると雪は止み、北穂を目指す登山者も確認できました。準備をし私も先行者のトレースを辿り登っていく2900m付近で先頭に追いつきラッセル交代となりましたが傾斜もあり、なかなか進みません。雪の深さは胸くらいでした。あまりラインを横に切ると雪崩れる可能性も考えられたのでセオリー通りのルートよりも高度を取り南峰と北峰のコルを目指す形で登ります。この高度でラッセルはなかなか経験できないので良い経験になりました。ラッセルを交代しながら進み北穂山頂に着くと槍に掛かっていた雲がスゥーと晴れていきその姿を見せてくれました!!いやー素晴らしい!!雪の大キレットを眼下に飲むホットミルクがおいしいです。

次は、南峰。こちらの方が難しかったです。足を運ぶ人も少ないようでした。秋に来た時はここから奥穂向けて縦走したのですがさすがにこの時期は無理です…死んじゃいます。いつか…いつか行くぞぉ!
帰りはシリセードで一気に下山で楽々超高速ヽ(^o^)丿

北穂からドロップしたスキーヤーが誘発した雪崩が発生していました。登山のラインとはずれていましたが降雪直後はちょっとした刺激で雪崩れる危険が高くなりますので慎重な行動を。また、この時期に入山するのであればビーコン、プローブ、ショベルなど雪崩対策装備は必携でちゃんと使えるように練習しておくのがマナーかと思います。

主な装備
ハードシェル上下、ハイロフトフリース、ベースレイヤー、トレッキングパンツ、保温材リアルパインブーツ、ピッケル、12本爪アイゼン(グリベルG12)、ゴーグル、サングラス、テント(エアライズ)、羽毛量600g寝袋、リッジレスト、ビーコン(ピープスフリーライド)、プローブ(G3)、ショベル(オルトボックス)

フォトギャラリー

涸沢テント村

定番写真 美しい…

もうすぐ涸沢…視界悪ッ

北穂へ

ゴルジュ脇を抜けた辺り

涸沢が見えなくなった

高度と斜度は増していく

先頭まであと少し。変わるよ~!

山頂から奥穂と南峰

南峰へは中央の岩の左下をトラバースして裏に回り岩の上に上がる。

北峰にて

北穂小屋 すっごい雪の壁

槍!!!!

南峰の登高。四肢を使って慎重に!

奥穂と前穂 すばらしい!!

この山行 1番の写真

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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