鈴鹿の秀渓 蛇谷遡行 ~ 数多の滝を越え爽快な源頭へ (竜ヶ岳東南面 宇賀渓支流)
- 投稿者
-
伊藤 岳彦
横浜西口店
- 日程
- 2014年05月16日 (金)~
- メンバー
- 単独行
- 天候
- 晴
- コースタイム
- 宇賀渓キャンプ場(30分)五階滝下入渓点(120分)二俣(60分)竜ヶ岳(150分) 宇賀渓キャンプ場
- コース状況
- ■ 宇賀渓駐車場 …
【無料】 落合橋先南側に10台ほど駐車可 (トイレなし)
【有料】 ゲート先¥500大駐車場 (トイレあり)
■ 入山料 … ¥200 登山計画書の記入が必要です
- 難易度
感想コメント
鈴鹿山脈の中心、名峰「竜ヶ岳」の東南面に位置する「宇賀渓」。
鈴鹿随一の景観と称えられる渓谷で、花崗岩質の谷のなかに、無数の瀑布と深淵があることで知られます。
その中で、沢登りに適した主な沢は、百名谷にも選定されている「ホタガ谷」と、数多の滝場が迎えてくれる秀渓「蛇谷」の2つ。
今回は、後者の「蛇谷」で新緑に包まれる沢登りを楽しんできました。
「蛇谷」は前半部に美しい廊下をもち、その中に10m規模の滝が息つく間もなく連続。
後半部も直登可能な5mクラスの滝が続き、流麗な水の流れに魅せられてしまいます。
全域に渡って、滝や廊下、ゴルジュが目白押しなので飽きることがなく、笹原のツメも爽快、竜ヶ岳の大展望を楽しんだ後、きちんとした登山道で下山もできるので大変スッキリした遡行を満喫することができます。
極めて沢登りとして完成度が高いルートといっても過言ではないでしょう。
なお完全遡行するならば、白滝吊橋から入渓し宇賀渓の核心部を堪能するべきですが、ショートカットとして長尾滝道を辿り、五階滝より入渓することもできます。
今回は前日の雨による増水も懸念されることと、初めての鈴鹿来訪5月ということで五階滝より遡行を始めました。
ハイキングに適した山域でありながら、これだけ内容の濃い遡行が比較的手軽に楽しめるルートはそうあるものではないかもしれません。
その先に何があるのかワクワクしながら、次から次へと現れる見事な滝を無我夢中で越えていると、まるで童心に返ったような気になります。
大きな充実感とともに、爽快な春風吹く源頭部の笹原へ辿り着いたとき、美しい鹿の群れが出迎えてくれたことが、いつになく印象的でした。
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。