夏が来れ~ば…土砂降りの尾瀬沼

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投稿者
齋藤 千春
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日程
2014年06月24日 (火)~2014年06月24日 (火)
メンバー
アルバイト1名
天候
曇り/雨
コースタイム
沼山峠(45分)大江湿原(45分)尾瀬沼ビジターセンター(30分)
尾瀬沼山荘(30分)ビジターセンター(45分)浅湖湿原(70分)沼山峠
コース状況
ご存知の通り登山道は終始木道なので問題無しです。
むしろ尾瀬に辿り着くまでが少ししんどかったです。奥只見からは入れないので会津を経由しましたが、会津坂下~会津若松間が通れず坂下で下りて、ナビに導かれるまま柳津-昭和村-南郷を通り、その間峠道を2本ほど通過しました。慣れないくねくね道は不安と緊張の連続なので、多少時間がかかっても会津若松方面から行った方が安心かも知れません。
難易度
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感想コメント

 たまには山でのんびり寛ぎたい!ということで尾瀬の新鮮な空気を求めに行ってまいりました。
私の中で尾瀬と言えば、尾瀬の自然保護に尽力した平野長蔵・長英親子が思い浮かびます。小学生の頃学校の図書室で読んだ尾瀬のドキュメンタリー本に胸を熱くしたものです。私がこの美しい尾瀬を訪れることができたのは、かの偉人たちのおかげなのだと思いました。感謝感謝。

 やっとこさ御池ロッジに到着。空は曇っていて肌寒いです。ここからは燧ヶ岳に直接登れるのでそちらを目指す方もいらっしゃいましたが、この日は人もまばらでした。バスに乗り換え10分程走ると、眼下にブナの海が広がりました。通称ブナ平と呼ばれる一帯だそうで、もこもことした広大なブナの森はとても美しく優しい感じがしました。この場所は必見なのでバスの中で居眠りは禁物です!

 出発してからおよそ20分、沼山峠に着きました。ここから漸く歩きです。森の中を緩やかな木道が伸びておりある程度登ると、今度は下って下ってあっという間に大江湿原に辿り着きました。そこはまさに尾瀬といった光景が広がっていました。どこまでも続く緑の湿原と色とりどりの花々、空が青ければ最高でしたが...。それにしても尾瀬の植生はさすが豊富です。白いワタスゲにミツバオウレン、青のタテヤマリンドウ、ピンクのショウジョウバカマ、黄色のリュウキンカ、紫のタチツボスミレ、他にも沢山の可憐な花々があちこちに咲いていました。(レンゲツツジ、ニッコウキスゲの蕾は未だ固そうでした。)

 ルンルン気分で歩いていると遠くからゴロゴロと嫌な音が...。暫くすると止んだので気にせず歩いていると、今度は近くでバリバリという恐ろしい怪音が!ひえ~何か悪いことしたかしら?と思い返しながら急いでビジターセンターに駆け込みました。しかし雨はまだ落ちてきそうに無く、右手には尾瀬沼とそこから聳える燧の雄大な眺めが待っていたので、もう少しだけ...と歩き始めました。案の定パラパラと降り出し、そのうちどしゃ降りに。急いで尾瀬沼山荘に駆け込みしばらく停滞することにしました。

 なかなか止みませんでしたが、燧頂上付近は青空が広がっていました。燧を目指した方は大丈夫かなと思いつつ、食後のコーヒーなど飲みながらかなりゆったり過ごしてしまいました。雨があがった頃には、バスの時間も迫っていたので、残念ですが沼一周は断念し来た道を戻ることに。もう少し満喫したかったので、途中浅湖湿原方面へ寄り道しました。そこではなんと、水芭蕉が群生していたのです!他の場所では大きく成長した水芭蕉しか残っていなかったので少しがっかりしていただけに、嬉しくて思わず水芭蕉にありがとう!と言いたくなりました。最後の最後でこんなご褒美があったのでとても幸運でした。

 尾瀬はやはり日帰りで行くには勿体ないので、次回は是非登山とセットで2、3日は滞在したいです。

フォトギャラリー

尾瀬来た!でも空が怪しい。

登山口から整備された道が続く。

やっと出会えたこの景色。

湿原で揺れるワタスゲ。この時期ならではの光景。

タテヤマリンドウ。姿は小さいが存在感大。

リュウキンカ。花弁は2~3㎝。意外に大きい。

タチツボスミレ。

燧と大江湿原。

この時既にゴロゴロ。お空はずっと不機嫌でした。

年季の入った長蔵小屋。

雨で人も少ない静かな尾瀬沼。雷鳴さえなければ。

どっしりと構える燧ヶ岳。何人か登っていたようです。

成長しすぎた水芭蕉。菜っ葉みたいです。

私達が訪れるのを待ってくれていたのね!

孤独なキヌガサソウ。

ブナ平。もっと近くで見てみたかった。

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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