天狗岳初冬 ~ 唐沢鉱泉から西天狗岳まで (北八ヶ岳)
- 投稿者
-
伊藤 岳彦
横浜西口店
- 日程
- 2015年12月02日 (水)~
- メンバー
- 単独行
- 天候
- 晴
- コースタイム
- 唐沢鉱泉(95分)第一展望台(60分)西天狗岳(115分) 唐沢鉱泉
- コース状況
- ■ 唐沢鉱泉までの林道に凍結・降雪なし
■ 唐沢鉱泉の手前に無料駐車場あり
- 難易度
感想コメント
初冬の雪山へ日帰りで行ってこようと思い立ったとき、天狗岳は大変ありがたい存在です。
深い針葉樹林に包まれる北八ヶ岳にあって、南八ヶ岳に近いアルペン的な山容を見せる北八ヶ岳の最高峰。
山頂は300mほど距離をおいて東天狗岳と西天狗岳に分かれ、標高が高いのは2,645.8mの西天狗岳です。
山頂部は森林限界を越え、そこで広がる360°の大パノラマは爽快な気分になれることを約束してくれます。
北に黒百合平、東に本沢温泉、南に夏沢峠、西に唐沢鉱泉があり、思い思いのコースで豊かな天狗岳の山容を楽しめるのも魅力の一つでしょう。
危険個所も特になく、積雪期でも雪山登山のステップアップとして多くの方が登られるところ。
初めての冬山幕営で黒百合平で一晩明かした経験のある方も多いと思います。
冬の到来が遅いなか、雪山を求めて久しぶりに八ヶ岳を訪れました。
唐沢鉱泉を出発したのが11時過ぎというスロースタート。ただ天気が崩れるのは夜からなので、夕方まで天気はもちそうです。
西尾根に出るまでは北側の登りとなるので、部分的に雪があり、凍結箇所もあります。西尾根上の分岐からは明るい原生林の登り。分岐の辺りは当日雪がありませんでしたが、段々と雪が多くなってきたところで、アイゼンを装着しました。
第一展望台に出ると初めて天狗岳が姿を現し、一気に展望が広がります。ここからは雪山らしい樹林歩きとなり、第二展望台の先のコルを過ぎると森林限界となります。この辺りでは久しぶりに雪山らしく、アイゼンを付けて雪を踏みしめる感覚を楽しめたような気がしました。穏やかな天候のなか、ほとんど風を感じないまま、岩場の急斜面を一登りするともう山頂です。
八ヶ岳らしい大パノラマはいつ見ても素晴らしいもの!
眼前に迫る南八ヶ岳連峰の雄姿。遠く望む奥秩父山塊、浅間山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、そして長大な北アルプスの峰々。
日本が誇る高峰群をぐるりと遥かに遠望できる爽快さは、八ヶ岳ならでは魅力と言えるのではないでしょうか。
とはいえ日頃新宿の地下におりますので、山の美しさより空の多さに感動している自分に苦笑してしまいます。たまには大きな青空のもとに身を投じ、気分をスカッとさせることがとても大事なのかもしれません。
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