槍ヶ岳西稜(硫黄尾根から)
- 投稿者
-
高野 優
池袋西口店
- 日程
- 2016年01月29日 (金)~2016年02月04日 (木)
- メンバー
- 髙野 他2名
- 天候
- コースタイム
- 29日 葛温泉~(0:45)~七倉~(1:30)~高瀬ダム~(6:00)~湯俣
30日 湯俣~(6:00)~小次郎のコル
31日 小次郎のコル~(3:00)~硫黄岳~(1:30)~硫黄岳南峰
1日 硫黄岳南峰~(4:00)~赤岳~(2:30)~白樺平
2日 白樺平~(1:00)~西鎌尾根~(3:00)~槍ヶ岳の肩
3日 槍ヶ岳の肩~(0:30)~西稜取付き~(7:30)~槍ヶ岳山頂~(0:20)~大喰岳~(2:30)~槍平
4日 槍平~(1:00)~滝谷出合~(2:30)~新穂高温泉
- コース状況
感想コメント
以前、滝谷から槍の西稜の継続登攀を計画して、結局好天をつかむ事ができず滝谷しか登れなかったことがあり、いつかはとチャンスを伺っていました。
今回は大学の後輩達から硫黄尾根に誘われ、「それなら西稜も登ろう」ということになりました。
初日はなんと雨。湯俣までの積雪は基本的に膝下で大したラッセルではなかったのですが、水分を多く含んだ重い雪で、予想以上に時間がかかってしまいました。靴も濡れてしまい、この後かなり苦しめられました。
硫黄尾根はアップダウンを繰り返す体力勝負の尾根です。幾つものピークがあり、
懸垂下降や岩峰を巻いたりして、ルートファインディングの力も非常に重要なルートです。
もともと予備日は1日しか設けておらず、しかも硫黄尾根で計画の予備日を消化してしまったため、西稜の登攀は難しいと考えておりました。
しかし登攀日は快晴!!
子槍の日陰での登攀は足の感覚が無く、核心のジェードル以外は思った以上にプロテクションが少なかったですが、子槍を抜けてからは快適な登攀を楽しませて頂きました。
天候が荒れると、槍からの下山も厳しいものになるので、その日のうちに槍平まで下山。
翌日はブロック雪崩のデブリに埋まった槍沢を駆け抜けて、無事に下山する事ができました。
厳冬期の西稜という学生時代からの憧れを硫黄尾根からアプローチするという美しい形で実現する事ができ、充実の1週間でした。
フォトギャラリー
・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。