残雪期?の荒島岳【福井県大野市】~積雪期の中出コース~
- 投稿者
- 好日山荘スタッフ
- 日程
- 2016年03月28日 (月)~2016年03月28日 (月)
- メンバー
- 天候
- 曇りのち雨
- コースタイム
- 中出駐車場(110分)小荒島岳(30分)シャクナゲ平(60分)荒島岳山頂(40分)シャクナゲ平(30分)小荒島分岐(55分)中出駐車場
- コース状況
- 【登山口~小荒島岳】
今回は雪はほとんどありませんでしたが、厳冬期であれば小荒島岳まで行くのに一苦労でしょう。
ピンクテープが薄く、小荒島岳直下はトレースがないと行程中一番迷い易いと思います。
【小荒島岳~シャクナゲ平】
ゆるいアップダウン。雪が締まっていないとき行くとツボ足では厳しそう。ブナ林がキレイです。
【シャクナゲ平~荒島岳】
カドハラスキー場跡からでもこのルートは使います。
「もちがかべ」と呼ばれる急登が出てくるので、シャクナゲ平からアイゼンとピッケルを用意することをオススメします。
- 難易度
感想コメント
ほとばしる汗、降りしきるまさかの雨。
今年を象徴するかの気候の中、どうしても雪山として登りたかった念願の荒島岳(1523.4m)。厳冬期ならば豪雪地帯なので登山口まで行くのに一苦労ですが、岐阜県側から九頭竜湖抜けて行くのにも登山口にも一切雪がありませんでした。
メジャーなカドハラスキー場跡から登ると小荒島岳を通過できないので、今回は中出コースを使いました。
あまりメジャーじゃないみたいですね。積雪期に登るルートではないか?
標高1,000m辺りまで雪なし。しっかり整備はされてるんですが、ピンクテープがかなり少ないので、雪山の場合だと迷いやすくなると思います。
今回は薄くトレースがあったものの、いつの間にか一般道を外れ小荒島直下を直登してました。
天気がイマイチで見えませんでしたが、小荒島から荒島岳と大野の市街地が目の前に広がるそうです。
小荒島からカドハラスキー場跡ルートとの合流点になるシャクナゲ平までは緩やかにアップダウンがあり、この間もテープは少なく、尾根上の雪が締まってそうな場所を選びながら進みます。
この辺りは立派なブナ林が育っていて、積雪期だけではなく、5月辺りの新緑でも、10月の紅葉でも素晴らしい山だと目に見えました。
シャクナゲ平から200mほど行くと、荒島岳の名物となる「もちがかべ」という急斜面のお出ましです。
ここで一回アイゼンを着けましたが、土が露出してるところが多すぎてすぐに外しました。
その後また雪と傾斜が出てきますが、ピッケルがあれば登って行けます。ただし、雪山に慣れていない人はアイゼンを装着することをオススメします。
もちがかべを登り終わり稜線に出ると、恐らくここから滑降するんだろうなと思う良質な斜面が出てきます。雪の質は悪そうで滑りたくないですが、ここ2年バックカントリーをしてないので、恋しくなります(泣)
暑さで全然ペースが上がらず、標準タイムと同じぐらいで荒島岳到着。切れそうで切れない雲を待つこと頂上で45分待ちました。それだけ待てるほど風もなく温かな山頂でした。
帰りも中出コースを利用。途中予報にも天気図でも確認できなかった雨が降ってきて、退屈な下りをさらに盛り上げてくれました(笑)
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