立山~真砂岳から雄山へ
- 投稿者
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酒井 健
さいか屋藤沢店
- 日程
- 2017年06月20日 (火)~2017年06月21日 (水)
- メンバー
- 妻
- 天候
- 20日:晴れ 21日:雨&強風
- コースタイム
- 雷鳥沢キャンプ場<110分>真砂岳<40分>富士ノ折立<20分>大汝山<25分>雄山<40分>一ノ越<60分>雷鳥沢キャンプ場
- コース状況
- 雷鳥沢から真砂岳稜線への登りはアイゼン必須。ぐずぐずなのでピッケルは使わなかったが、ストックがないとツライ。稜線歩きは雪はほとんどついていないので夏道と同様。岩場のルートなので注意。核心は雄山から一ノ越への下り。どにかく崩れやすい岩場なので落石をしないように注意したい。ストックが邪魔であればたたみ両手を使って下りた方がいいかしれない。大走りはガスっていたら完全にルートがわからないので入らないこと。雄山から一ノ越へはポールが設置されているのでガスってもルートはわかるようになっている。
- 難易度
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感想コメント
久しぶりのテント泊は立山へ。
駐車場で準備をしていたらギリギリの時間に。駅まで走ってなんとか間に合うと思ったらすでに改札は閉まってしまったとのこと。えーー、まだ出発時間前じゃん、、、とスタートから躓く。皆様、時間には余裕をもちましょう、、、
1本遅れたので40分の時間ロス。明日は天気が崩れるとのことなので今日中に登ってしまいたい。
室堂到着。いい天気。雄山、大汝山、富士ノ折立、真砂岳、本日まわるルートがキレイに見える。よし、急がなくては。まずは雷鳥沢キャンプ場に向かう。テント場はまだまだ雪がしっかりあった。テントを設営している時間はもったいないので大型ザックは置いて先に出発。
【雷鳥沢キャンプ場~真砂岳】
大走りルートを登る。完全雪道なのでルートははっきりしない。一ノ越方面のようにポールは設置されていないので地図と踏み跡と視界が頼り。ガスっていたら踏み入ってはいけないルートだ。地図とにらめっこしだいだいのルートを見定める。稜線まではしっかり雪がついているので12本アイゼンを装着。歩きはじめるが全く踏み跡が見つからない。とは言えどこを歩いてもいいのも雪山のいいところ。尾根への取り付きを目指し歩く。と、ようやく取り付きの登りでしっかりした踏み跡があった。ここを登っていけばOK。しかしこの急斜面を登るのか??というほどの斜面だ。雪はグズグズでしっかり踏まないとずるずる滑るのが厄介。まだか、まだ終わらないのか?という斜面をひたすら登る。日差が強く風がなく暑い。汗がしたたる。ふと見下ろせば雷鳥沢キャンプ場がずいぶん下に見える。そして室堂から大日三山、気持ちいい。2時間を過ぎたころ雪渓が終わりアイゼンを外す。ここからの稜線歩きはほとんど雪はついていない。石がごろごろとした登山道を30分ほど登り真砂岳に到着。凄い、反対側、白馬、五竜、鹿島槍、水晶、鷲羽、すべて見える。なんて眺めだ。やっぱり山はやめられない。
【真砂岳~雄山】
展望よく風もなく気持ちのいい稜線歩き。富士ノ折立までは急な登り。足場の不安定な岩場なので注意が必要。大汝山へは所々雪の中を歩くがアイゼンは不要。大汝山山頂からは剣岳がとてもかっこよく見える。そして遠く槍ヶ岳も見えた。本当に今日の天気は◎ 雄山山頂の社も目の前だ。一旦ゆるやかに下り山肌を巻くように登る。途中細かいザレ場なので気を付けて。と、鳥居の前に居た!ライチョウ発見!!そーーっと近づく。ツガイでいる。人慣れをしているのか逃げる様子は全くなく写真撮りまくり。ライチョウを見ると必ず翌日は雨というジンクスがあるのであまり会いたくないのだが、会うと可愛くて連写してしまう僕。
さっ、山頂へ。着いた!!とうとう着いた!360度の大展望。素晴らしい景色だ。やっぱり山はやめられない(笑)山頂には雄山神社峰本社があるがまだこの時期は開いていない。ここでしばしの休憩。存分に景色を堪能する。
【雄山~室堂】
はっきり言って今日の核心はここだった。一ノ越への下りはかなりの急坂でおまけにかなり足場が悪い。もろいガレ場で滑りやすく落石の危険もある。石を落とさないように慎重に下る。が、下りても下りても近づかない(笑)これが今日のクライマックスだから足もガタガタだ。ようやく一ノ越山荘にたどり着き一息つく。ここから雷鳥沢へ直接下るルートもあるが雪の中ではっきりしない。踏み跡もない。どこを歩いても行けそうな気もするが初めてのルートなので今日は素直にポールをたどって室堂に向かう。室堂へは完全雪道になるがグズグズなのでアイゼンは付けずツボ足で歩く。下りは滑りそうだが逆に滑るように進むと楽だったりする。
スタートが遅かったので17時近くにようやくキャンプ場に戻る。本当はもう少し早く行動するべきだと思う。
夜半から予想通り雨が降り始める。と、強風が吹き始め風の音がうるさくて度々起きる。明け方には凄い風になりテントがしなる。これはポール曲がったな、、と思うほどの強風だ。天気が崩れるのはわかっていたがここまで強風が吹くとは、、、妻はあまりの風の音とテントのしなりに怖がっている。7時前、雨風吹き荒れる中撤収の準備にかかる。今日は降りるだけなので時間に余裕はあるがこのままだとテントがもたない気がするので意を決して撤収。室堂までの道のりも厳しかった。これでもか、という強風に何度か体がもっていかれる。そんな中でもライチョウ現る。恐るべし。
【本日のスタイル】
登っている間はウールの中厚にファイントラックのニュウモラップ。途中多少脱ぎたくなる場面もあったがベンチレーションフル活用でそのまま歩き通す。サングラスは必須!
テント内ではダウンパンツとファイントラックのドラウトポリゴン3。スリーシーズン対応のシュラフ。全く寒くは感じなかった。
フォトギャラリー
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・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。