傾山～祖母山縦走

自らの限界に挑むため、傾山から祖母山を縦走してきました！

　初日は健男社の駐車場に車を駐めさせていただきスタート。
　傾山の登山口までは林道歩き。台風18号の影響が心配でしたが徒歩なら問題なく通過できました。
　さて登山道。いきなりの急登がお出迎えです。日頃のだらけた生活がたたり、きついきつい。コースタイムをオーバーして分岐にたどり着きました。ここで岩場の三つ坊主コースと水場コースに分かれますが、コースタイムの短い水場コースを選択。きつい岩場に比べれば楽かと思いきや、それなりにアップダウンはあるわ、ルートが分かりにくいわで四苦八苦。目印のテープを必死で探し、どうにか傾山山頂に到着！いやはや初日からくたびれました。
　この日のお宿、九折越避難小屋は貸切でした。持参したビールを飲み、豪勢にハンバーグカレーなど食べ、就寝。夜中にねずみが駆け回っていました。

　さて2日目。目的地の祖母山までは標準コースタイムで約10時間。まだ暗い中、5時に出発。暗闇に鹿の目がキラリと光るのにビビりつつ歩いていると、明るくなってきました。そして最初のピーク、笠松山到着。コース上にいくつか展望台がありましたがスルーして先を急ぎます。本谷山を越え、ダラダラ長い下りを過ぎると気持ちの良い広場に出ました。噂のブナ広場です！水場もあり、テント場として利用されているそうです。なるほどテントを張ってのんびりしたくなる場所でした。思わずのんびり休憩。
　展望台をスルーしたおかげでなかなか良いタイムです。よしよしとほくそえんでいると縦走路が本性を現しました。
　古祖母山への延々と続く登り、偽ピークで精神的に攻めてきます。岩場をグラグラするハシゴで登りきり、やった！着いた！と思ったらさらに向こうに本当の山頂が…。古祖母山にやっとこたどり着いた時にはへろへろでした。ガスまで湧いてくる始末…。
　行動食で元気をつけ、最後の行程に取り掛かります。まだまだアップダウンは続き、祖母山直下の岩場はほとんど気力で登るありさま。頭上がぽっかりと開け、祖母山に着いた時には近年稀にみるくらいほっとしました。これが限界というやつでしょうか。
　この日は九合目小屋に宿泊。一見避難小屋ですが、驚くべきことに電灯が点きます！
おまけにバイオトイレ、水場至近と素晴らしい優良物件。食事は出ませんが、それを差し引いても良い小屋です。その夜、同宿の方と小屋の素晴らしさを語り合いました。

　ついに3日目、下山の日。
　8時半という恐ろしくのんびりした時間に出発。さっくり尾平に下山、バスで駐車場に戻りました。いやあ、くたびれた！
　思いのほかきつかった縦走でした。祖母傾山系なかなかいい山です！次回は岩場コースで登りたいと思います！