名古屋近郊の山㉑　家族連れにぴったりの万灯山

万灯山（まんとうやま・145ｍ）は愛知県西尾市東端にある山というより丘で、900年の歴史をもつ夏の夜の風物詩・「貝吹のかぎ万燈」が行われる山。こちらはこの山であった僧兵の戦いの犠牲者の霊を弔うため万燈を焚いたのが始まりで、万灯山の西側斜面に「スズミ」とよばれるたいまつ108基が、約200メートルのかぎ形に並べられ、夜空に「かぎ」が浮かび上がる幻想的な雰囲気の火祭で8月14日に毎年、行われます。
この一帯は西尾いきものふれあいの里として整備が進められ、ネイチャーセンターを中心にビオトープガーデン、自然観察路、トンボの里、チョウの小径などが整備され、自然に親しむことができるようになっています。
万灯山自体は北側からの道路で山頂近くまで行けますが、今回はこの西尾いきものふれあいの里からの遊歩道を使って歩きます。センターゾーン最奥のとんぼの里までは田舎道を再現したような感じで、そこからサブゾーンをつなぐ林道は立派な竹薮の道を進み、林道で登り口まで進むと、最後は少しだけ登山道かなという楽なファミリー向けのコース。
センターゾーンで自然観察をした後に万灯山に登って帰るというパターンが考えられます。山頂は岡崎平野が一望できる丘なのでお弁当でも広げればいいハイキングになると思われます。一般登山者は隣の茶臼山とセットすればやや充実するでしょうか？