樹氷王国の北八ヶ岳・天狗岳周回

天狗岳（てんぐだけ・西天狗2646ｍ）は日本二百名山の一つで北八ヶ岳最高峰。東天狗・西天狗の双子峰だが、東天狗岳に八ヶ岳縦走路が走ります。北八ヶ岳は樹林帯と点在する池が特徴の女性的な山が多いが、この天狗岳は天狗の鼻のような岩場で形成されています。
冬季でも入山しやすい山で夏より人気が高いと言われていますが、深い樹林帯が樹氷を形成し、美しい。
八ヶ岳は天気が良さそうということで天狗岳に日帰りで登ってきました。渋御殿湯の駐車場で波乱がありましたが、素早く出発し、トレースがばっちりある高速道路をツボ足で快適に進みます。今日は全く無風なのか、ー10℃以下なのに全く寒くないコンディションであっという間に黒百合ヒュッテへ。黒百合ヒュッテと手前は樹氷王国でものすごく綺麗で写真を数枚撮りました。この先、通常は中山峠経由ですが、景色に惹かれて天狗の奥庭経由を選んでしまい、これが大失敗。トレースも薄く、さらに途中からモナコ雪状態でズボズボはまり、なかなか進まない。上部を伺うと稜線経由の登山者にどんどん抜かされていきます。傾斜がでてくるとよけいにはまりまくり、あまりに進まない為、途中からトラバース気味に稜線へでるように変更しましたが、かなり体力を使ってしまい、連れに申し訳たたず。稜線に出ても風は弱く、快適に東天狗岳・西天狗岳とこなします。
タイムリミットの12時前に西天狗岳に到着したので、このまま西尾根経由で下降します。
西尾根にもトレーズがばっちりですが、同じ樹林帯でもこちらは木の枝に引っかかったりと狭い登山道ですっきりとはいきません。しかし、綺麗な尾根なので展望は抜群で、しかもこちらも樹氷王国で青空とのコントラストが最高でした。トレースがある下りなのでこちらもかなり早く唐沢鉱泉に到着。唐沢鉱泉の駐車場を見ると、道路事情が心配で回避しましたが、こっちまで来れたかなとは思いました。ここから渋の湯まで帰る峠超えですが、八方台分岐手前まではトレースがあったのに、途中からトレースが消え、まさかのラッセルになりました。今日2回目の後悔、下りなのになかなか進まないだるい傾斜の道でこちらでも最後の最後で体力が奪われていきました。
こんなメジャーな山ではやはりメジャーなルートなのでしょう。