重いラッセルに苦しめられ、撤退の小津権現山

小津権現山（おずごんげんやま・1158ｍ）は能郷白山と共に白山権現社を祀る山で、山名の権現山は白山権現を祀る山であることに由来、山頂から白山を望むことができる。花房山と雷倉とともに小津三山の一つでこの3つの山は近年まで登山道はなく、各々の山への登山道ができてもその間は薮混じりになっていて、雪がある時に登る方が多い。
今年は雪が多く、この店に来てようやく登る機会ができました。道の駅ふじはしから上部を見て、雪があるなら横山ダムから登る冬季限定ルートの方がよいとのことで、今日は横山ダムのふじはし観音参道から登って行きます。最初から既に雪がたっぷりありましたが、なんとトレースがありました。このトレースはふじはし観音まで続いていましたが、そこで途絶えていて、ぬか喜び。それほどは沈まない感じなのでツボ足でそのまま進むも少し進んだ急坂になると雪が重たく、なかなかスピードが出ない。途中からワカン装着するも最初のポイントである横山ダム監視施設まで２時間もかかる。膝下くらいの雪なのに重たいのでヌケが悪くて全く進まず、この先の急坂でもさらにスピードが出ず、チラチラ見える999ピークさえも遠い道のりで暗雲がたちこめる。スノーシューでくるべきだったと後悔するがスノーシューでも苦しいかもしれない。道の駅が眼下に見えだした頃、晴れ間が見られ、真っ白な伊吹山がはるか遠くに見え、ホッとするも、出てくる小ピークを超えるのがかなり苦痛に思える。ようやく見えてきた小津権現山、まだあんなに遠いと絶望感が漂い始め、ピークらしい999ｍでもう11時とここで断念。見えている小津権現の2回に及ぶ急登でラッセルで進まない予感と時間切れが予感できた上での決断でした。ここまで悔しいですが、やはり雪が締まる残雪期まで待つべきだったか、もう1時間早く出発すべきだったかと悔いが残りました。
しかしながら下りは自分たちのトレースを使って下ったのでかなり早く下山できました。
今日もタイムリミットがあったので結局ギリギリだったのでいい判断でした。