伯耆大山　三鈷峰　1,516m　　ガイド研修　(鳥取県)

関西山岳ガイド協会の大山研修で、三鈷峰とユートピアへ行ってまいりました。
朝車を飛ばして6時半には駐車場に到着致しました。南光河原駐車場は既に一杯でしたが
他の駐車場はまだまだ余裕で駐車できました。駐車場が広いのもありがたいです。

大山は夏山開き、神事が行われるので夏道は大混雑模様でした。

今回の研修のテーマは
大神山神社から「65歳の顧客をショートロープで安全確保して三鈷峰登山」です。
ショートロープを確実に、短時間で
その場に応じて、スタカット、コンティニュアンスを使いわける
常にロープを張って確保する。
自分はこの二つの技術取得を目指します。

三鈷峰の登山道が本来の大山の登山道になります。
初めての大山は「三鈷峰のユートピアお花畑」のガイドでした。暑かった思い出がよみがえります。
本来の大山道、ブナの新緑パワーに圧倒されます。山野草も観察しながら進みます。
ガイド役、顧客役交代しながら
ショートロープで安全確保。
それぞれの判断でスタカット、コンティニュアンス
状況判断でロープを出し、引きの繰り返しです。
なかなか素早くロープを出す、引く
スタカットで肩がらみビレイを素早くするなどが
難しい.
実践あるのみです。
今回はスプリットノット(通常は締め殺し)
の持ち手で行いました。
持ちかえが素早くできるので(常に持ち手は谷側)
やり易かったです。
核心部の三鈷峰　の登り下りは顧客側になり、ショートロープでの確保の安心感を感じました。
今回恥ずかしいながら、確保装備を忘れ、スリング　カラビナなどで確保、顧客側になりました。
スリングで簡易ハーネスをしました。スリングあると顧客側が装備ない場合でも対応できます。

絶景の三鈷峰にて昼食をとり(山下ガイドの手作りおむすび愛ある美味しい御結びでした)
ユートピアに下ります。
イワカガミ、レンゲツツジ、象ヶ鼻では
ツガザクラ、ミヤマハタザオなど高山植物にも会えました。
夏はユートピアのお花畑になります。お花畑準備中です。
北壁の壁側はコイワカガミのピンクの壁になっていてこの時期ならではのご褒美でした。

下りは砂滑りルートを下ります。
こちらもショートロープで確保しながらです。自分は9年ぶり、その前はお客様確保しながら下っておりました。下部は雪が残っていて滑る、滑る。
一般の方にはオススメできません。
（砂すべりの砂礫は、少しずつ回復している模様です。
今年はまだ危険性が高いため通行は難しい）今回はガイド研修として、ショートロープ確保、ヘルメットなどの装備での研修になります。

ショートロープ確保、自分は顧客側で安心して下れました。
走るように下ったのでガイド役のパートナーさんは少し大変だったようにも思います。
下部は雪渓もありルート取りに気を遣いました。

元谷に下り、北壁を堪能致します。
スイスガイド歴あるガイドから「スイスのよう」とのお言葉頂きました。
ヨーロピアンな北壁とダイセンウワガタ、素晴らしい絶景の閉めになりました。

下り「金門」に立ち寄ます。

大山石畳の参道の横道に上がると、巨大岩石を半分に切ったかのような岸壁がでてきます。
ここは岩壁を神門に例え御金門と呼ばれ、信仰の聖地として僧兵たちが修行に励んだ場所
とのことです。　6月丁度夕日が沈むとのこと一度拝見してみたいものですね。

三鈷峰自分はほぼコンテニュアンスでの歩きになりました。顧客側としても安心して歩ける安心感を感じました。ロープワーク全てにおいてと素早く確実に出来る様になる事が課題です。日々精進です。

リーダー、ロープパートナー、今回のメンバーに感謝です。

宿にて、山下ガイドによる美味しい夕食を頂き懇親会となりました。





【服装】
●トップ
・ロングスリーブ
・ファイントラック　クール半袖

●ボトム
・フォックス　レギパン
●ウェア子物
・ノースフェイス　キャップ　
・ヤケーヌ


【装備】
■靴：スポルティバ　トランゴアルプ
■バックパック：ミレー　プロライター30＋10


ガイド装備
プリムス　ｐ－１５３　ガス、カトラリーセット
ファーストエイド　一式
スリング　数種類
補助ロープ
カラビナ数個　

（今回　ヘルメット　ハーネスを忘れました）

ファーストエイド等一式　
ツエルト
等