日本百名山・秋の火打山と妙高山を日帰りでアタック

火打山（ひうちやま・2462ｍ）は頸城山塊の最高峰、同じ稜線にある妙高山（みょうこうさん・2454ｍ）でこちらは北信五岳の最高峰で共に日本百名山の一つ。両山は対照的で火打山は東西に緩やかな稜線を持ち、南東に広がる高谷池付近の天狗の庭をはじめとした湿原は高山植物の宝庫。対して妙高山は成層火山で越後富士とも呼ばれる溶岩ドームの最高峰と馬蹄型の外輪山で形成されています。
20年前の同じ時期に同じコースで登っていますが、その時の絶景が印象に残っています。
今日は長い行程になるので5時前のまだ暗いうちに出発、正直、今日は冷え込んで肌寒い。高谷池ヒュッテまでは7割くらいか木道が引かれていて、楽々歩けます。
今年は紅葉が遅いようで色付きがもう一つ、どこまで登ってもまだ緑が多く、やや残念ですが、高谷池ヒュッテに上がったら、草の紅葉はさすがに始まっていました。小屋もきれいに改装され、池の周りにはテント数張、ここはテント泊したくなるロケーションです。
高谷池周辺の笹は霜が降りて、よく冷え込んだのがわかります。
天狗の舞では池塘に映る逆火打をが見られ、天国のような場所です。あまり時間がないですが、ここでは撮影しまくりました。火打山までは傾斜はあまりなく、すいすい進める登山道です。火打山からは北アルプスから遠く富士山まで展望抜群ですが、隣には焼山の荒らしい姿がはっきり見えます。この山も計画しては悪天候でとん挫していて、火山活動が収まっているうちに早々に行きたい山です。
妙高山に向かいますが、気温が上昇、夏日のような温かさで朝とは大違いです。
黒沢池ヒュッテまでは順調に進みます。その先、大倉乗越でようやく妙高山の姿がはっきり見えますが、これからのトラバースが核心で、崖、鎖、藪の切株の歩きにくい道で今日一番のふんばり所。しっかり時間を使って、燕温泉分岐まで来ると、今度は沢筋の急登でかなりこたえます。妙高山は前回はガスまみれでしたので、すばらしい展望を目に焼き付けました。往路のトラバースは登りでさらに時間がかかり、体力をかなり奪いました。
黒沢池ヒュッテからは長い湿原、天国のような登山道で癒されます。紅葉真っ盛りだったらもっときれいなんだろうと思いながら、ゆっくりゆっくり通過しました。
目標の17時前には下山でき、大満足。天国と地獄がはっきりした一日でした。

本日の服装（秋のアルプス級）
気温は早朝は5度程度でかなり寒く感じるが日中13度前後で暖かい
①ウエアー
インナーは（アイスブレーカー）メリノウール半袖 （マムート）長袖ジップシャツ
ボトムスは（ミロ）トレッキングパンツ
早朝はかなり寒く、雨具の上を着用

②ギア
登山靴は（スポルティバ）トレッキングシューズ、ザックはカンプ30㍑