手頃な雪山・北横岳と三ッ岳周回

北八ヶ岳の北横岳（きたよこだけ・2480ｍ）は南八ヶ岳の横岳と区別するために「北横岳」と呼ばれていて、三角点のある南峰2473ｍと脩那羅大天武が祭られる北峰2480ｍの二峰があります。北横岳は北八ヶ岳らしいシラビソで覆われたなだらかな山裾を持ちながら厚い溶岩流と溶岩円頂丘からなる活火山です。
北八ヶ岳ロープウェイを使うと、2237ｍまで連れて行ってくれ、ここは雪山でも大人気を誇ります。私も2020年冬に来ましたが、残念ながら曇天で展望が効かず、悔いが残っていました。今回は快晴、間違いなしでこの北横岳から展望を求めて、北横岳西側にあり北八ヶ岳では珍しい鎖場のある三ッ岳もセットで周回してきました。
2020年は縞枯山荘から先は深いラッセルでしたが、今日は雨池峠までトレースしっかり刻まれていました。この先、雨池峠～雨池山展望台、三ッ岳鞍部～三ッ岳一峰が急坂で、汗ばみますがどちらも上がりきると展望が見えるので、一息つけます。この登りを考えると逆コースの方が楽に感じることでしょう。三ッ岳は長そうに見えますが一峰・二峰・三峰と次々と通過、悪場というより、岩と岩の間の穴ぼこに注意という感じで、今年は特に雪が少ないので穴ぼこがたくさん開いている感じで、はまらないようにジャンプしてこなしていきます。ここで同じロープウェイに乗車したであろう逆コースの人とよくすれ違い、逆コースに人の方が多いんだなと思います。一峰からの下りは最後、鎖場がでてきて、少しスリリングですが、ここも雪はついてなく、アイゼントレーニングという感じです。この部分は迂回することもできます。ここが終わると細めの樹林帯の道を分岐まで進むだけです。
分岐には三ッ岳が岩場の為、軽装では行かないように警告看板がありました。
ここで未踏部分は終了、見覚えのある北横岳までゆっくり歩きますが、さすがに人が多くなってきます。森林限界を越えると、今日も風が強く、一気に寒くなります。今日は北峰からは南八ヶ岳、北峰からは蓼科山がくっきり見え、遠くにアルプスや浅間連峰とこんなに展望がいい山だったんだと実感できました。これを見ただけで今回の目的は果たせて、寒いので足早に帰ります。
行程3時間30分かからずと、周回しても短時間でお手頃でしたが、展望もこれだけよければ、人気なのがわかります。

①ウエアー（冬のアルプス）
気温0度と気温は低くないが、風が強い
インナーは（アイスブレーカー）半袖Tシャツ （ゴアテックス社）長袖シャツ
アウターは（マウンテンハードウェアー）オーバージャケット
ボトムスは（ミロ）3シーズンパンツに（ノースフェイス）マウンテンパンツ


②ギア
登山靴は（スカルパ）ベガ
ザックは（カンプ）30㍑、（シャルレ）12本爪（DMM）ピッケル