富士見高原から編笠山・ギボシ・西岳

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投稿者
本田 
イオンモール各務原店 店舗詳細をみる
日程
2024年02月13日 (火)~2024年02月13日 (火)
メンバー
イオンモール各務原店 本田
他1名
天候
快晴
コースタイム
富士見高原B-1駐車場(35分)盃流し(30分)臼久休岩小屋跡(160分)編笠山(15分)青年小屋(33分)ノロシバ(45分)西ギボシ(35分)東ギボシ直下(19分)西ギボシ(55
分)青年小屋(57分)西岳(56分)不動清水(20分)富士見高原B-1駐車場
コース状況
アプローチ
・車利用は国道20号下蔦木から県道11号・県道484号で富士見高原スキー場を目指します
・JR信濃境駅が最寄り駅にはなっていますが登山口まで1時間程度

①富士見高原の駐車場がB-1が登山者駐車場で、手前の富士見高原スキー場にトイレ有
(今回は全く雪がありませんでした)
②舗装路を行くとすぐにゲートが出てきて、登山者カードBOXあります
③登山道に入り、1回、未舗装林道と交差しますが、工事中の為、標識に従い、一旦左に進み、さらに右へ進みます。すると標識のある五叉路分岐に出て、編笠山方面と西岳方面に分かれます。編笠山にはもう一度林道と交差します。
④盃流しで沢を渡りますが、水はない河原でこの先はやや雪が多くなりますが、それでもトレースがしっかりしていて、ノーアイゼンかチェーンアイゼンにて充分
⑤臼久休岩小屋跡あたりから樹林帯の緩い尾根に入り、上部はシャクナゲ帯で道が細くなっていく
⑥樹林帯を抜けたところで岩石群、岩は夏と同じ状態で凍結も濡れもないのでノーアイゼンの方が歩きやすかったです。
⑦編笠山から青年小屋は急に雪が深くなる感じですが、しっかりしたトレースがありました。下部は踏み抜きが多いです。
⑧青年小屋に冬季避難小屋がありますが、窓もないので真っ暗です
⑨青年小屋からノロシバまで樹林帯の中でトレースが強風で消え気味ですが、あまり埋まらず。ノロシバから先はだんだんヤセ尾根になります。
➉西ギボシへは稜線右側の雪壁を進みますが、岩場の鎖は埋まっていました
⑪西ギボシから鞍部へ下る箇所がヤセ尾根で雪庇を気にしながら尾根の下を進むと、ほんの50m程の区間で腰まで埋まりました
⑫東ギボシは稜線右側を長いトラバース、ここは鎖が出たり出てなかったりでさらに足が埋まります。権現側の稜線に抜けると赤岳の展望が見えます。
⑬帰りはグサグサになるトラバース帯に注意
⑭青年小屋~西岳は危険個所は全くなく、トラバース気味に樹林帯を進みますが、ここもしっかりしたトレースがありました
⑮西岳は編笠山と富士山の絶好の展望所です
⑯編笠山からの下りは最初はガレ場のような箇所があり、途中まではチェーンアイゼンが有効。ひたすら樹林帯を下るのみですが、とにかく長い!
⑰下部で2回ほど交差、最後は不動清水にでます。不動清水は雪の中で補給できない
(手前にトイレあり)
⑱立ち寄り湯はホテル八峯苑鹿の湯が900円・15時以降は1100円
(冬季は10:00~19:00)
難易度
Google Map
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  • おとな女子登山部

感想コメント

編笠山(あみがさやま・2524m)は八ヶ岳最南端の山で編笠を伏せたなだらかな山容から名前の由来、山頂直下まで樹林に覆われるものの、山頂部分は火山活動で出来た岩石帯で覆われ、360度の展望が楽しめます。西岳はこの編笠山より西側に位置し、同じく三角錐のきれいな山容を誇り、編笠山と富士山のパノラマは抜群です。
富士見高原からだとスキー場まで容易にアプローチでき、また周回コースとして冬でも人気を誇ります。
富士見高原スキー場上の駐車場まで全く雪がなく、ノーマルタイヤでも問題なさそうなアプローチで今年の雪の少なさが物語ります。今回は雪不足でさらに連休明けということでトレースもあるだろうと予想して、編笠山と西岳周回と権現岳に向けて行けるところまで行くつもりで出発します。盃流しを越え、尾根に移ると、完全に雪道になりますが、柔らかな雪でトレースもあるのでノーアイゼンで進みます。この登山道は緩やかに登って行きますが、標高差100m置きに出てくる親切な看板があり、ある程度目安にできます。樹林帯を抜けると、岩石帯になり、今日は雪が全くかぶっていないので、ノーアイゼンの為に逆に岩の上を伝って行きましたが、ここはチェーンアイゼンがあってもいいかなという箇所です。編笠山はアルプス・富士山・これから向かう権現岳と360度パノラマの山頂ですのでしんどい思いをしてのこの展望は癒してくれることでしょう。しかし、強風で撮影するとすぐに風下へ逃げます。
ここから青年小屋まではトレースがありましたが、深そうな感じで踏み抜きを何度かしました。逆から登ってくるとこの区間がだるいといのうが過去の経験にあります。青年小屋で10時前とあまり時間に余裕がないですが、行けるところまで進みます。この先はトレースは風で消え気味ですが、そのまま雪がのっかている感じで、あまりはまらず快適でしたが、樹林帯を抜けると、尾根も細くなり、雪も吹き溜まりになってだんだん深くなる。
西ギボシの雪壁部分の鎖は埋まり、アイゼンを利かしながら登っていきますが、なんせ予報では17mほどの強風の為に下から吹き上がる雪の粒が顔に当たって痛く、時間がかかってしまいます。西ギボシまで上がるとようやく、東ギボシのトラバース部分がはっきり見えました。時間切れが迫ってきましたが、とりあえず、危険個所を抜けて、向こう側まで行ってみることにして進みます。しかし、西ギボシから鞍部まで下る箇所が雪庇を気にして、やや尾根の下を進むと腰まで埋まり、ここでも時間を費やしました。
東ギボシのトラバースは前半は岩場で鎖が見えていましたが、後半は鎖が消え、さらに雪が柔らかく、はまるようになり、歩きにくい感じでした。向こう側の稜線に着くと、赤岳が正面に見え、権現小屋までほんの少しでしたが、12時になりここで撤退することにしました。
あと1時間早起きしていればというところでしたが、残念です。30年くらい前に来た際の記憶が全くなく、こんなトラバースがあったかなと思いながら、往路下山にかかります。
強風は変わらず、下りは向かい風になるので顔を下げながら、顔に雪が当たらぬように下り、樹林帯に逃げ込み、青年小屋まで戻ってきました。
青年小屋には13時を過ぎ、予定では17時すぎるかなという感触で西岳へ向かいます。この先は安全地帯というわけではありませんが西岳までは緩い樹林帯でトレースもばっちりあります。ここまでの疲れが出てきたのでこの緩い樹林帯がかえってだるく感じました。
西岳は初めてきますが、正面の編笠山を見ると本当にきれいな山だと実感します。山頂は広く、アルプスや富士山も見え、いい展望台です。先ほどまでの強風の稜線に比べれば天国みたいに平和な山頂でした。
西岳からは標高差1000mを下るのみです。最初は雪解けで岩の露出があり、チェーンアイゼンがベストな感じですが、2000mを切ってくると、だんだん雪も少なくなり、ノーアイゼンで進んだ方が良いです。2回ほど林道を交差すると不動清水へようやく下山。
行きしなに通った林道はべちゃべちゃで泥まみれといったところ、朝とは大違いです。
下山は16時台と想定より早く下山できたので、結果論としてはあのまま権現岳まで行けたかもしれません。
編笠山と西岳だけなら昼前には下山している感じなので、先に進んだこと自体は良かったと思います。

①ウエアー(冬のアルプス)
気温-5度と気温は低くないが、風がとにかく強い
インナーは(アイスブレーカー)半袖Tシャツ (ゴアテックス社)長袖シャツ
アウターは(マウンテンハードウェアー)オーバージャケット
ボトムスは(ミロ)3シーズンパンツに(ノースフェイス)マウンテンパンツ


②ギア
登山靴は(スカルパ)ベガ
ザックは(カンプ)30㍑、(シャルレ)12本爪(DMM)ピッケル
チェーンアイゼンは持参していないが、あった方が楽です

フォトギャラリー

編笠山からギボシ・権現岳

盃流し

緩やかな樹林帯を進みます

標高差100m置きに出てくる看板

樹林帯を抜けます

山頂直下は岩石帯

編笠山と本日の服装

青年小屋と編笠山への登路

ここからトレースは強風で消えつつあります

ノロシバ・・・すでに強風

西ギボシへの雪壁

西ギボシから小屋が見えました

トラバース

その先の後半のトラバース

赤岳と権現岳・・・ここで12時撤退

ここが腰ラッセルでした

ノロシバと編笠山

西岳へは湯林帯を進みます

西岳は最高の展望台

不動清水に帰ってきました

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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