岐阜県 裏比良 貫井(ぬくい)谷
- 投稿者
-
戸田 竜也
アミュプラザみやざき・やま館店
- 日程
- 2012年06月27日 (水)~
- メンバー
- GRAVITY RESEARCH KOBE 戸田
GRAVITY RESEARCH KOBE 片山
明石大久保店 平田
- 天候
- 曇り
- コースタイム
- 入渓口まで湖西道路・真野ICから車で30分ほど。
遡行時間5時間(武奈ヶ岳頂上まで)
下山は細川尾根を下り、1時間ほどで国道367号線に出る。
- コース状況
- 国道367号線から沢沿いを歩き、いくつかの堰堤を越えて沢に入ります。
武奈ヶ岳頂上まで一気に突き上げる非常に急峻な沢で、シャワーを浴びながらの滝登りを強いられます。ほとんどの滝は高巻きできますが、苔生して非常にすべり易くなっている場所が多く、あえて流れの中を登攀した方がいいでしょう。流れの中は苔が生えていないので。
頂上まで抜けたら釣瓶岳方向へ少し縦走し、細川尾根を一気に下ります。一般登山道ではありませんので、道らしき踏み跡があるものの、かなり不明瞭です。不安ならGPSを利用しましょう。
- 難易度
感想コメント
私は普段クライミングをしているので、登攀要素の強い沢登りをとこの沢を選びました。
沢を抜けた後は比良山地の最高峰・武奈ヶ岳頂上に飛び出るのも魅力的。
どんな形態の山行でも、それをピークで終えられるというのは素晴らしいことだと思います。
裏比良随一の険悪な谷として知られる貫井谷。入渓前はすこし緊張していましたが、登り始めてみると、立て続けに現れる傾斜の強い滝の登攀が楽しくてそんなものは払拭されていきました。巻いて登れるものが多かったのですが、敢えて流心に突っ込みほとんどの滝を直登しました。
クライミング経験のある方ならフェルトソールよりもラバーソールの靴の方が楽しめると思います。苔の生えていない部分を選んでスメアリングすればかなり効きます。
水温が低く、素手でのシャワークライミングはすこし辛いものがありましたが、掌部分を使ったプッシングを多用するため、沢用のハーフフィンガーグローブなどより素手の方が登りやすく感じたので、入渓時に装着していたグローブはすぐに外しました。
カムやナッツなどのプロテクションは使えなくはないですが、そもそもロープを出すほどの危険な滝が少なかったのと時間の制約があったのでロープでの確保は1個所のみ。しかしあくまでも、私たちのパーティー全員がフリークライミング経験があり、その上で必要ないと判断したのでロープアップしなかったのであって、パーティーの力量によっては積極的にロープを使用することをお勧めします。過去に何度も滑落事故が起きている沢であることは念頭に置くべきでしょう。もちろん、確保には防水加工されたシングル規格のダイナミックロープの使用が望ましいです。
きれいな淵や瀞を泳ぎ渡ったり、ゴルジュをへつったり、そんな要素はなくほとんど滝登りに終始します。それを、楽しそう!と感じられる方はぜひ足を運んでみてください。クライミング経験のない方はインドアの施設で練習してからがいいですよ。
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・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。