ヒルの居ぬ間に① 鷲ヶ巣山
- 投稿者
-
齋藤 千春
浦和パルコ店
- 日程
- 2014年04月28日 (月)~2014年04月28日 (月)
- メンバー
- 単独
- 天候
- 曇り
- コースタイム
- 縄文の里(20分)登山口(50分)避難小屋(20分)前ノ岳(60分)中ノ岳(110分)
山頂(80分)中ノ岳(60分)前ノ岳(20分)避難小屋(30分)登山口(20分)縄文の里
- コース状況
- 急登は落ち葉で埋め尽くされ大変滑り易かったです。山頂付近の夏道は中途半端に出ているので、雪道と藪漕きを交互に繰り返します。雪が刻一刻と溶けているので、雪の重みでうなだれていた木が急に立ち上がり、バランスを崩しそうになりました。アイゼンは無くてもキックステップのみで進めます。もう少し雪が溶けて夏道が出てくると今より歩き易くなりそうです。
- 難易度
感想コメント
二子山とも呼ばれる鷲ヶ巣山は、その名の通り二つの鋭鋒をもち、遠くから眺めると周囲に高い山が無いこともあり一際目を引きます。以前近くをドライブした時、その秀麗さに思わず釘付けになってしまい、ぜひとも登ってみたいと思っていました。しかしながら夏場はヒルヶ巣山になってしまうということで、残雪の今の時期が丁度良いと踏んで行ってみましたが...。何分あまり人気の無い山で登山道は荒れ放題、藪漕きとアップダウンの連続、しかも長丁場で、ストレスフルな山行となりました(-"-)それでも稜線に出てからの眺めは労苦も吹き飛ぶくらい眺めが良く、とても贅沢な気分を味わえました。
三面ダムに沈んだ縄文遺跡の出土品を展示した「縄文の里」の駐車場に車を停めて、林道を少し行くと左手に登山口があります。駐車場に一台あったので先行者がいると思って安心していましたが、残念ながらその方は下山してきてしまったので、心細い気持ちを抑えて鬱蒼とした道をとぼとぼと歩いていきました。川を一度だけ渡ると急登が間もなく始まり、寂しいどころではなくなりました。避難小屋を過ぎた辺りから雪が出てきて、前ノ岳以降はほぼグサグサの雪道が始まりました。ここからは中ノ岳と山頂が大きく聳え圧巻でしたが、まだまだ先が長いことが窺い知れました。
南には同じように雪を纏った三角錐の光兎山、飯豊連峰がうっすら、北側には真っ白な朝日連峰が連なっていました。村上まで来ると飯豊よりも朝日連峰の方が大きくなります。中ノ岳まで来ても山頂はまだ遠くに感じました。それもそのはず、ここからはアップダウンの繰り返し、途中のピークを山頂だと思っては騙されること数回、そして苦手な藪漕き。。。長い冬の間、雪の重みに耐え、さあ春だと希望に燃えて目を覚ました木々たちを踏みつけるのはやはり申し訳ないという気持ちになってしまいます。枝のムチに耐え、道なき道を行き、引き返そうと思うと夏道が現れ、山頂へと誘われるように進みました。
山頂には大きな岩と小さな祠があります。疲れがどっと出たので、下山の気力を取り戻すために十分休憩をとりました。暖かい食事でお腹が満たされると不思議と力が湧いてきます。そしておとな女子登山部考案の新商品、フラーレンミストでシュシュッとリフレッシュしたら完全に気力回復しました。これはおとな男子にもお勧めです(^^)
前ノ岳まで戻ってきてあと少しと思いきや、またまた苦手な落ち葉の溜まった急な坂道登場。転ばないように慎重に行くと返って滑ってしまうもので、またしてもお尻が泥だらけに。トホホ。終点に近づくと、フィナーレにふさわしく森に午後の陽光がきらきらと差し込み、勝手に凱旋気分に浸ってしまいました。いや~長かった!
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