鈴鹿の美渓 神崎川本流に游ぶ ~ 碧い瀞と白い花崗岩の谷を辿る

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投稿者
伊藤 岳彦
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日程
2014年07月22日 (火)~
メンバー
単独行
天候
コースタイム
R421神崎橋ゲート(40分)西行原(80分)ツメカリ谷出合(15分)白滝谷出合(40分)天狗滝(150分)R421神崎橋ゲート
コース状況
■ 神崎川林道 … 車両通行止め。入口にゲート。
■ 駐車スペース … ゲート脇に3台ほど。三重県側に少し坂を上ったチェーン着脱場も停められそうです。
■ 赤坂谷出合より先、堰堤に通ずる道を下り、神崎川へ降り立ちます。
■ 堰堤を右岸から巻くと、西行原へ。ここから入渓します。
■ 平水、水温高めでした。
■ 長瀞を泳ぎ渡るために、必要に応じてライフジャケットやロープを用意する べきでしょう。
難易度
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感想コメント

鈴鹿で最も美しいと言われる「神崎(かんざき)川」。
鈴鹿山脈の御在所岳と雨乞岳を源とする一大渓流で、「愛知(えち)川渓谷」の名称でも親しまれています。
赤坂谷やツメカリ谷、白滝谷、谷尻谷など遡行価値の高い支流をもちますが、水量豊富な本流も変化に富んだ景観を見せ、真っ白な花崗岩と碧い瀞に包まれた明るい渓谷美は訪れる全ての者を魅了し、清流を泳ぐ楽しさを存分に味わうことができます。
40m長瀞や天狗滝など多くのハイライトをもち、盛夏ともなれば多くの遡行者で賑わい、ライフジャケットを身にまとったツアーも盛んに行われているようです。
鈴鹿で唯一本流遡行を堪能することができるので、日程や時間に余裕があれば、天狗滝からさらに先の上流へ足を延ばすのも一興ですが、 帰路に登山道を利用し日帰りで核心部を楽しむ遡行が一般的であるように思えます。

これまで幾つかの支流を遡下降してきましたが、だいぶ水温も上がってきたので、ようやく神崎川本流を訪れることができました。
堰堤を巻いて西行原(さいぎょうはら)という平坦な河原から本格的に入渓。
初夏のような水の冷たさは感じられなくなり、首まで水に浸かっても苦にはなりません。
最初の美しい瀞を過ぎると、S字形の屈曲部へ。明瞭な巻き道もありますが、積極的に激流に飛び込み突破を試みます。
その後も、真っ白な花崗岩とのコントラストが美しい幾つかの瀞を泳いだりへつったりしながら越えてゆくと、ツメカリ谷出合へ。
ここからしばらくは平坦で明るい河原歩きです。白滝谷出合を過ぎると、段々と谷が狭まり、やがて核心部の40m長瀞へ。
このような泳ぎを楽しめるところはなかなかないので、清流に身体を溶かすようにゆっくりと泳ぎ、至福の時を味わうことができました。
今回の最終目的地は深い釜をもつ天狗滝5m。登山道も通じているので、シーズンには多くの方が訪れるようです。
そんなに大きな滝ではありませんが、白くたぎって豊富な水を落とす姿は迫力があり、直下まで進むとマイナスイオン全開で、非常にすがすがしい気持ちになることができました。

豪快な水遊びができる神崎川は本当に素晴らしいところです。
タイムリーなところで、岳人8月号「岳人100ルート」の一つとして紹介されていますが、次は紅葉の時期にゆっくりと遡行し、もっと上流へと足を踏み入れてみたいと思います。

フォトギャラリー

神崎川本流は水量豊富な鈴鹿の夏の人気スポット

入渓してしばらく進むと最初の瀞へ

清流に心が洗われます

花崗岩の白が映える3m滝

水温は低くなく快適です

S字形の屈曲部へ

穏やかな渓相が続きます

積極的に水のなかへ

豊富な水量のなかを突き進みます

ツメカリ谷出合手前の瀞を泳ぎます

ツメカリ谷出合から先はしばらくのんびり河原歩き

白滝谷出合手前は明るい河原

40mの長瀞へ

清流のなかをゆっくりと泳ぎました

段々と谷が狭まってきます

下谷尻谷出合へ

廊下帯を通過します

深い釜をもつ5m天狗滝

小さいながらも白くたぎり迫力がありました

右岸の岩棚を上がると登山道に出ます

・実際に行かれる際は、現地の最新情報をご確認ください。
・ご自身の技術や体力に合った無理のない登山計画で山を楽しみましょう。

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